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  "user_comment": "I support your decision, I believe in change and hope you find just what it is that you are looking for. If your heart is free, the ground you stand on is liberated territory. Defend it. This feed allows you to read the posts from this site in any feed reader that supports the JSON Feed format. To add this feed to your reader, copy the following URL — https://crimethinc.com/feed.json — and add it your reader. For more info on this format: https://jsonfeed.org",
  "title": "CrimethInc.",
  "description": "CrimethInc. ex-Workers’ Collective: Your ticket to a world free of charge",
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      "title": "投獄された逃亡者と迫害された闘士のための連帯集会 : ギリシャにおける弾圧と抵抗に関するインタビュー",
      "summary": "ギリシャにおける弾圧と抵抗に関するインタビュー",
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      "date_published": "2026-06-11T19:35:17Z",
      "date_modified": "2026-07-04T19:33:37Z",
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        "Greece",
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        "ギリシャ",
        "アテネ",
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      "content_html": "<p>6月11日の「<a href=\"https://june11.noblogs.org/\">アナキスト長期囚との国際連帯デー</a>」に際し、ギリシャでアナキズム運動が直面している弾圧と、それに対する人々の抵抗の在り方について、その一端を紹介したい。そのため本稿では2つのグループ――「投獄された逃亡者と迫害された闘士のための連帯集会」と「<a href=\"https://en.squat.net/tag/koukaki-squats-community/\">コウカキ占拠コミュニティ</a>」――のメンバーへのインタビューを掲載する。</p>\n\n<hr />\n\n<p><em>新自由主義によるギリシャの貧困化は深刻な打撃をもたらしている。ナチスと協力した輩の子孫が、この国で再び権力を握っているのだ。</em></p>\n\n<p><em>奴等は、この不安定な土地で私達の多くが送っている生活の実態を分かっていない。奴等は、米国で広がるファシスト言説を真似て、「生活の質を重視した警察活動」や「法と秩序」という同じ教義を押し進める一方、私達を犠牲にして汚職や贅沢を謳歌している。</em></p>\n\n<p><em>これは世界中で生じている。どこであっても、司法による容赦ない弾圧が不可欠な役割を担っている。</em></p>\n\n<p><em>だからこそ、私達の信念を貫くために、連帯を深め、互いの闘いから学び、革命的コミュニティと絆を守り抜くことが極めて重要である。たとえ常に私達を笑顔にしてくれなくとも、こうした営みそのものが私達の掴み取れる勝利なのだ。</em></p>\n\n<p><em>連帯とは、単なる自己防衛の手段ではない。支配・搾取・容赦ない死の論理に規定された社会に安住せず、解放を求める全世界の人々を繋ぐ一本の糸である。</em></p>\n\n<p><em>連帯こそ我等の武器！ <br />\n我等にあるのは我等のみ！</em></p>\n\n<p><em>アナキスト</em></p>\n\n<hr />\n\n<h1 id=\"tou-yu-saretatao-wang-zhe-topo-hai-saretadou-shi-notamenolian-dai-ji-hui-\"><a href=\"#tou-yu-saretatao-wang-zhe-topo-hai-saretadou-shi-notamenolian-dai-ji-hui-\"></a>投獄された逃亡者と迫害された闘士のための連帯集会</h1>\n\n<p class=\"darkred\"><strong>あなた方が関わっているプロジェクトをご紹介下さい。</strong></p>\n\n<p>私達は「投獄された逃亡者と迫害された闘士のための連帯集会」のメンバーです。私達のグループは、自主組織化の原則に基づき、ヒエラルキーなしに機能するという意味でアナキストの集会です。また、開かれた集会であり、過去7年間、毎週公の場で会合を開いてきました。</p>\n\n<p>私達の目的は、国家の手にある同志達に政治的支援を提供すると共に、虚偽の起訴や看守による虐待に対抗するため、一般的な政治的連帯のために、裁判所や刑務所で行われる様々な闘争の意義を高めることです。</p>\n\n<p>私達は、刑務所にいる人々の要求を広く知らしめ、それらが社会の他の領域で行われている闘争と本質的に結びついていることを示すよう努めています。また、国家がアナキズム運動に対して用いる抑圧的な仕組みを阻止しようと試みています。そのために、政治的なテキストやチラシ、ポスターを配布するだけでなく、直接行動やデモを企画しています。</p>\n\n<p class=\"darkred\"><strong>2024年、キリアコス゠キシミティリスはアテネで起きた悲劇的な事故により亡くなりました。この事故を切っ掛けに、他の関係者も逮捕され、現在は裁判に掛けられています。この裁判は、地元メディアや世界中の多くの人々から「アンペロキピ事件」として知られるようになり、被告の一部は最近無罪判決を受けて釈放された一方、他の被告は有罪判決を受け、長期の懲役刑を言い渡されました。この事件がどのようなもので、キリアコスに何が起こって死に至ったのか、その後の逮捕・起訴・最近の判決について、詳しく解説して頂けますか？</strong></p>\n\n<p>「連帯集会」は「<a href=\"https://thefinalstrawradio.noblogs.org/post/2025/01/26/the-ampelokipoi-case-repression-anti-repression-in-greece/\">アンペロキピ事件</a>」に関わった主要な支援組織の1つで、キリアコスは亡くなるまでこの集会のメンバーでした。現在服役中の<a href=\"https://darknights.noblogs.org/post/2025/03/31/greece-that-which-gives-meaning-to-life-gives-meaning-to-death-marianna-m/\">マリアンナ゠マヌーラ</a>とディミトラ゠ザラフェタもメンバーです。</p>\n\n<figure class=\"portrait\">\n<img src=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2026/06/11/2.jpg\" />\n</figure>\n\n<p>従って、私達にとって、キリアコス゠キシミティリスの記憶を後世に伝え、起訴された全ての同志へ連帯を示し、闘争、武装闘争、そして一部の同志達が下し、今尚続けている選択に対して、包括的な政治的連帯の防壁を築くことが極めて重要でした。</p>\n\n<p>キリアコスは、大切な同志であり友人でした。彼は運動の様々な分野で活躍していました。政治犯達への革命的な連帯を積極的に示し、反帝国主義やパレスチナ支援のデモに参加したほか、エクサルキアでのジェントリフィケーション反対運動や、反ファシズム運動全般においても精力的に活動していました。</p>\n\n<p>また彼は、武装革命闘争への参加を選択しました。結果的に、アンペロキピ（アテネの地区）のアパートで原因不明の爆発が起き、彼の悲劇的な死に繋がりました。この爆発により、運動の仲間であり人生のパートナーでもあったマリアンナ゠マヌーラが重傷を負い、これを受けて対テロ部隊は実在しないテロ組織を捏造し、マリアンナ゠マヌーラ、彼等の友人であり同志のディミトラ゠ザラフェタ、そして他の3人の同志達ニコス゠ロマノス、ディミトリス、A.K.を逮捕しました。</p>\n\n<p>キリアコスの死、そしてそれに続くマリアンナ゠マヌーラの入院と収監は、ギリシャ国内外のアナキズム運動にとって由々しき出来事でした。長年にわたり深刻な分裂状態にあったアテネのアナキズム運動は、亡き同志キリアコスを悼み、マリアンナ゠マヌーラ、ディミトラ゠ザラフェタ、およびこの事件で逮捕された他の3人を支援するため、久々に結集したのです。</p>\n\n<p>この運動は、武装革命闘争の政治的擁護という困難な課題と、危機的なまでに激化する国家弾圧の両方に対処しようとしました。この一連の出来事において何が正しかったか、何が間違っていたかについては議論の余地があるものの、裁判所前で毎日行われていた大規模な連帯集会が示したように、キリアコスの死やアンペロキピ事件全般は、依然として私達全員に深く関わる問題であり続けています。</p>\n\n<p>当初から、マリアンナ゠マヌーラは、キリアコスが革命運動のために使用される爆発物の加工場所を見つけるのを手伝った責任を認めていました。彼女は、テロ組織など存在せず、他の4人の被拘束者も本件とは何の関係もないことを明らかにしました。ディミトラ゠ザラフェタは、彼女に対する国家の告発は虚偽であり、彼女はアナキストとして、またキリアコスやマリアンナ゠マヌーラの同志として、更にキリアコスの選択や行動をイデオロギー的に支持する者として、政治的迫害を受けていると主張しました。ディミトリス、ニコス゠ロマノス、A.K.は皆、自身は無実であり、本件との無関係だと主張しました。</p>\n\n<p>国家側が証拠として提示した実際の情報は、虚偽か、あるいは国家自身の基準から見ても全く不充分なものでした。テロ組織の存在を裏付ける証拠は一切ありませんでした。国家側は、ディミトラ゠ザラフェタとディミトリスに関して、友人やパートナー間で普通に行われるアパートの鍵や携帯電話の受け渡しが複数回あったとし、またニコスとA.K.については、銃の入ったビニール袋に付着していた多数の指紋の中に一部一致する痕跡があったと主張しました。</p>\n\n<p>それにもかかわらず、被告全員は17カ月間勾留され、最終的にマリアンナ゠マヌーラとディミトラ゠ザラフェタに有罪判決が下され、マリアンナ゠マヌーラには19年、ディミトラ゠ザラフェタには8年の懲役刑が言い渡されたのです。特にマリアンナ゠マヌーラに対するこの重い刑罰は、主にテロ対策法の適用によるものでした。ディミトリス、ニコス゠ロマノス、A.K.は無罪とされ、釈放されました。</p>\n\n<figure class=\"\">\n<img src=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2026/06/11/3.jpg\" />\n</figure>\n\n<p class=\"darkred\"><strong>控訴は行われるのでしょうか？ 刑期は満了まで服役することになるのでしょうか？</strong></p>\n\n<p>マリアンナ゠マヌーラとディミトラ゠ザラフェタは最近、ティバの女子刑務所に移送されました。これは、彼女達が勾留中に収容されていたコリダロス刑務所が、公判待ち勾留者専用の施設だからです。この事態は予想されていたものの、彼女達が運動や家族、友人達から更に遠く離れてしまったという点で、残念な展開です。</p>\n\n<p>既に控訴は行われていますが、控訴審が開かれるのは、早くても1～2年後になると見込まれています。控訴審の行方次第で、同志達が実際にどれだけの期間、刑務所で服役することになるかについて、より正確な見通しを立てられるようになるでしょう。一般的に、実刑判決の3/5から4/5を服役するのが通例ですが、実際の刑期や実際に服役しなければならない割合に影響を与える可能性のある法的要因は数多くあります。</p>\n\n<p>こうした計算を難しくしている主な要因は、2019年のシリザ政権末期以降、刑法や矯正法が絶えず改正され、各法律が個々の事案にどのような影響を与えるかを判断するのが困難になっている点にあります。</p>\n\n<p class=\"darkred\"><strong>何故ギリシャのメディアは、この裁判の他の被告達とは異なる形でニコス゠ロマノスについて報道をしたのでしょうか？</strong></p>\n\n<p>この件について、国家側に明確な意図や計画があったかどうかは分かりません。<a href=\"https://freedomnews.org.uk/2025/08/20/all-of-a-sudden-the-streets-were-ablaze/\">ニコス゠ロマノス</a>同志は、アナキズム運動だけでなく、ギリシャ左翼の大部分にとっても重要な人物です。2008年に警察官に殺害され、近年のギリシャ史上最大の蜂起を引き起こした<a href=\"https://crimethinc.com/2018/12/17/ill-always-remember-the-6th-of-december-a-report-from-athens-greece-on-the-ten-year-anniversary-of-the-murder-of-alexis\">アレクシス゠グリゴロプロス</a>との親交や、2014年のハンガーストライキにより、彼はより広範な「進歩的」運動における指標的存在となりました。