ICEを止めるためにあなたができる8つのこと

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トランプ政権は新たな収容所を建設し、第二次世界大戦中に日系米国人の強制収容を正当化するために使われた「敵性外国人法」を発動することで、大量強制送還の地固めをしている。移民排斥主義と白人ナショナリズムに突き動かされ、スティーヴン゠ミラーなどの政府高官達は、米国の民族浄化を企てている。一方、ハイテク企業と刑務所産業は大口の政府契約で利益を上げ、大企業は移民労働者を搾取し続けている。大量強制送還が壊滅的な損害をもたらすと知りつつ、トランプは、主にシカゴやデンバーのような政敵が統治する諸都市に全力を注いでいる。

だが、人々は組織化されつつある。全米の様々なコミュニティが、強制捜索に対処し、国家暴力の標的になった人々を支援する迅速な対応ネットワークに結集している。全米の学生はストライキを行っている。人々は大規模デモを行い、強制送還に対抗している。

移民・関税執行局(ICE)の標的となった人々に連帯して立ち上がらなければ、同じ抑圧インフラがいずれ他の人々にも向けられるだろう。1人の負傷は全員の負傷なのだ!

ICEを溶かすために自分の役割を果たそう。


ICEを止めるためにあなたができる8つのこと

画像をクリックすればPDFをダウンロードできる。プリントアウトして、自分のコミュニティで配布しよう!

自分の権利を知ろう-コミュニティを教育しよう

ICEや法執行機関とのやり取りをする上で、自分の権利を学んでおこう。トランプ当局は、自分の権利を知っている人々には強制捜索を行うのが「非常に難しい」と不平を述べている。自分の権利を主張することは、奴等の計画を混乱させ、奴等の活動を遅らせ、法執行機関と遭遇した際の力関係を変化させられる。「自分の権利を知ろう」カードとチラシを自分のコミュニティで配布しよう。チームを編成して、学校や職場で配布しよう。地元のコミュニティセンター・教会・組合ホールで研修会を開催しよう。この情報を公表すれば、このリストに載っている他の課題をどのように達成するのか戦略を練るために人々を集める機会になる。

情報を精査しよう-噂を止めよう

人々が恐怖を抱くと、偽情報はすぐに広まる。ホットライン・シグナルのループ・SNSアカウントを設定して、情報を精査し、ICE活動の報告を検証し、信頼できる最新情報を流そう。地域に既にホットラインがある場合、ボランティアとして運営を手伝おう。噂を増幅させないこと。うわさが拡散していると分かったら、噂を否定しよう。ICEの活動に関する報告には、目撃した正確な日時と場所、エージェントの数、制服・車両・バッジについての視覚的な描写が含まれていなければならない。証拠写真があればさらに良い。

詳しくは、こちらを参照。

迅速対応ネットワークを組織しよう

ICEの強制捜査に対して結集する迅速対応ネットワークを組織して、ICEの活動を記録し、狙われている人への支援を行い、即座の対応を計画しよう。ICE活動の記録は、奴等がどのように行動するか理解するために有効だと証明されている。また、裁判でも人々を助けてきた。可能な限り、奴等の行動を阻止したり、遅らせたりしよう。過去には、迅速対応ネットワークに動員された群衆が、ICEの強制送還用のバンを妨害し、ICE施設の外で抗議行動を行った。

迅速対応ネットワークの例については、こちらこちらで読める。

相互扶助を組織しよう-保釈金の支援をしよう

ICEの強制捜査は生活を破壊し、家族をバラバラにする。多くの人が、ICEに誘拐されるのではないかと恐れて、通学や通勤を躊躇っている。相互扶助プログラムを組織し、隠れている人達や、稼ぎ手が拉致された家族を支援しよう。無料の食品提供プログラムを始めよう。食事を配達しよう。既存の支援ネットワークや支援組織に連絡を取り、その活動を拡大しよう。保釈金を支援し、逮捕された人を出来るだけ早くこのシステムから解放しよう。