これにより、良くも悪くも、国家が考慮せざるを得ない社会的圧力が生じています。</p>\n\n<p>彼の情況を他と異なるものにしているもう一つの側面は、私達の見解では、マリアンナ゠マヌーラやディミトラ゠ザラフェタが法廷で示した立場とは対照的に、彼が無実を主張したという点にあります。これにより、国家が違法と見なすいかなる政治的選択や立場を擁護する能力をとうの昔に失っていた左派の一部が、彼を支持することになったのです。これに加え、彼に対する証拠が不充分であったことも相まって、左寄りのメディアの一部は、彼の事件に対して少しばかり「客観的」に、あるいは配慮を持って報じざるを得なくなりました。</p>\n\n<figure class=\"video-container \">\n  <iframe credentialless=\"\" allowfullscreen=\"\" referrerpolicy=\"no-referrer-when-downgrade\" sandbox=\"allow-scripts allow-same-origin\" allow=\"accelerometer 'none'; ambient-light-sensor 'none'; autoplay 'none'; battery 'none'; bluetooth 'none'; browsing-topics 'none'; camera 'none'; ch-ua 'none'; display-capture 'none'; domain-agent 'none'; document-domain 'none'; encrypted-media 'none'; execution-while-not-rendered 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href=\"https://crimethinc.com/2019/08/29/the-new-war-on-immigrants-and-anarchists-in-greece-an-interview-with-an-anarchist-in-exarchia\">弾圧の激化</a>を踏まえると、ギリシャ政府がこの事件に対処した方法に特に目新しい点はなかったと考えます。爆発が発生し、その現場に2人のアナキストがいたという理由だけで、ギリシャ政府は「テロ組織」が存在するという結論に至りました。これは完全なでっち上げです。いわゆる「テロ組織」の他のメンバーをでっち上げるため、彼等は故人の親しい同志や、運動内で知られた人物達を告発したのです。</p>\n\n<p>これはギリシャの対テロ部隊が一般的に用いる手法であり、裁判所もこれに倣ってほぼ定型的なパターンを踏襲しています。第一審では通常、より厳しい判決が下され、少なくとも被告人の一部がテロリズムの罪で有罪とされ、（少なくともギリシャの基準からすれば）長期刑が科されます。一方、第二審では刑期が調整されるか、無罪判決が下されます。もちろん例外もあります。</p>\n\n<p>この事件において特に重要な点の1つは、とりわけマリアンナに対して裁判所が言い渡した極めて重い刑罰です。これは、マリアンナ゠マヌーラとディミトラ゠ザラフェタ両名の全ての容疑について裁判所が有罪判決を下したことの直接的な結果でした。そこには「テロ組織への武器および爆発物の供給」に関する罪も含まれます。</p>\n\n<p>この告発については、検察官でさえ、この「組織」なるもののメンバーだと論理的に立証できないと主張していました。この点が、控訴審において同志達の刑期を短縮する上で、極めて重要な法的・政治的な争点となるでしょう。</p>\n\n<p class=\"darkred\"><strong>187a法はどのようなものですか？5年間にわたる裁判の末、最近取り下げられた</strong><a href=\"https://itsgoingdown.org/the-comrades-conspiracy-an-interview-on-the-greek-states-use-of-pretrial-conditions-to-persecute-anarchists/\"><strong>「同志」事件</strong></a><strong>のように、ギリシャ政府が虚偽の物語をでっち上げ、グループを作り出しているのを目にしてきました。この法律は、証拠なしに国家が更に弾圧できるようにしているのでしょうか？</strong></p>\n\n<p>第一に、この法律の本質は政治的です。これは、国家が武装闘争運動を可能な限り弾圧するために使う法律です。陪審員を置かない特別裁判所・厳罰化・<a href=\"https://crimethinc.com/2019/03/19/putting-ideas-on-trial-the-greek-states-laboratory-of-repression-an-interview-with-nikos-romanos-imprisoned-anarchist\">第187a法</a>に基づき益々拡大する起訴可能な犯罪リストを使い、国家は「内なる敵」を弾圧し、沈黙させようとしているのです。</p>\n\n<p>この目的を念頭に、テロ対策法は意図的に曖昧に定められ、対テロ部隊と裁判所の双方に、個々の事件に応じて法を当て嵌め、必要に応じて証拠を捏造する充分な裁量を与えています。</p>\n\n<p>この法律は、2001年9月11日に米国で発生した同時多発テロの直接的な副産物でした。酷い話ですが、この法律が最初に使われたのは、革命組織「N17（<a href=\"https://crimethinc.com/2021/02/25/greece-the-ghost-of-junta-past-returns-the-hunger-strike-of-dimitris-koufontinas\">11月17日</a>）」のメンバーとして告発された1人の被告に対してでした。それ以来、ギリシャ政府は、ドイツの<a href=\"https://darknights.noblogs.org/post/tag/129b/\">129b法</a>同様、欧州のテロ対策法の基準に沿って、この法律を継続的に改正・拡充しています。</p>\n\n<p>当初は武装革命闘争の参加者を対象とした法律として制定されたものの、ここ数年で、多種多様な行為へと適用範囲が拡大しています。</p>\n\n<p class=\"darkred\"><strong>こうした訴訟の多くは、延期されたり、でっち上げられたりしていますが、それは運動の資源や時間を消耗させるため、あるいは有罪判決を伴わずにトラウマや公判前勾留を懲罰の手段として利用するためなのでしょうか？</strong></p>\n\n<p>第一に、ギリシャでは、記憶にある限り以前から、裁判の延期は常態化しています。多くの場合、被告側が延期を選択し、事件発生からかなり時間が経過した後に裁判を行うことで、国家が裁判を報復手段として使うことを難しくしているのです。</p>\n\n<p>また、検察側が裁判を望まないために、公判が延期されることもあります。一般的に、裁判所は事件を過剰に抱え込んでおり、与党の新民主主義党（ND）が裁判所に事件の早期解決を迫る措置を講じている――もちろん、国が「適正手続き」と呼ぶものや被告人の「権利」を犠牲にして――とは言え、裁判官がそれを常に実行できるとは限りません。</p>\n\n<p>しかし、国家が被告人の生活を困難にするために、他にも様々な手段を用いていることは疑いようのない事実であり、その中でも特に顕著なのが、公判前拘禁・公判前の制限条件・保釈金です。また、NDが政権に復帰して以来、これらの措置がより厳格化され、より頻繁に用いられるようになっていることも事実です。</p>\n\n<p>でっち上げ事案に関しては、この戦略は当局が注目する人物を標的にするために用いられてきました。アンペロキピ裁判へのニコス゠ロマノスの関わりがその好例です。この関わりが、運動の資源を消耗させるというより大きな計画の一部だったかどうかは断言できません。国家や警察がどれ程組織化されているか、またアナキズム運動に対する長期的作戦にどれ程の関心を持っているかについては、確かに意見の相違があります。しかし繰り返しになりますが、確実なのは、NDが新たな弾圧法を可決させたことで、政治的活動に対しても軽微な犯罪に対しても法的処罰が日増しに厳しくなっているということです。この法律は欧州の基準に更に沿うもので、NDを政権に導いた「どんな犯罪も許さない」というスローガンとも合致しています。</p>\n\n<p>政府の建物に塗料を投げつけるために犯罪組織を形成したとして告発された同志達がいる一方で、デモで逮捕されたために月に何度も警察署に出頭しなければならない人々もいます。それと同時に、ギリシャ社会全体では、軽微な窃盗や少額の借金といった理由で収監される人が増え、刑務所の囚人数は限界状態に達しています。</p>\n\n<figure class=\"video-container \">\n  <iframe credentialless=\"\" allowfullscreen=\"\" referrerpolicy=\"no-referrer-when-downgrade\" sandbox=\"allow-scripts allow-same-origin\" allow=\"accelerometer 'none'; ambient-light-sensor 'none'; autoplay 'none'; battery 'none'; bluetooth 'none'; browsing-topics 'none'; camera 'none'; ch-ua 'none'; display-capture 'none'; domain-agent 'none'; document-domain 'none'; encrypted-media 'none'; execution-while-not-rendered 'none'; execution-while-out-of-viewport 'none'; gamepad 'none'; geolocation 'none'; gyroscope 'none'; hid 'none'; identity-credentials-get 'none'; idle-detection 'none'; keyboard-map 'none'; local-fonts 'none'; magnetometer 'none'; microphone 'none'; midi 'none'; navigation-override 'none'; otp-credentials 'none'; payment 'none'; picture-in-picture 'none'; publickey-credentials-create 'none'; publickey-credentials-get 'none'; screen-wake-lock 'none'; serial 'none'; speaker-selection 'none'; sync-xhr 'none'; usb 'none'; web-share 'none'; 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href=\"https://en.squat.net/tag/prosfygika/\">プロスフィギカ゠コミュニティの立ち退き</a>を阻止する公開集会が既にあるからです。私達としては、占拠運動をアナキズム運動および反権威主義運動の不可欠な一部と捉えています。だからこそ、この10年間、国家はこの運動を破壊することへの執着を益々強めてきたのです。</p>\n\n<p><a href=\"https://www.anarchistfederation.net/hands-off-prosfygika-eviction-threat-sparks-hunger-strike-and-mass-mobilization/\">プロスフィギカのスクウォット複合空間における取り壊しと開発に抵抗するため</a>にハンガーストライキを行っているアリストスとソウゾンの2人は、誰よりもこのことをよく理解しています。だからこそ、彼等は自らの命を賭け、体を張っているのです。そうすることで、彼等が自らの言葉や信念に嘘偽りなく生きていること、そしてコミュニティが彼等にとってどれ程大切であるかが、あらゆる観点から示されるのです。私達は集会として、プロスフィギカ防衛闘争を支持し、同志達と連帯しています。</p>\n\n<p class=\"darkred\"><strong>ここ数年、監視や弾圧は拡大しているのでしょうか？ 国家は優先順位を見直したのでしょうか？ これには新型コロナウイルスのロックダウンが影響しているのでしょうか、それとも単に時代を反映しているだけなのでしょうか？</strong></p>\n\n<p>先程言った通り、この10年間で弾圧は急速に強化され、欧州の水準に歩調を合わせるようになってきています。監視カメラ・ドローン・警官が至る所におり、公共交通機関・裁判所・大学・入管などに新たな警察部署が次々と設置されています。軽微な犯罪や政治的活動に対しても厳しい処罰が下され、新たな法案が可決される度に、テロ対策法の適用範囲は拡大しています。言うまでもなく、近い将来、AIの狂騒が更なる抑圧的な能力をもたらす可能性もあります。</p>\n\n<p>新型コロナウイルスは、私達の運動を二分した大きな問題の1つです。この問題全体を巡る様々な解釈についてここでは詳しく触れられませんが、明らかにロックダウンは、少なく見積もっても、国家が公共空間を完全に統制し、社会全体を<a href=\"https://crimethinc.com/2020/12/01/greece-new-democracy-and-pandemic-opportunism-the-lockdown-resumes\">大規模な弾圧</a>に慣れさせる絶好の機会でした。国民の安全が最優先事項とされる中、あらゆる問題の解決策として、常に何らかの形で警察が現れるようになりました。</p>\n\n<p>コロナ禍に浮上し、極右かつ強硬な新自由主義路線を掲げるND政権が後押ししたこの言説は、ギリシャ社会が国家に対して抱く歴史的に根深い不信感を克服しようとするものです。同時に、経済的・法的なスキャンダルの発生頻度も極度に高まっています。国家は、国民と混沌との間に唯一立ちはだかるものとして自らを位置付け、異議を唱える者や「社会への脅威となる」者を悪魔化しています。私達が突入した新たな戦争の時代において、こうした主張が益々用いられ、軍事装備の近代化、そしてパレスチナ・レバノン・イランでNATOとイスラエルが行う大量殺戮や爆撃に対するギリシャ国家の直接関与が正当化されているのです。</p>\n\n<figure class=\"portrait\">\n<img src=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2026/06/11/1.jpg\" />\n</figure>\n\n<p class=\"darkred\"><strong>軽微な容疑で家宅捜索が行われる事例がニュースで頻繁に報じられているようです。ギリシャではこうした事例が増えているのでしょうか？これをどのように捉えるべきでしょうか？</strong></p>\n\n<p>家宅捜索は、常に国家の手にある手段で、それには相応の理由があります。プライバシーを侵害された人々に圧力や恐怖を与えること、そして自宅内で情況証拠や情報を収集できることは、いずれも警察にとって明らかに有益です。また、家宅捜索は運動に対しても経済的な圧力を及ぼします。殆どの家宅捜索で警察は私達の電子機器を盗むからです。繰り返しになりますが、特に対テロ部隊が計画したものではない場合には、こうした家宅捜索がどれ程綿密に計画され、周到に練られたものなのか、議論の余地があります。</p>\n\n<p>とはいえ、最近の幾つかの動向について触れておきましょう。こうした動きが常態化してしまえば、この運動に間違いなく深刻な影響を及ぼすと思われます。現在、7人の同志が「政府財産を破壊する犯罪組織を結成した」容疑を掛けられています。かなり前にアテネのキプセリ地区にある政府庁舎へ塗料を投げ付けたことが理由です。通常、容疑者となった場合、警察はアテネ警察本部に呼び出して供述調書を取り、応じなければ起訴すると脅します。大抵はこけ脅しなのですが、今回は警察が同志達の自宅に――場合によっては強制的に――立ち入ることを決めました。</p>\n\n<p>別の事件では、3人の同志がハンマーや塗料を使って裁判所を襲撃したとして告発されています。ここでも、現場で収集された証拠は、警察の基準からすればそれだけで公判に持ち込むには充分すぎる程だったにもかかわらず、警察は彼等の自宅の強制捜査に踏み切りました。</p>\n\n<p class=\"darkred\"><strong>ギリシャ政府が、軍備拡張や徴兵法の厳格化を進めるなど、弾圧へこれ程多くの資源を投入している背景には、何があると思いますか？これは欧州連合全体に見られる傾向なのでしょうか？</strong></p>\n\n<p>この質問によって、あなたは、これらが世界中の現代社会が抱える問題であることを指摘していますね。戦争は至る所にあり、第二次世界大戦以来、「欧州人」である私達にとってかつてない程身近なものとなっており、この情況は今後も続くようです。その計画が示す通り、欧州全土で再軍備が進められています。</p>\n\n<p>ギリシャでは、東部国境やエーゲ海でギリシャとトルコの間に緊張が作り出されているため、この問題は常態化しています。そのため、ギリシャはNATOへの財政的貢献度が最も高い国の1つです。（ギリシャはNATO加盟国の中でも防衛費支出が最も多い国の１つで、GDPの約3.1％を防衛費に充てており、これは同盟内でも最高水準にある。）ギリシャ政府、そしてあらゆる国家の目標は、国家を信じ、国と支配層のために戦う覚悟のある社会を築くことです。恐らく、これがギリシャの運動の多くに向けられた弾圧の理由でもあるのでしょう。</p>\n\n<p>ギリシャが依然として経済危機にあることは明らかです（政府はそうではないふりをしていますが）。そのため、巨額の資金が軍や警察に費やされ、権力者が余り重視しない他の社会的ニーズには充てられていません。例えば、病院や大学では人手不足が深刻で、基本的設備も不足し、多くの場合閉鎖に追い込まれています。また、公共交通機関のインフラは老朽化が進み、それによる「事故」が益々増加しています。最近起きた最悪の事例としては、<a href=\"https://freedomnews.org.uk/2025/01/31/greece-mass-protests-demand-justice-for-train-crash-victims/\">テンピでの列車脱線事故</a>が挙げられます。</p>\n\n<p>住宅費も、生活必需品や商品の価格も深刻な問題です。ギリシャでの生活は厳しいものですが、私達が団結して立ち向かわない限り、この情況は続くでしょう。</p>\n\n<p class=\"darkred\"><strong>1970年代の軍事政権崩壊後に始まった大学不可侵政策を新民主主義党が廃止してから7年が経ちました。これはギリシャのアナキズム運動や、より広範な急進派コミュニティにどのような影響を与えたのでしょうか？</strong></p>\n\n<p>繰り返しになりますが、これは政治的な見解が分かれる問題です。一方で、デモでの衝突後に警察が大学構内に入り、人狩りをしたり、学生や政治団体による大学占拠を解散させたりすることが、以前より容易になったのは事実です。しかし、これはより一般的な問題で、不可侵政策の終了によって問題が悪化したに過ぎないという見方もあります。</p>\n\n<p>2019年に新民主主義党の右翼政権が樹立されて以来、国家はこの運動とその象徴に対する攻撃を続けてきました。これは、アナキズム運動の枠を遥かに超えています。残存する左翼勢力では、1974年の軍事政権崩壊後に勝ち取った政治的・象徴的な地盤を守ることは全くできないと明らかになりました。客観的に見れば、アナキスト達は常に大学構内から火炎瓶を投げており、そのような事態になれば、不可侵政策が施行されていたとしても、警察は大学に立ち入る法的権利を常に有していました。</p>\n\n<p>大学への警察の立ち入りを阻んだ主な要因は、ある法律（明らかに、政府職員に対する火炎瓶の投擲を対象にするはずがないことは明らかです）について一般に誤解が広まっていたことではなく、むしろ警察との衝突に対する強力かつ広範な政治的・イデオロギー的支持があったことだと論じることができるでしょう。その支持は、単に大学不可侵という概念によって表され、象徴されていたに過ぎません。新民主主義党政権は、この支持に疑問を投げ掛けることに成功したのです。</p>\n\n<p>どのように分析しようとも、この問題はアナキズム運動や学生運動に大きな問題を引き起こしました。学生達から強力な政治的手段――大学占拠――を奪っただけでなく、警察は、既に設置されていた監視カメラ・バリケード・民間警備員などを活用して、大学構内での弾圧措置を容易に実施できるようになったのです。現在、大学専用の警察部隊の設置に関する議論が進められているものの、その最初の試みは失敗しました。</p>\n\n<p>これは、集会や各種の政治的イベント（迫害されている同志や様々な政治的運動の資金集めイベントなど）の開催場所として大学を利用しているアナキズム運動にも影響を及ぼしています。</p>\n\n<p class=\"darkred\"><strong>昨年、トランプ政権は、欧州連合内に拠点を置くとされる複数の革命組織をテロ監視リストに追加し、反ファシストやアナキストを「イスラム国」のような原理主義組織と同列に扱いました。こうした組織とされるものの内2つは、ギリシャを拠点としているとされています。この措置はギリシャに何か影響を与えたのでしょうか？</strong></p>\n\n<p>こうした動きはこれまで、ここギリシャに目立った影響を与えていません。もちろん、米国は常にギリシャ政府に弾圧のモデルを提供してきましたが、今のところ、こうした同列視をしているのは極右の過激派グループだけです。</p>\n\n<figure class=\"portrait\">\n<img src=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2026/06/11/4.jpg\" />\n</figure>\n\n<p class=\"darkred\"><strong>他に触れておきたい事例はありますか？</strong></p>\n\n<p>スクウォットの防衛・投獄された同志への連帯行動・デモやエクサルヒアでの警察との衝突などに関して、多くの同志に影響する事例が複数あります。ここでは、関係する同志達に深刻な影響を与えている、あるいは与える可能性のあるものを、ほぼ任意に幾つか取り上げます。</p>\n\n<p>最新の大きな事件は、2026年5月11日に8人が逮捕されたもので、逮捕された人達は様々な強盗事件の容疑を掛けられています。この事件は現在も捜査中のため、起訴内容は――恐らく被告人のリストも――確定していません。8人の同志の内6人はギリシャ国内の様々な刑務所で公判前勾留されており、2人は制限付きで釈放されました。</p>\n\n<p>また、<a href=\"https://www.firefund.net/freedomgkaratsolisandstoutziarakis\">ヤニス゠カラツォリスとソフォクリス゠トゥツィアラキス</a>という同志達の事例もあります。国家は、彼等を他の5人と共に強盗目的で犯罪組織を結成したとして起訴しました。犯罪組織結成の容疑は法廷で立証されず、他の被告達は無罪となったにもかかわらず、ヤニス゠カラツォリスとソフォクリス゠トゥツィアラキスには、それぞれ21年と23年という極めて重い刑が言い渡されました。現在の目標は、10月に控える控訴審において、こうした報復的判決を軽減するよう控訴裁判所に働き掛けることです。</p>\n\n<p>最後は、国家による移民の大量殺害に抗議した最初の大規模デモでの逮捕事件です。このデモは、ギリシャ沿岸警備隊がピュロスという町の近くで、500人以上の移民を乗せた船を<a href=\"https://actforfree.noblogs.org/2023/06/16/on-the-murder-of-the-migrants-in-the-shipwreck-at-pylos-peloponnese-greece/\">沈没させた</a>ことに対するものでした。裁判は5月に行われる予定でしたが、2027年春まで延期されました。</p>\n\n<p class=\"darkred\"><strong>ギリシャ国外の人々は、どのように国際的な連帯を示すことができるでしょうか？</strong></p>\n\n<p>あらゆる行動・介入・文章・ポスター・投稿が、こちらの人々に連帯感を感じさせるでしょう。あらゆる場所で政治闘争が続けられていることは、誰にとっても励みになります。そしてもちろん、ギリシャという国はそれ程大きくはありませんが、多くの国に経済的・政治的な利害を持つ関連標的が存在しています。これはこの運動において国際的な連帯を示す伝統的な方法です。</p>\n\n<p>資金面での支援としては、メインの基金は<a href=\"https://tameio.net/\">タメイオ（Tameio）</a>で、政治犯に毎月経済的支援を行っています。長年にわたり、この基金はギリシャのアナキズム運動において最も重要な構造の1つとなっています。更に、特定の事例に特化した多くの基金もあり、通常は逮捕された同志の訴訟費用を賄うことを目的としています。これらの基金については、<a href=\"http://athens.indymedia.org/]%E3%82%84[Firefund%20http://firefund.net/\">アテネ゠インディメディア</a>などのウェブサイトで確認することができます。</p>\n\n<p><a href=\"https://www.firefund.net/amfissaintervention\">Firefundで現在進行中のキャンペーン</a>は、アナキスト同志<a href=\"https://itsgoingdown.org/an-urgent-call-for-solidarity-and-needed-funds-to-battle-escalating-repression-in-greece-an-interview-with-tameio/\">Ｇ゠ミカイリディス</a>の直近のハンガーストライキ中に行われた連帯行動を巡る控訴審を対象としています。</p>\n\n<p>最後になりますが、ギリシャで起きている出来事の最新情報を得るための対抗情報の選択肢は、残念ながら余り良いものではありません。アナキズム運動が自らの立場や活動を公表するために利用している主なウェブサイトはアテネ゠インディメディアですが、これはギリシャ語で書かれており、公式にはギリシャ語以外の翻訳は提供されていません。ただし、翻訳機能付きのブラウザを使えば閲覧できます。最新情報を得る最善の方法は、恐らく、この運動に参加している集会や個々の同志と直接連絡を取ることでしょう。</p>\n\n<figure class=\"\">\n<img src=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2026/06/11/6.jpg\" />\n</figure>\n\n<hr />\n\n<h1 id=\"fu-lu-koukakizhan-ju-komiyuniteinobei-gao-da-\"><a href=\"#fu-lu-koukakizhan-ju-komiyuniteinobei-gao-da-\"></a>付録：コウカキ占拠コミュニティの被告達</h1>\n\n<p><em>私達は更に、「コウカキ占拠コミュニティ」の被告の一人に、その情況について話を聞いた。