犯罪化と戦おう-警察を締め出そう

警察との日常的なやり取りは、ICEに狙われている人々にとって最大のリスクの一つである。たった一つの冤罪は、たとえ裁判で否認されたとしても、その人の人生を破滅させかねない。近隣住民や職場の同僚に警察を呼ばないよう勧めよう。町内ネットワークや紛争解決プロジェクトといった、刑事「司法」産業を巻き込まずにコミュニティのニーズに対処する方法を組織しよう。犯罪率上昇に関する嘘の物語を否定しよう。こうした物語は、抑圧の範囲を拡大し、それに投資する人々の利益を増大させる口実に過ぎない。犯罪者扱いされる側の人々と連帯すれば、全ての人にどんなメリットがあるのか説明しよう。危害を加える能力を一番高く買ってくれる人に売りつけている警官や傭兵などを公的に辱めよう。

ICEに拘留された人と連帯して立ち上がろう-ICE廃止のために戦おう

ICE施設内に閉じ込められた人々と連帯して立ち上がろう。彼等の組織化活動を支援しよう。多くのICE施設で拘留者たちは、より良い食事・より良い環境・医療の利用・法的代理人を求めてハンガーストライキや労働停止を組織している。新たなICE施設の建設を阻止する組織を作ろう。ICEに協力したりテクノロジーをICEに提供したりしている請負業者に対して結集行動を行おう。反ICE闘争を刑務所内での組織作りや刑務所廃止に向けた組織作りに結び付けよう。

様々なコミュニティを結び付けよう

こうした戦術が最も効果的になるのは、すぐにも危険に曝される人々がいるコミュニティで行われた場合である。例えば、自分のコミュニティで確認されたICEの目撃情報を共有するプラットフォームを維持していても、最も必要としている人々にその情報が届かなければほとんど意味がない。ICEに狙われている人々と自分のコミュニティにいる他の人達との結び付きを強めよう。

ICEと国家弾圧に抵抗する文化を構築しよう

町内・学校・仕事場で抵抗の文化を構築しよう。コミュニティの壁にステッカーポスター.を貼って考えを伝えよう。ICEへの協力拒否を奨励しよう。弾圧に直面している人達を支援し、非正規滞在者をスケープゴートにしている人達に対して攻勢をかける方法について、コミュニティにいる他の人達と共に戦略を練ろう。

ICEが自分のコミュニティを攻撃しようとするたびに、奴等に思い知らせてやろう。奴等の活動は記録され・報告される。奴等がどこに現れようと人々はそこに結集する。奴等の行動には報いが伴うのだ。毎回の作戦で、前回より多くのリソースを必要とするはずだ。自分ができることを私達全員が行えば、その積み重ねが人命を守り、コミュニティを守ることになるのである。

さらなる情報は以下を参照:


自分の権利を知ろう:

あなたには憲法で保障された権利がある!

  • 入国審査官がドアをノックしてもドアを開けない。
  • 入国審査官が話し掛けても、彼等の質問には一切答えない。あなたには黙秘権がある。
  • 弁護士と相談する前に署名しない。あなたには弁護士と話す権利がある。
  • 自宅外にいる場合、審査官に帰ってよいか尋ねる。審査官が「構わない」と言ったら、立ち去る。
  • 以下の文章を審査官に渡す。家の中にいる場合、以下の文章を窓越しに見せたり、以下の文章が書かれたカードをドア下の隙間に滑り込ませたりする:

私は合州国憲法修正第5条が定める権利に基づき、あなたと話したり、質問に答えたり、書類に署名したり、書類をあなたに手渡したりしたくありません。私は、合州国憲法修正第4条が定める権利に基づき、あなたがドアの隙間から滑り込ませた書類が、私の名前が書かれ、裁判官や判事の署名がある入室令状でなければ、あなたが私の家に入ることを認めません。修正第4条が定める権利に基づき、あなたに私の持ち物を捜索する許可を与えません。私は憲法が定めた私の権利を行使します。


ICEの審査官は大抵、司法令状ではなく、行政令状を持っている。これらは同じものだと思い込ませようとするが、これらは違う。勾留しようとしている特定人物の正確な情報全てが記載された司法令状を審査官が持っていない場合、当局には、職場の私的なエリアを含め、同意なしに私的エリアに立ち入る権限がない。同僚と話し合い、どこが公的エリアでどこが私的エリアか全員に理解してもらおう。貼り紙をし、ドアを閉めておこう。ICEが職場に来た時にどのように対応するか方針を決めておこう。職場での強制捜査にどう対処するかは、こちらを参照していただきたい。