</em></p>\n\n<p class=\"darkred\"><strong>アンペロキピ事件の結審とほぼ同時期に、「</strong><a href=\"https://crimethinc.com/2019/12/25/merry-crisis-and-a-happy-new-fear-repression-and-resistance-in-greece-december-2019\"><strong>コウカキ占拠コミュニティ</strong></a><strong>」のメンバーも裁判に掛けられていましたが、その裁判は延期されました。この事件の詳細と、より広いアナキズム運動にとっての意義について、ご説明頂けますか？</strong></p>\n\n<p><a href=\"https://en.squat.net/tag/koukaki-squats-community/\">私達のプロジェクト</a>は、アテネのコウカキ地区において革命的なコミュニティとして機能した3つのアナキスト゠スクウォットで成り立っていました。これらの奪還された空間は、数多くの集会・より広範なアナキズム運動に向けた様々な組織化の取り組み・地域における相互扶助プロジェクトの推進に貢献しました。また、私達のコミュニティは、スクウォット集会のメンバーや同志達だけでなく、ホームレスの人・難民・苦境にある移民・コミュニティから拒絶されたトランスジェンダーの人・資本主義社会から「排除された」と見なされる人にも住居を提供しました。</p>\n\n<p>これらの住居は、一種の意図的コミュニティとして機能しました。家賃を払うために働く必要がなくなったため、私達は抵抗活動や組織化に全力を注ぐことができたのです。これにより、財産を拒絶すると共に、解放された空間を通じて「無料の住居」を確保することが解放闘争を更に前進させる力になると考える様々な革命的人物が集まりました。</p>\n\n<p>残念ながら、2018年、政治犯<a href=\"https://anarquia.info/greece-updates-news-about-anarchist-prisoners-marios-seisidis-and-haris-mantzouridis/\">マリオス゠セイシディス</a>への連帯を示す横断幕を掲げていた最中に、<a href=\"https://itsgoingdown.org/on-the-passing-of-anarchist-comrade-dimitris-armakolas/\">1人の同志</a>が命を落としました。彼の死は、コウカキのスクウォットに関わった多くの人々に共通していた献身的な姿勢の帰結でした。しかし、私達全員が依然として裁判や、国家による果てしない官僚主義・日和見主義に直面している今、素晴らしい同志であり情熱的な同志だった亡きディミトリスについて触れ、彼の闘いが今日の私達の献身と行動の中に生き続けていることを改めて伝えたいと思います。</p>\n\n<p>ギリシャ政府は、一斉に行われた襲撃により、スクウォットから住民を暴力的に立ち退かせた。3つの空間の内、「パナイトリオウ」は2度、「<a href=\"https://nosquatterinprison.noblogs.org/2026/05/04/another-crack-in-the-concrete-solidarity-to-the-comrades-facing-trial-on-april-30th-in-the-matrozou-case-in-athens/\">マトロゾウ</a>」は3度、再占拠されました。</p>\n\n<p>私を含む3人の同志は、パナイトリオウ゠スクウォットの防衛で有罪判決を受けましたが、恐らく懲役刑にはならないでしょう。私達は引き続き法廷への出廷義務を負っており、自分の運命がどうなるかわからないという絶え間ないストレスが心身に重くのしかかっています。一方で、マトロゾウ゠スクウォットの最終防衛戦ではより激しい抵抗が行われたため、複数の同志が依然として裁判に掛けられており、軽微な罪状で起訴されているものの、もし国家の思惑通りになれば、その刑期が積み重なって数年の懲役刑となる可能性もあります。</p>\n\n<p>国家が全てのスクウォットを破壊しようとしていた時期に、私達は革命的なコミュニティを防衛しつつ、その行動を通じてより広範なアナキズム運動を鼓舞しようとしてきました。弾圧の激化はこの活動の帰結です。国家は、占拠されたスペースに対する戦闘的防衛を萎縮させるため、私達を見せしめにしようとしています。彼等は私達の意志を挫けさせようとしています。新民主主義党が2019年に政権の座に就く前は、激しい抵抗を行うことで投獄されていました。2019年以降、スクウォットへの弾圧キャンペーンが強化され、より軽微な抵抗でも私達を法廷に引きずり出そうとしています。</p>\n\n<p>マトロゾウを断固として守ったとして裁判に掛けられた5人の同志は、それぞれ2件の軽犯罪で有罪判決を受け、当初は77カ月の懲役刑を言い渡されました。しかし、刑の執行は猶予され、収監されるかどうかは現在進行中の控訴審の結果次第です。<a href=\"https://freedomnews.org.uk/2025/07/09/athens-squatters-face-prison-after-years-of-repression/\">検察側</a>は、被告達に刑期を全うするよう求めていますが、2件の軽犯罪でこれ程の刑が科されるのは、ギリシャの法史上前例がありません。実際、通常これら2件の軽犯罪では実刑判決は下されません。しかし、今回の事件がスクウォットの防衛に関連していることを踏まえれば、同志達を「見せしめ」にし、検察側が弾圧しようとしているのは、行動そのものではなく、その背後にある動機や革命的な志向だと示しています。つまり、彼等の目標や思想そのものを犯罪化しようとしているのです。</p>\n\n<p>直近の公判に先立ち、マトロゾウの被告達を支援するデモがギリシャ各地で相次いで行われました。しかし、控訴審の公判は11月9日まで延期され、第2回公判期日も再び延期となりました。</p>\n\n<p>公判の延期は、被告達を疲弊させる手段であるだけでなく、公判に向けて高まっている連帯のうねりを弱めようとする狙いもあります。国家は被告達を孤立させ、連帯や世間の注目が薄れるのを待ち、その後、可能な限り厳しい処罰を下そうとしています。彼等は、運動が沈静化し、弾圧がニュースの見出しから消え、人々が他の弾圧への対応に追われるような瞬間を待っているのです。</p>\n\n<p>裁判に向けて機運が<a href=\"https://actforfree.noblogs.org/2025/12/05/update-from-the-three-days-of-solidarity-event-and-the-court-of-appeal-of-of-the-koukaki-squats-community-matrozou-45-in-athens-greece/\">高まっている</a>ものの、この種の連帯の組織化には多大な努力が必要です。国家は、被告達や彼等を支援する運動を、防衛的な反弾圧アプローチを常に取らざるを得ない情況に追い込み、それによって攻撃的な革命運動に取り組む余地を奪い、私達の資源を枯渇させ、エネルギーを消耗させようとしているのです。</p>\n\n<p>この2件の軽犯罪は、警察官に塗料が投げ付けられ制服が汚損されたこと、そして警察官に身体的危害を加えたとされることに関係しています。しかし、警察側は2025年12月に行われた第1回公判にすら出席せず、その結果、公判は延期されました。マトロゾウ事件の被告は全員、8人の警察官から同じ容疑で告発されています。</p>\n\n<p>この事件は、新民主主義党政権にとって政治的に重要な意味を持っています。当初の検察官は新民主主義党の党員であり、<a href=\"https://en.wikipedia.org/wiki/Thanos_Plevris\">プレヴリス</a>法律事務所に所属しています。また、新民主主義党の有望な政治家として国会議員選挙に出馬して落選した経歴もあります。第一審終了後、彼女は官僚的な理由により控訴審での職務を継続できませんでした。にもかかわらず、彼女は依然として証人として出廷する警察官に付き添い、何を話すべきか指示し続けています――無償で、かつ正式な法的立場を持たないままに。また、彼女は、クィア活動家の<a href=\"https://unicornriot.ninja/2022/athens-police-acquitted-in-death-of-queer-activist-zak-kostopoulos-zackie-oh/\">ザッキー゠オー</a>の殺害を防ぐ措置を全く講じなかったとして職務怠慢の罪に問われた警官達の弁護もしました。更に、全国放送の朝の主流派トーク番組に出演し、被告達は裁判所から直接刑務所へ送られたと述べました。実際には控訴によって収監は阻止されていました。繰り返しますが、この裁判の目的は見せしめです。</p>\n\n<p>しかし、被告達の心と革命的誠実さは今も揺らいでいません。私達は数年前に住まいを失いましたが、弾圧を乗り越えながら築いた革命的な関係性と献身的な相互支援の中に、私達のコミュニティは今も生き続けています。</p>\n\n<figure class=\"portrait\">\n<img src=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2026/06/11/5.jpg\" />   <figcaption>\n    <p>刑務所の独房に火を放て。</p>\n  </figcaption>\n</figure>\n\n"
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      "content_html": "<p>シリアで未完の革命と内戦が10年以上続く中、亡命中のシリア人活動家達は世界各地で組織化活動に<a href=\"https://crimethinc.com/2022/03/15/the-syrian-cantina-in-montreuil-organizing-in-exile-how-refugees-can-continue-their-struggle-in-foreign-lands\">携わってきた</a>。そして遂に2024年末、バッシャール゠アル‐アサド政権が<a href=\"https://crimethinc.com/2024/12/02/the-syrian-civil-war-resumes-perspectives-on-the-conflict-from-western-and-northeastern-syria\">崩壊し</a>、彼等はようやく帰国し始めることが可能になった。シリア人亡命者が設立を支援したプロジェクトの1つが、<a href=\"https://thepeopleswant.org/en/\">The Peoples Want</a>ネットワークである。これは世界中の組織や集団を結ぶネットワークであり、草の根から国際主義を育むことを目指している。以下のインタビューで、The Peoples Wantシリア゠グループの参加者達は、今日のシリアで直面している情況について語り、世界中の水平的な組織化の取り組みを織り合わせることを目的とした1カ月にわたるイベント<a href=\"https://thepeopleswant.org/en/mujawara/mujawara-weaving-a-revolutionary-neighbouring-beyond-borders\">「ムジャワラ（Mujawara）」キャンペーン</a>にどのように参加するかを説明している。</p>\n\n<hr />\n\n<p><strong>現在のシリアの政治情勢について、簡単に最新の情況を教えて頂けますか？革命家達や社会運動、その他の民衆闘争を担う人々を取り巻く現地の力学はどのような展開を見せているのでしょうか？また、亡命者やディアスポラ共同体は、こうした動きの中でどのような役割を果たしているのでしょうか？</strong></p>\n\n<p>政権の崩壊により、何百万もの人々が故郷や土地へ戻り、家族が再会を果たしました。人々は村や地域の再建に着手し始めています。町によっては住民が完全に一掃されていたのです。</p>\n\n<p>こうして最初の障壁は取り除かれ、人々は安全に故郷へ帰れるようになったのですが、第2の障壁である経済は依然として残っています。避難した人々の大半は、今も避難所や国外に留まり、帰国することができていません。政府は、アサド政権下で破壊された広大な地域（その多くは極めて貧しい地域でした）の再建よりも、外国投資家の誘致や資源の独占を優先しています。旧政権の残虐行為の痕跡も依然として残っています。人々は集団埋葬地を発見し、強制失踪者の行方を捜索していますが、遺体が見つからないまま死亡証明書だけが見つかることもあります。シリアの人々は依然として正義を待ち続けているのです。</p>\n\n<p>私達は現在、経済的・環境的な危機にも直面しています。物価は極めて高く、賃金は非常に低く、新政権は電気や食料といった生活必需品のコストを、かつてないほど不均衡な形で引き上げました。同時に、長年の旱魃を経て、今年は豪雨や暴風に見舞われ、激しい洪水が発生しました。これにより、デリゾールやラッカなどの地域は小麦の収穫期に打撃を受け、インフラが損壊し、停電や断水が発生しています。</p>\n\n<p>この期間中、新政府内部の勢力や新政府と結託した勢力は、2025年3月にシリア西海岸で、2025年7月にスワイダーで、それぞれ2件の虐殺を犯しました。加害者達はほぼ全く処罰を受けていません。<a href=\"https://crimethinc.com/2026/02/09/the-rojava-revolution-in-peril-the-struggle-for-free-life-continues-a-statement-from-american-chinese-and-russian-internationalists\">2026年1月</a>には、北東部で新政権とクルド系勢力との間で激しい衝突が起こり、その結果、シリア民主軍（SDF）の大部分がダマスカスの中央政府への統合を強制的に進められました。ダルアー県およびクネイトラ県では、イスラエルによる占領が続き、領土や戦略的拠点の併合が進められています。一部の地域では、直接的な暴力に加え、政治的・経済的な権力乱用を通じて、マイノリティ集団に対する組織的な宗派的圧力が加えられています。例えば、女性の拉致や、異なる民族・宗教集団間で頻繁に発生する衝突（政府軍の加担の有無にかかわらず）などです。</p>\n\n<p>とはいえ、何を差し置いても、政権の崩壊は一定の集団的組織化の余地を開きました。これまで地下で活動していた人々が表舞台で活動を始め、非公式に活動していた集団は更なる組織化を図ろうとし、地域レベルで活動する人々は全国各地の他の取り組みと連携しようとしています。独立系ジャーナリスト組合・農業協同組合・市民による平和イニシアチブ、更には主婦組合といった集団も現れています。これらは革命がもたらした成果です。今日では、頭上にバレル爆弾が落ちてくる心配もなく、路上で抗議行動を行えるようになりました。政府は、ダマスカスでの酒類販売禁止・ホムスでの物議を醸した建設計画・小麦価格を巡る抗議行動を受けて、デモへの懸念から決定を撤回しました。その度に政府は後退し、小規模な民衆の結集さえも恐れていることを示しています。</p>\n\n<figure class=\"portrait\">\n<img src=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2026/06/08/5.jpg\" />   <figcaption>\n    <p>「農民が飢えれば、国も飢える。」2026年5月22日、<a href=\"https://www.enabbaladi.net/809935/%D9%87%D9%84-%D9%8A%D8%B1%D8%B6%D9%8A-%D9%85%D8%B1%D8%B3%D9%88%D9%85-%D8%A7%D9%84%D9%85%D9%83%D8%A7%D9%81%D8%A3%D8%A9-%D9%85%D8%B2%D8%A7%D8%B1%D8%B9%D9%8A-%D8%A7%D9%84%D9%82%D9%85%D8%AD-%D9%81%D9%8A/\">ラッカでの小麦価格を巡る抗議活動</a>。</p>\n  </figcaption>\n</figure>\n\n<p>とはいえ、急速に権威主義へと傾きつつある国家に対して革命の成果を守るための持続的な闘いがなければ、この情況は長くは続かないでしょう。新政権は独自の監視・弾圧機構を構築しつつあり、既に恣意的な拘禁・刑務所内での拷問・政治活動の停止を迫る圧力といった事例が見られています。問題は、新政権のネオリベラル的・反動的・権威主義的な傾向に立ち向かえるような反対勢力を構築することが、何故依然として困難なのかという点にあります。政治的余地は確かにありますが、人々が抑圧に抗して組織化することを阻む最大の障害は、新政権そのものというよりは、アイデンティティに基づく国内の分断にあります。</p>\n\n<p>アイデンティティに基づく紛争は極めて根深いものです。この1年間、反対運動は往々にして民族や宗派の境界線に沿って発生してきました。南部ではドゥルーズ派が独立を要求し、北東部ではクルド人がよりクルド民族主義的な構想へと向かい、アラウィー派は分離もしくは自治を求めています。同時に、政府支持者達に見られるスンニ派至上主義は、特定のコミュニティ全体に対する暴力や憎悪を招いています。アラブ系スンニ派を含むあらゆるコミュニティで政府の経済政策に対する怒りが高まっているにもかかわらず、階級に基づく具体的な同盟関係を築くことは依然として困難です。これは新政府にとっては好都合です。本格的な反対勢力から身を守り、秩序を回復できる中心的な調整勢力として位置付けられているのです。</p>\n\n<p>かつての革命陣営内部には深い亀裂が生じています。特に2つの虐殺事件以降、一部の元革命家が虐殺を正当化したり、その凄惨さを軽視しようとしたりしているからです。今日の戦略上の主な論点は、新政府に対し私達が取るべき立場を巡るものです。新政府には多くの元革命家が公職に就き、新たな治安部隊も加わっています。旧体制の抑圧的な論理を再現しているとして新政府に反対する者もいれば、地域的・広域的・世界的に不安定な情況下において、直接的な対立を避けようとする者もいます。</p>\n\n<p>私達は、国家を運営する者達の宗教的イデオロギーのみに焦点を当てた情況認識から距離を取りつつ、可能な限りあらゆる形態の権威主義や新自由主義的政策と闘うべきだと考えています。</p>\n\n<p>政権崩壊後に帰国できた私達にとって、現地の情況を理解するよう努め、国外に逃れなかった人々の声に耳を傾けることが重要です。現地の活動家と亡命から帰国した人々との間で経験を伝達することが鍵となりますが、海外、特に西側諸国に滞在していた人々は、「海外のやり方を現地の人々に教えるべきだ」といったパターナリズム的態度を繰り返してはなりません。</p>\n\n<figure class=\"\">\n<img src=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2026/06/08/6.jpg\" />\n</figure>\n\n<p><strong>シリア革命は、ロジャヴァ・パレスチナ・チアパスの闘争に比べ、世界の他の地域の革命家達から充分評価されませんでした。このことから、どのような教訓を得たのでしょうか？また、国際的支援・連帯ネットワークの拡大に注力することが重要だと考えているのは何故なのでしょうか？</strong></p>\n\n<p>シリア革命にそれほど多くの連帯が見られなかったのには、いくつかの理由があります。第一に、クルド人運動・パレスチナ人運動・サパティスタ運動と比べて、シリア革命は新たに生まれた運動だったため、国際的繋がりをゼロから築き上げなければなりませんでした。先ほど挙げた運動は全て、長期間にわたる広範な活動と関係構築を通じて連帯を築いてきたのです。シリア革命の場合、取り組みの多くは2011年以降に始まり、国外に亡命したシリア人やディアスポラによって担われました。国内に残ったシリア人は益々、生き延びることに力を注がざるを得なくなったからです。</p>\n\n<p>シリア革命に対する連帯の欠如を招いたもう1つの要因は、西側諸国とアラブ世界の双方において左派を分断してきた「陣営主義」です。陣営主義とは、あらゆる事象を「反帝国主義」というレンズを通して捉える立場であり、その観点によれば、米国・他の西側諸国・イスラエルこそが唯一の帝国主義的勢力、あるいは少なくとも反対すべき唯一の帝国主義者であるとされます。その結果、陣営主義者達は、ロシア・イラン・ヒズボラ・アサド政権といった、これらの勢力の地政学的競争相手（いわゆる「抵抗軸」）を例外なく擁護するのです。彼等はシリア国民への弾圧を無視したり正当化したりしました。シリア革命への支持を拒否して、代わりに反革命勢力を支援したのです。</p>\n\n<p>更にもう1つの要因として、シリア国外の解放闘争や左翼団体と向き合うための明確な議論や言説が欠如していることが挙げられます。シリアの革命運動は極めて分権化していました。様々な色合いのイスラム主義的潮流が益々存在感を増していたとはいえ、その多くには強固なイデオロギー的基盤がありませんでした。そこから得られる教訓の1つは、「人権」という言葉を掲げる「国際社会」からの支援は当てにできないということです。私達はアサド政権の打倒に留まらず、前向きなプロジェクトを打ち出し、実現したい変化のあり方を明確に示すべきでした。</p>\n\n<figure class=\"\">\n<img src=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2026/06/08/4.jpg\" />   <figcaption>\n    <p>2026年3月22日、<a href=\"https://www.annahar.com/arab-world/arabian-levant/300602/%D8%A7%D8%B9%D8%AA%D8%B5%D8%A7%D9%85-%D8%AF%D9%85%D8%B4%D9%82-%D9%81%D9%8A-%D8%B0%D9%83%D8%B1%D9%89-%D8%A7%D9%84%D8%AC%D9%84%D8%A7-%D9%85%D9%86-%D8%A8%D8%AF%D9%86%D8%A7-%D9%86%D8%B9%D9%8A%D8%B4-%D8%A5%D9%84%D9%89-%D8%AD%D8%B1%D8%A7%D9%83-%D8%B3%D9%8A%D8%A7%D8%B3%D9%8A\">ダマスカスのバーブ゠トゥーマ地区で座り込みに参加したシリア人達</a>。「シリア人は一つだ。差別的な法律で分断するな。</p>\n  </figcaption>\n</figure>\n\n<p>将来の連帯を強化するために、信頼と相互支援に基づく連帯やネットワークを築くには、比較的「平和」な時期の方が往々にして容易です。今こそ、シリア国内外のシリア人が繋がり、関係を深めるべき時です。私達は互いに学ぶべきことが多くあるだけでなく、世界中の人々とも関係を築いていくべきです。私達は、共に活動し、国境を越えた闘いについての知識を深め、リソースを共有し、解放のための共通の闘いにおける主体として互いを認め合うことで、国内の運動を強化し、持続させることができると信じています。</p>\n\n<p><strong>「The Peoples Want」の「ムジャワラ」キャンペーンについて、またそれがシリアで進行中の自主組織化の取り組みとどのように関連しているか、教えて頂けますか？</strong></p>\n\n<p>「ムジャワラ」キャンペーンは、単なる連帯を謳う一般的なスローガンではなく、シリア国内外の現場に既に存在する様々な場と取り組みの間に、繋がりを築こうとする具体的な試みです。その狙いは、自主組織化の精神が息づいている場――住宅・農場・コミュニティセンター・地域評議会・農業プロジェクト、フェミニストや若者の団体など――を探し出し、それらをどのように支援し、そこから学び、他の取り組みと結び付けていけるかを模索することにあります。</p>\n\n<figure class=\"portrait\">\n<img src=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2026/06/08/1.jpg\" />\n</figure>\n\n<p>シリアでは非常に具体的な形で活動を始めました。つまり、その場を訪れ、会合を持ち、議論し、協力できるかどうか評価するということです。例えば、ある都市には、現地のチームが運営するスペースがあります。そのメンバーは国外へ逃れず現地に残った人達で、そこには建物と庭があり、人々を受け入れ、会合を主催することができます。このスペースは、「ムジャワラ」の理念に非常に近いものです。つまり、地域社会に根ざし、信頼関係に基づき、社会的・政治的・文化的な活動に門戸が開かれ、様々な地域から来た同志達の会合を主催できる独立した場所です。だからこそ、私達は「ムジャワラ」キャンペーンの一環として、6月にそこで集会を開催する予定です。この集会を通じて、そのスペースを運営する人々についてより深く知り、シリアで私達が訪れた他の団体や場にも参加を呼び掛けます。一緒に料理をし、互いの経験や闘争の話を聞き合い、シリアの文脈において「The Peoples Want」ネットワークが果たし得る役割について話し合うことにしています。</p>\n\n<p>また、私達は他の場所や団体を訪れ、意見交換も行いました。ある都市では、亡命先から帰国した古参の革命家達が新たな取り組みを始めています。それは、大人や子供達を対象とした政治的・社会的・文化的な活動を行う「アラブの家」です。6月には、この場所で、現地の活動家や、ハルツームの抵抗委員会のメンバーであるスーダンの同志を招き、スーダン革命に関する映画上映会と討論会を開催する予定です。亡命先だけでなく、シリア国内でこのような活動が可能になったことは、まさに夢の実現に他なりません。それは、私達のマニフェスト<a href=\"https://thepeopleswant.org/en/manifesto\">『現代における革命』</a>の着想源となり、このネットワークにとって政治的な羅針盤のような役割を果たしている2つの革命的経験に関わった人々を繋ぐのです。</p>\n\n<p>私達はダマスカス郊外のある場所を訪れました。そこはカフェがあり、周囲に広々としたスペースを備えた素敵なコミュニティセンターです。政権崩壊前は、そこで秘密裏に政治的な活動が行われていました。また、ダマスカス周辺の農村地帯では、食料主権や破壊された土地の再生に関わる農業プロジェクト・苗床・種子の収集活動も視察しました。北西部では、薬用植物や現地の知識に焦点を当てた、他の農業や女性による取り組みと連携しています。生態系に配慮した農業の取り組みは、政治が単なる声明からだけでなく、種から・水から・土地から始まることを示す明確な例となっています。</p>\n\n<p>これら全ての場所で、私達は内部の組織体制や将来に向けた政治的ビジョンについて議論を重ねてきました。私達は、こうした取り組みをロマンチックな幻想として捉えませんでした。どの場所やプロジェクトにも、矛盾や問題、社会的・政治的な課題や限界が存在します。だからこそ、私達は「ムジャワラ」を、あるスペースに押し付ける承認印とは見なさず、むしろ信頼を築き、共に活動していくプロセスであると捉えています。</p>\n\n<figure class=\"\">\n<img src=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2026/06/08/2.jpg\" />   <figcaption>\n    <p>「<a href=\"https://thepeopleswant.org/en/\">The Peoples Want</a>」ネットワーク参加者が地表のどこかに掲げた「ムジャワラ」キャンペーンの横断幕。</p>\n  </figcaption>\n</figure>\n\n<p>私達にとって重要なのは、自主的に組織された取り組みと繋がり、それを支援することであり、それらに取って代わったり、主導したりすることではありません。シリア人として、私達は、既成のプロジェクトを持ち込む組織や、支援者と受給者の関係を生み出す資金提供に、現地の人々がうんざりしていることを知っています。まず私達が尋ねるのは、「何が必要ですか？」です。どのように活動していますか？地域社会との関係はどのようなものですか？この場所は、異なる地域から来た人々を受け入れることができますか？それは、人々の物質的・政治的自治の構築に寄与していますか？</p>\n\n<p>「ムジャワラ」とシリアとの繋がりは、次のような点に由来します。シリア革命そのものが、地域評議会から調整委員会・共同キッチンから野戦病院・被害者や行方不明者のための司法支援活動から農業プロジェクトや協同組合に至るまで、自主組織化に関する膨大な経験を生み出しました。今日、政権の崩壊と、これら全ての破壊を経て、「革命は続く」というスローガンを唱えるだけでは不充分です。問題は、どこでそれが続くのか、ということです。そして、具体的に誰がそれを担うのか。どの住宅で・農場で・図書館で・社会センターで・地域委員会で、あるいはシリア各地から集まった人々の会合の中で、それが続いていくのだろうか。</p>\n\n<p>だからこそ、シリアにおいて「ムジャワラ」は、小規模ながらも実践的な一歩でなければなりません。つまり、長期にわたる相互支援のネットワークをいかに構築するかについて、皆で考えを巡らせる会合でなければならないのです。その目的は、「革命本部の開設」を宣言することではなく、長年の戦争と革命によって断絶した人々・地域・経験の繋がりの回復に寄与することにあるのです。</p>\n\n<figure class=\"portrait\">\n<img src=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2026/06/08/3.jpg\" />\n</figure>\n\n<hr />\n\n<h1 id=\"fu-lu-muziyawara-nohu-bigua-ke\"><a href=\"#fu-lu-muziyawara-nohu-bigua-ke\"></a>付録：「ムジャワラ」の呼び掛け</h1>\n\n<p>以下に「ムジャワラ」キャンペーンを通じて6月を世界的な交流と繋がりの月とする<a href=\"https://thepeopleswant.org/en/mujawara/mujawara-weaving-a-revolutionary-neighbouring-beyond-borders\">呼び掛け文</a>を転載する。</p>\n\n<blockquote>\n  <p>6月の1カ月間、国際主義的な組織化に是非ご参加ください！これは、各地のコミュニティや団体に向けて発せられる世界的な呼び掛けです。集会・行動・共同の宴・祝賀会・募金活動・デモ行進・犠牲となった人々を偲ぶ儀式などを開催しましょう。</p>\n\n  <p>その目的は、新たな国際的な繋がりを築き、互いの資源を持ち寄ることで、シリアとスーダンの革命家達による新たな共同スペースの創出を支援することです。</p>\n</blockquote>\n\n<h2 class=\"darkred\" id=\"muziyawaraguo-jing-woyue-etage-ming-de-nalin-ren-guan-xi-wofang-gu\"><a href=\"#muziyawaraguo-jing-woyue-etage-ming-de-nalin-ren-guan-xi-wofang-gu\"></a>ムジャワラ：国境を越えた革命的な隣人関係を紡ぐ</h2>\n\n<p class=\"darkred\">再びリストから始めてもいいだろう。脅威のリスト・戦争のリスト・遮られた蜂起のリスト・未完の革命のリスト。全ての死者の、<strong>私達の</strong>死者のリスト。</p>\n\n<p class=\"darkred\">しかし、誰もが知り、読み、目にし、感じていることを、何故わざわざ言うのか。世界は再び、権力への欲望と権力者達の強欲で荒廃させられている。</p>\n\n<p class=\"darkred\">では、私達はどう歩み続けるのか？歓喜に沸く群衆・略奪された宮殿・私達の優しさの力を知っている私達。恐怖と無力感の前で、どう歩み続ける？革命家として、どう歩み続ける？</p>\n\n<p class=\"darkred\">そこには「現実主義者」を名乗る冷笑家達がいる。彼等は、自らの弱さに苦悩し、目が眩み、私達に選択を迫る。自国民を虐殺する者達と、世界に対して宣戦布告することで自らの没落を先延ばしできると信じている者達とのどちらを選ぶのかと。</p>\n\n<p class=\"darkred\">断念する人、希望を失う人。疲れ果て、諦めている。だが、いつの日か、また私達と共に立ち上がるかもしれない。</p>\n\n<p class=\"darkred\">そして、そこに私達がいる。</p>\n\n<p class=\"darkred\">嘆き悲しむ私達、脱力感を抱く私達、時に疑念を抱く私達。しかし、それでも諦めていない私達。羅針盤も、灯火も。愛する者達の仇を討つという希望も、夜の果てに夜明けを迎えるという希望も。</p>\n\n<p class=\"darkred\">私達は、現在の衝撃に囚われたままではいない。抵抗し続ける人々をあらゆる場所で探し求める。何故なら覚えているからだ。私達の蜂起から、ある力が目覚めたことを。心は忘れがちでも、体は覚えている。</p>\n\n<p class=\"darkred\">私達はこの力が今も尚、誰の目にも明らかな形で息づいているのを目にしている。それを担う海賊世代が世界に向かって叫ぶ――ゲームは終わっていないと。</p>\n\n<p class=\"darkred\">ネパールの同志達が、議会を焼き尽くす炎の中で公然と再燃させたのは、まさにこの力である。セルビアの総会――何カ月にもわたって「下からの反乱」を組織してきたあの巨大な集会――の中で私達が垣間見たのも、まさにこの力である。また、イスラエル国防軍（IDF）による再三の避難命令にもかかわらず自らの土地に留まり続けるレバノンの村落住民達、爆撃の度に何度も作物を植え直すパレスチナの農民達にも、この力が宿っている。そして、戦争の中で生まれ、国内でも亡命先でも、革命の強力な抵抗委員会の役割を引き継ごうとするスーダンの緊急対応組織の中で私達が感じるのも、まさにこの力である。</p>\n\n<p class=\"darkred\">ミャンマーやチアパスのジャングル・ウクライナの塹壕・ロジャラートの山々で、私達の同志達が揺るぎなく立ち続けるのは、まさにこの力のおかげだ。大量虐殺を犯すイスラエルに立ち向かうために出航する船の船首に翻るのも、この力である。そして、イラン・ミネアポリス・ペルー・インドネシア・フィリピン・モロッコ・マダガスカルで、自国民を憎むあらゆる政権が約束する死を、人々が繰り返し勇敢に受け止めようとする原動力も、まさにこの力なのだ。</p>\n\n<p class=\"darkred\">そう、私達の力は実在する。それはまだ芽生えたばかりで、未完成で、断片的なものだが、確かに存在する。左右問わず、反革命勢力が私達に信じ込ませようとすることとは正反対に。そして、いかなる政党も、いかなる救世主も、私達の代わりにそれを一つに纏められはしない。</p>\n\n<p class=\"darkred\">つまり、私達に課せられた使命とは、互いを探し求め、互いを認め合い、そして私達が集うことから生まれる可能性を、世界に向けて――そして私達自身に向けて――目に見える形にすることである。</p>\n\n<p class=\"darkred\">これこそ私達が「ムジャワラ」と呼ぶものである。つまり、現代が抱える課題に直面して結束を保つのに充分な長さと強さを備えたロープを編み合わせることで、私達の努力と資源を結集するのである。私達は既に、あらゆる地域・あらゆる場所、そして私達の闘争から生まれた民衆の力を基に、この革命的な隣人関係を紡ぎ始めている。この「ムジャワラ」は、世界が経験するあらゆる震動に対する空虚な言葉や大仰な声明で成り立つものではない。それは、人知れず、来たるべき革命に通じるトンネルの中で築かれ、これからも築き続けられていく。</p>\n\n<p class=\"darkred\">そして、その幕開けとして、国境を越えて広がるこの隣人関係を紡ぎ始めるために、私達は6月の1カ月間、5大陸にわたって一連の国際主義的な行動を展開する。その舞台となるのは、私達の蜂起の前後に生まれ、あらゆる困難にもかかわらず長年維持されてきた全ての場所である。すなわち、近隣評議会・自主運営スペース・社会センター・シェルター・共同農場・自主管理書店・協同組合などだ。</p>\n\n<p class=\"darkred\">こうした実践は全て、私達が必要とするこの隣人関係を、物質的にも象徴的にも形にすることを可能にするだろう。例えば、集会・行動・共同の宴・祝賀会・募金活動・デモ行進・犠牲となった人々を偲ぶ儀式だ。</p>\n\n<p class=\"darkred\">6月に私達が立ち上げるこの世界的相互扶助から、新たな場所が生まれ、より安全な道が切り拓かれ、屋根が修復され、新たな絆が結ばれるだろう。それら全てから、傷が癒やされ、新たな希望が芽生えるかもしれない。</p>\n\n<p class=\"darkred\">この瞬間は、ほんの一歩に過ぎない――だが、それは決定的な一歩だ。この歩みが、ゆっくりと、しかし揺るぎなく、地に足のついた物質的な力を築いていく。地球の四隅に散らばる私達の新たな力の断片を結びつけながら。</p>\n\n<p class=\"darkred\">以下に挙げる地名を幾度となく口にしてきた私達より：</p>\n\n<p class=\"darkred\">台北、メキシコシティ、ナンシー、ベッカー高原、ベルリン、サンティアゴ゠デ゠チレ、ギャロウェイの丘、パリ／モントルイユ、ダマスカス、プロヴァンス、リムーザンの山地。</p>\n\n<p class=\"darkred\"><a href=\"mailto:tpw.mujawara@systemli.org\">tpw.mujawara@systemli.org</a></p>\n\n"
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      "content_html": "<p>警察に対する抗議活動の参加者達によって広められた逮捕解除戦術を基に作成されたこの手引きは、地域住民が<a href=\"https://crimethinc.com/2026/01/15/rapid-response-networks-in-the-twin-cities-a-guide-to-an-updated-model\">迅速対応ネットワーク</a>（<a href=\"https://note.com/bakuto_morikawa/n/n301309a9a7a2\">拙訳</a>）・<a href=\"https://crimethinc.com/2025/12/03/when-the-feds-come-to-your-city-standing-up-to-ice-a-guide-from-chicago-organizers#patrols\">パトロール</a>・<a href=\"https://lakeeffect.noblogs.org/post/2025/11/17/defend-our-neighbors-defend-ourselves-community-self-defense-from-l-a-to-chicago/\">地域拠点</a> 更には今後考案されるであろう他のモデルと組み合わせて、隣人達を拉致から守るための幾つかの戦略を示しています。ICE（移民・関税執行局）への抵抗活動に共に取り組む人々が、この資料を用いて、これらのスキルを学び実践するための1時間のコミュニティ防衛実践講座を開催するのが理想的です。</p>\n\n<p>第2期トランプ政権の下で、連邦捜査局（FBI）、アルコール・タバコ・火器及び爆発物取締局（ATF）、移民・関税執行局（ICE）、国土安全保障省（DHS）、税関・国境警備局（CBP）など、複数の連邦機関が連携して連邦レベルの移民取締り作戦を展開してきました。2025年末までに、CBPはICEを押し退けて主導機関となり、そのカウボーイ的手法を一般化させ、ICEの主導権を奪いました。その結果、現場レベルではICEとCBPの区別は事実上消滅しています。</p>\n\n<p>CBPおよびICEの捜査官は、その多くが5万ドルの入社ボーナスを目当てに最近採用されたばかりで、全般的に訓練不足で、群衆統制戦術に関する訓練はほぼ皆無です。<strong>彼等は規律に欠け、不安定で、イデオロギーに駆り立てられ、標準的な手順から逸脱しがちで、群衆への対処が容易に破綻します――特に、群衆が彼等と車両の間に距離を作ることができれば尚更です。</strong>これは、群衆統制訓練を徹底的に受け、手順に精通し、思想的に多様で、概してリスク回避的な地元の警察とは著しい対照をなしています。従って、こうした組織に対処する戦略は、異なるものでなければなりません。</p>\n\n<p>移民取締りの現場では、4人から8人の警官による車両単位のチームが、1台につき2人ずつ乗車して作戦を展開しているのをよく目にします。彼等の手口は、素早く出入りし、移民の自宅や職場を訪問したり、人種的プロファイリングを行って路上から人を拉致したりするというものです。また、特定のホットスポットを繰り返し標的にする傾向があります。例えば、ホームデポの店舗や大型量販店、その他日雇い労働者の斡旋ポイントなどで、確実に人々を見つけ出し、無差別な一斉摘発によって拉致できると分かっている場所です。</p>\n\n<p>ここで説明されているように、コミュニティ防衛プロジェクトの参加者は、CBPがもたらす脅威と、CBPの具体的な脆弱性の両方に応じて、自らの対応策を調整できます。こうしたスキルによって、参加者は戦術的思考・リアルタイムのリスク評価・多様な戦術や手法を用いたチーム連携を実践できるようになるのです。</p>\n\n<p><strong>これらのスキルを実践講座で練習するには、以下の準備が必要です：</strong></p>\n\n<ul>\n  <li>全員が2人1組に分かれて練習する前に、少なくとも2名のファシリテーターが、これから練習する内容を口頭で説明し、動作を実演します。講座参加者の中に捜査官役や標的役を担うことに抵抗を感じる人がいる場合に備え、必要に応じて他のファシリテーターがその役割を務められるよう、複数名のファシリテーターを待機させておくと良いでしょう。</li>\n  <li>笛・メガホン・その他の大きな音の出る道具</li>\n  <li>ストップウォッチ</li>\n  <li>障害物となる大きな物・テーブル・椅子・セイフティコーン・その他の移動可能な家具・マスキングテープ</li>\n  <li>同じ色の反射ベストまたは帽子4つ</li>\n</ul>\n\n<h1 id=\"suuomubao-wei-jiao-luan-\"><a href=\"#suuomubao-wei-jiao-luan-\"></a>1. スウォーム（包囲攪乱）</h1>\n\n<p><strong>この演習の目的は、たとえ実際に捜査官に触れたり、より積極的な逮捕解除の技法を用いたりすることはなくとも、人々に囲まれて怒鳴られることが、捜査官にとってどれほど混乱を招くかを示すことです。ファシリテーターは、訓練の冒頭でスウォームを導入し、それが主要な有効戦術であることを強調しましょう。小グループであってもスウォームの練習は必ず省略しないで下さい！他の逮捕解除技法を学ぶのは刺激的ですが、スウォームは他の戦術の基礎なのです。</strong></p>\n\n<p><strong>4人ずつグループに分かれ、各グループで以下の役割を割り当てて下さい：</strong></p>\n\n<ul>\n  <li>捜査官1名</li>\n  <li>標的1名</li>\n  <li>コミュニティの対応者2名</li>\n</ul>\n\n<p><strong>捜査官が標的に近づいてきたら、対応者は相手に触れずに次の方法でその進路を阻むよう努めましょう：</strong></p>\n\n<ul>\n  <li>捜査官に向かって怒鳴る</li>\n  <li>視覚的・聴覚的に注意を逸らすような動きをする</li>\n  <li>捜査官を様々な方向から包囲し、対応者と標的の両方を同時に視野に収められないようにする</li>\n</ul>\n\n<p>通常、対応者は身体接触を避けつつ、混乱を引き起こし、捜査官のパーソナルスペースに踏み込む練習を行います。<strong>他のテクニックを用いなくても、スウォームすること自体が、捜査官に混乱と方向感覚の喪失をもたらし、撤退する可能性を高めます。</strong>また、単に距離を置いて情況を記録するだけでなく、拉致を阻止するために様々な介入を行うことへの参加者の抵抗感を和らげます。多くの人にとって、他人に声を荒げたり、断固として自分のスペースを確保したりするのは、これが初めての経験となるかもしれません。スウォームはどんな形であれ勇気の要る行為であり、有用で、必要不可欠であることをファシリテーターは伝えましょう。</p>\n\n<figure class=\"portrait\">\n<img src=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2026/05/07/3.svg\" />\n</figure>\n\n<h1 id=\"geburuguritupu\"><a href=\"#geburuguritupu\"></a>2. ゲーブルグリップ</h1>\n\n<p><strong>次に紹介する基本テクニックは「ゲーブルグリップ」です。これは、自分や同志達が法執行機関に拘束されかねない情況に置かれた際に有効となり得る手段です。こうした場面では、思わず両手を固く握り合わせてしまいがちです。しかし、親指を重ねて指を絡めるという本能的な握り方では、弱く無防備な姿勢を招きます。簡単に引き離されてしまい、指を骨折する危険すらあります。</strong></p>\n\n<p><strong>その代わり、以下を行ってみましょう：</strong></p>\n\n<ol>\n  <li>\n    <p>両手のひらを向かい合わせます。指を絡めず、両手が左右対称になるようにして下さい。</p>\n  </li>\n  <li>\n    <p>両手を互いに反対方向へ45度回転させます。親指を人差し指にぴったり沿わせてください！</p>\n  </li>\n  <li>\n    <p>それぞれの指を反対側の手の甲に回してしっかりと引っ掛け、グリップを形成します。一方の親指は反対側の指の下にあります。もう片方の親指は外側にあって、身体側を向くようにします。</p>\n  </li>\n</ol>\n\n<p>この握り方は、手や指の筋肉だけでなく腕の筋肉も活用するため、より強固で崩されにくく、指を骨折する危険も減らします。<strong>また、教えやすく、集団防衛戦術における他の多くの技の基本にもなります。</strong></p>\n\n<figure class=\"portrait\">\n<img src=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2026/05/07/6.svg\" />\n</figure>\n\n<h1 id=\"zi-shi-tozhi-ehe-i\"><a href=\"#zi-shi-tozhi-ehe-i\"></a>3. 姿勢と支え合い</h1>\n\n<p><strong>姿勢は最も基本的な技術であり、全ての基礎となります。日常生活では、多くの人が中立的な姿勢を取っており、脚を真っ直ぐに保ったまま、膝を伸ばし切った状態と軽く曲げた状態の間を繰り返しています。長時間立ち続けることを前提とした社会では、こうすることで体力を節約できますが、身体を踏ん張らせることができず、押されたり引かれたりした際に極めて無防備になってしまいます。殆どの人はこのことを実感していないため、実際に身体を動かして実演することが有効です。</strong></p>\n\n<figure class=\"\">\n<img src=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2026/05/07/11.svg\" />\n</figure>\n\n<p><strong>真っ直ぐ立つ代わりに、次のことを試してみて下さい：</strong></p>\n\n<ol>\n  <li>安定性を高めるために、両足を肩幅に開いて体重を分散させます。</li>\n  <li>片足を前に出し（利き手と反対側の足）、膝を軽く曲げます。</li>\n  <li>体重を両足の間に落とします。母指球（足の親指の付け根）に体重を乗せましょう！</li>\n  <li>後ろの足を約30度外側に回します。</li>\n</ol>\n\n<p>より低く安定した重心によって、この姿勢は安定性を高め、すぐに動ける体勢を整え、動き易くなり、急な動きにも素早く対応できるようになります。実際に身体を動かして実演すれば、通常の直立姿勢に比べ、この姿勢の利点がよく分かるでしょう。正しい姿勢を取っている人を押したり引いたりするのは、より難しくなるはずです。</p>\n\n<figure class=\"portrait\">\n<img src=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2026/05/07/2.svg\" />\n</figure>\n\n<p>この姿勢では、相手を支えたり、相手に支えてもらったりすることもできます。支え合う練習は、軽い抵抗を掛けて行うのが最適です。参加者を3～4人のグループに分けてペアを組ませ、支え合う姿勢を取り、互いに圧を掛ける練習をさせます。支え合っている2人の距離をできるだけ縮めるようにし、後ろの人が前の人の体を支えるようにします。後ろの人は、前の人の腕の下に自分の腕を通し、手を相手の胸の前に置き、両手をゲーブルグリップでしっかり組みます。</p>\n\n<p>体を支え合っている人達は、同じ姿勢を取るようにします。支え合っていない側は、最初に支え合っている側の腕を引っ張り、支え合っているペアを引き離そうとします。最初は一方向への圧から始め、徐々に不規則な動きへと移行し、前後に揺らします。その間、支え合っている側は姿勢を維持します。</p>\n\n<figure class=\"portrait\">\n<img src=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2026/05/07/7.svg\" />\n</figure>\n\n<p>シールドで踏ん張る際にも、この姿勢は有効です。しかし、街頭での実戦、特に不安定で経験の浅い捜査官達と対峙する際には、機動性が鍵となります。こうした情況では、防御姿勢に徹するのは最後の手段に留めるべきです。まずは騒ぎを起こし、常に動き続けましょう。</p>\n\n<p><strong>踏ん張り続けるのが賢明ではない場合もあります。相手と一緒に体を支え合っている時は、相手の意向にしっかりと気を配るようにしましょう。相手がそこから抜け出したいのなら、手を放してあげましょう！</strong></p>\n\n<h1 id=\"ren-jian-nosuo-\"><a href=\"#ren-jian-nosuo-\"></a>4. 人間の鎖</h1>\n\n<p><strong>情況によっては、法執行機関の進入を阻止するために人間の鎖や封鎖線を形成することが有効な場合があります。例えば、捜査官が侵入しようとしている建物の入り口を守る場合・捜査官が追跡している人物に近づけないようにする場合・車両の進行を阻む場合などです。もっともICEやCBPは、一般的な警察官よりも、そのまま突っ込んで人を轢く可能性が遥かに高い組織です。前述の姿勢を取った人間の鎖は、掴まれることを防ぎ、捜査官の進行を妨げる一定の効果はあるものの、非致死性弾薬やその他の武器から人々を守ることはできません。実践現場では、弾薬から身を守るため、シールドや傘といった他の防護手段と組み合わせることもできます。</strong></p>\n\n<p><strong>人間の鎖は、姿勢・グリップ・支え合いを組み合わせたものです。試してみて下さい：</strong></p>\n\n<ol>\n  <li>2列に並びます。</li>\n  <li>1列目の人は、肘を組んで隣の人と腕を繋ぎ、手をゲーブルグリップします。前述の姿勢を保って下さい。</li>\n  <li>2列目の人は、1列目の人を支えます。支えている相手に合わせて脚の位置を揃え、2人の距離をできるだけ縮めます。</li>\n</ol>\n\n<figure class=\"\">\n<img src=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2026/05/07/5.svg\" />\n</figure>\n\n<p>ファシリテーターや他の参加者は、法執行官の役を演じ、人間の鎖から誰かを引き離そうとしたり、鎖を突破しようとしたりします。鎖の最前列を支えるために更に一列加えた場合、どれほど違いが出るか試してみて下さい。人間の鎖の端にいる人々が最も危険に曝されやすいことを意識しましょう。</p>\n\n<p><strong>情況にそぐわないにもかかわらず、安易に人間の鎖を作ってしまうことがあります。例えば、その列が実際には人々の移動を妨げ、デモ参加者と警察の間に人を閉じ込めてしまったり、警察の側面から接近しなければならない人々が警察に近づけなくなったりするような情況です。封鎖線を作る目的を明確にし、その列が他の人々に対してどの位置にあるか、またどのような機能を果たしているかを常に意識するようにしましょう。</strong></p>\n\n<h1 id=\"shi-jian-sinario\"><a href=\"#shi-jian-sinario\"></a>5. 実践シナリオ</h1>\n\n<p><strong>以下のシナリオでは、ここで紹介したスキルを通常の迅速対応手順と連携させながら練習できます。具体的には、映像の撮影・ホットラインや迅速対応ネットワークへの情報提供・法的権利に関する情報提供・標的本人に関する情報を書き留めて身内へ連絡できるようにすることなどです。</strong></p>\n\n<p><strong>以下の役割を割り当てて下さい：</strong></p>\n\n<ul>\n  <li><strong>進行役1名</strong>：時間を管理し、シナリオが次の段階に進むタイミングを決定します。笛のような道具を用意しましょう。</li>\n  <li><strong>捜査官4名</strong>：この役には体格が良く、力の強い人が適しています。全員に同じデザインのベストや帽子を着用させます。必要に応じて、水鉄砲やその他のおもちゃの武器を持たせても良いでしょう。</li>\n  <li><strong>拉致される標的1名</strong>：拉致対象となる標的の役を演じます。</li>\n  <li><strong>コミュニティの対応者2名</strong>： 現場に最初に到着するメンバーです。より多くの人を集め、標的への支援を行い、進行中のリスクを評価しようとしなければなりません。</li>\n  <li><strong>その他全員</strong>：事態に反応して徐々に現場に駆けつける地域住民です。</li>\n  <li><strong>シナリオ2の場合</strong>：スマホを見ている傍観者。地域住民の3分の1に、最初は傍観者として脇から撮影する役割を割り当てます。残りの地域住民は、これらの人々が撮影以外の行動にも踏み出すよう説得する方法を考え出さなければなりません。</li>\n</ul>\n\n<h2 id=\"sinario1\"><a href=\"#sinario1\"></a>シナリオ１</h2>\n\n<p>まず、全ての捜査官、1人の標的、2人の対応者から始めます。捜査官の車両の位置を示すものを用意して下さい。事業所や自宅を示すのも良いでしょう。創造力を発揮し、シナリオを地元の情況に合わせて調整して下さい。その他の対応者は一列に並び、合図を待ってシナリオに参加します。</p>\n\n<p>進行役が合図を出すたびに、新たな対応者が現場に加わります。最初の2人が、標的本人の情報を書き留める・映像を撮るといった役割を担っている可能性が高いので、新たに加わった人々は、邪魔をする・捜査官の注意を逸らす・捜査官と車の間に割って入る・捜査官に向かって叫ぶ・他の人々を巻き込もうとするなど、他の役割を担わねばなりません。対応者が増えるにつれて、新たな戦略が取れるようになっていきます。</p>\n\n<p>捜査官の目的は、標的を車まで移動させることです。群衆がその人を解放するか、あるいは捜査官が標的を車に乗せてその場を離れた時点で、シナリオは終了します。</p>\n\n<p>参加者は、新しく学んだ動きを練習できることにワクワクするでしょう。それは素晴らしいことです！しかし、ファシリテーターは、実際の現場では、相手側が暴力的であったり、自制心が欠けていたり、非致死性弾薬を使用したり、場合によっては銃器を構えてくる可能性があることを強調しなければなりません。参加者は、群衆の規模や構成、その場の情況の展開に応じて、コミュニケーションスキルと継続的なリスク評価の練習に重点を置かねばなりません。</p>\n\n<p>ファシリテーターは、全ての参加者が訓練に加わるまでは、対応者が捜査官と身体的に接触してはならないというルールを設け、身体的接触を開始するタイミングは進行役が合図することにしても良いでしょう。</p>\n\n<figure class=\"\">\n<img src=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2026/05/07/4.svg\" />\n</figure>\n\n<h2 id=\"sinario2\"><a href=\"#sinario2\"></a>シナリオ２</h2>\n\n<p>次の場面では、数人の参加者が、撮影だけに専念すべきだと考えている対応者役を割り当てられます。他の参加者は、彼等にもっと積極的に介入するよう説得しなければなりません。この役を与えられた参加者は、それぞれ介入しない理由を設定し、他の対応者達は、彼等にスマートフォンを置いて行動するよう説得しなければなりません。</p>\n\n<p><strong>各シナリオ終了後に振り返りを行い、どのように展開したか、何故そうなったのかについて話し合います。</strong></p>\n\n<h1 id=\"yao-dian-\"><a href=\"#yao-dian-\"></a>要点</h1>\n\n<ul>\n  <li>捜査官が標的を車内に連れ込んでしまうと、拉致を阻止するのは遥かに難しくなります。最初から捜査官を混乱させることで、阻止の成功率が高まります。また、これにより捜査官が他の標的を狙うことも難しくなります。</li>\n  <li>捜査官は、特定の標的、あるいは集団のいずれかに焦点を当てる傾向があります。その結果、警察とは異なり、彼等は対応者への注意を素早く切り替えることはなく、多くの場合、当初の標的に集中し続けます。つまり、対応者は彼等を混乱させ、疲弊させ、士気を低下させるために、特に懸命に努力しなければなりません。</li>\n  <li>些細な介入であっても、拉致を阻止できる可能性は大幅に広がります。人々は常に拉致を阻止しようと行動を起こしていますが、多くの迅速対応訓練では、自然な反応に頼らないよう積極的に指導しています。スマートフォンを片付けて、介入することに慣れていきましょう。</li>\n</ul>\n\n<p><strong>ICEを廃絶せよ！</strong></p>\n\n<p><strong>（機械を止める）砂になれ、歯車を見付けろ！</strong></p>\n\n<figure class=\"\">\n<img src=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2026/05/07/9.svg\" />\n</figure>\n\n"
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      "content_html": "<p>ドナルド゠トランプ治世の衰退期に、大きな社会変革への扉が開くだろう。本稿では、トランプ政権が直面している困難の本質を探り、単なる政治家の交代に留まらない変革を志す人々に向けて、いくつかの出発点を示す。</p>\n\n<hr />\n\n<p>就任から1年半も経たない内に、トランプは2期目の開始時の優位性を全て使い果たした。かつては誰にも止められないかのように見えた彼が、今では無様にもがいている。トランプは強さのイメージを演出することに固執し、シェイクスピアの言葉を借りれば、やがて舞台を去る「哀れな役者」に他ならない。彼の政権から噴出する虚偽と脅迫の奔流が、その実態を露わにする。「<strong>白痴のしゃべる物語、たけり狂うわめき声ばかり、筋の通った意味などない。</strong>」（松岡和子訳、『マクベス』、ちくま文庫、169頁より）</p>\n\n<p>イランでの失態は、今年既にトランプにとって2度目の泥沼となっている。彼は2026年を<a href=\"https://crimethinc.com/2026/01/06/a-world-governed-by-force-the-attack-on-venezuela-and-the-conflicts-to-come\">ベネズエラ</a>での一見成功したパフォーマンスで始めた。しかし僅か4日後、<a href=\"https://crimethinc.com/2026/01/08/minneapolis-responds-to-ice-committing-murder-an-account-from-the-streets\">レネー゠グッド</a>（<a href=\"https://note.com/bakuto_morikawa/n/n2b7f269ac576\">拙訳</a>）殺害事件がニュースの見出しを塗り替えた。3週間近くもの間、準軍事化された移民・関税執行局（ICE）部隊がツインシティーズで人々を残忍に虐待し<a href=\"https://crimethinc.com/2026/01/25/minneapolis-responds-to-the-murder-of-alex-pretti-an-eyewitness-account\">殺害</a>（<a href=\"https://note.com/bakuto_morikawa/n/nce0e5ec6f38e\">拙訳</a>）している間、トランプ政権全体は、広く拡散された映像証拠に反して厚かましくも嘘を吐き続けた。弱みを見せられない情況に追い込まれた結果、トランプの側近達は、ツインシティーズの住民がICEの占拠に対する<a href=\"https://crimethinc.com/responserevolution\">抵抗運動</a>に次々と加わるにつれ、一方的な命令で現実を押し付けようとした。遂に、支持率の急落と<a href=\"https://crimethinc.com/2026/02/01/crowd-control-appeasement-vanguardism-and-the-general-strike-an-analysis-from-the-twin-cities\">相次ぐ</a>ゼネストの可能性に直面し、トランプ政権は<a href=\"https://crimethinc.com/2026/02/23/their-escalation-and-ours-how-the-fight-against-ice-in-the-twin-cities-gained-momentum\">方針転換を余儀なくされた</a>。国境警備隊の「特命指揮官」グレッグ゠ボヴィーノを解任し、トランプの看板政策（「米国史上最大規模の強制送還作戦」）を<a href=\"https://bsky.app/profile/crimethinc.com/post/3mhegk7yxas2e\">ニュースから消し去ろう</a>としたのである。</p>\n\n<figure class=\"\">\n<a href=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2026/04/08/hitogoroshi-1-original.png\"> <img src=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2026/04/08/hitogoroshi-1.png\" /> </a>   <figcaption>\n    <p>トランプ政権に仕える傭兵達は、道義的正当性を主張する根拠を既に失っている。</p>\n  </figcaption>\n</figure>\n\n<p>ボヴィーノの辞任は、クリスティ゠ノーム国土安全保障長官とパム゠ボンディ司法長官の辞任への布石となった。トランプが最初の任期の特徴だった絶え間ない人事の入れ替わりを避ける決意で2期目を始動させたという事実は、これが彼にとっていかに大きな敗北であるかを際立たせている。側近達が不名誉な形で去って行くことで、まず残された部下達の忠誠心を損なう。彼等は同僚達の不名誉な末路に自らの将来を重ね合わせざるを得ないためだ。それだけでなく、去っていった取り巻き達が政権の行いを正当化しようとしていた物語の説得力も弱めている。そして、グレッグ゠ボヴィーノとクリスティ゠ノームの解任は、ロサンゼルス・シカゴ・ミネソタにおけるICEの作戦が、米国民を恐怖に陥れて服従させようとする乱暴極まりない試みに過ぎなかったことを認めるに等しい。</p>\n\n<p>ボヴィーノを解任してから1カ月後、トランプは<a href=\"https://crimethinc.com/2026/02/28/the-attack-on-iran-is-an-attack-on-all-of-us\">イラン侵攻</a>（<a href=\"https://note.com/bakuto_morikawa/n/n5d680b4d6ce3\">拙訳</a>）に踏み切った。ベネズエラでの見かけ上の成功を再現することでイメージ回復を図ったのである。しかし、ミネソタ州の場合と同様、彼は大失態を招き、未だにその泥沼から抜け出せていない。</p>\n\n<figure class=\"video-container \">\n  <iframe src=\"https://player.vimeo.com/video/1181090204?title=0&amp;byline=0&amp;portrait=0\" frameborder=\"0\" webkitallowfullscreen=\"\" mozallowfullscreen=\"\" allowfullscreen=\"\"></iframe>\n  <figcaption class=\"caption video-caption video-caption-vimeo\">\n    <p>トランプ政権に関わる者は皆、絶え間なく病的な嘘を付くことで知られる。</p>\n  </figcaption>\n</figure>\n\n<p>3月を通じて攻撃の目標について主張を次々と<a href=\"https://www.tiktok.com/@classickev87/video/7625474183551536414\">変え続けた</a>トランプは、4月初旬には民間インフラへの大規模な攻撃――厳密には戦争犯罪に当たる行為――を行うと脅し、紛争に決着をつけようとした。4月6日になっても、トランプはイランによる停戦に向けた10項目の提案について、「不充分だ」と<a href=\"https://www.nytimes.com/2026/04/06/world/middleeast/iran-10-point-proposal.html\">尚も主張していた</a>。その翌朝、彼は「今夜、1つの文明が滅びるだろう」と宣言し、多くの人々を恐怖に陥れ、核爆弾の使用を仄めかしていると思わせた。それは、恐らく無意識の内にデルポイの神託の<a href=\"https://mused.com/stories/973/the-fatal-prophecy-the-oracle-and-the-fall-of-lydia/\">予言</a>を繰り返していたのかもしれない。神託はクロイソスに対し、もし戦争に踏み切れば「大帝国が滅びる」と告げたが、それがクロイソスの帝国だとは明言していなかった。</p>\n\n<p>自ら設定した期限の1時間半前、トランプは、パキスタンの首相――イラン政府のいかなる代表者でもない――との対話を通じて停戦に達したと発表し、それまで拒否していた10項目の提案を、交渉の「土台として使える」と述べた。</p>\n\n<figure class=\"\">\n<a href=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2026/04/08/hitogoroshi-2-original.png\"> <img src=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2026/04/08/hitogoroshi-2.png\" /> </a>   <figcaption>\n    <p>ミネソタからイラン・レバノン・パレスチナに至るまで、彼等が提供できるものは、極一部の富豪を肥やすための死と破壊以外にない。</p>\n  </figcaption>\n</figure>\n\n<p>パキスタンの首相は、米国・イラン、およびそれぞれの同盟国全てが「レバノンを含むあらゆる場所での即時停戦に合意した」と<a href=\"https://www.pakistantoday.com.pk/2026/04/08/trump-pauses-iran-strikes-after-outreach-from-pm-shehbaz-iran-signals-two-week-ceasefire\">表明した</a>。しかし翌日になっても、イスラエル軍は依然としてレバノンを攻撃し続け、これに対しイランはホルムズ海峡の封鎖を継続した。</p>\n\n<p>トランプにとってこれ以上の最悪の結末は想像し難い。彼はイランにおいて、政権交代もイランの核開発計画の阻止も、公言していた目標を何一つ達成できていない。もはや彼は信頼できる交渉相手とは見なされていないようだ。民間インフラを標的にするという脅し・停戦を交渉したという主張、いずれも空虚だったと明らかになった。彼が取りまとめたと主張する合意を、イラン政府もイスラエル政府も遵守していない。彼はイスラエルのベンヤミン゠ネタニヤフ首相との間で緊張を強いられている一方で、世界経済への圧迫は依然として衰える気配を見せていない。</p>\n\n<p>トランプが民間インフラへの大規模な攻撃――あるいは核攻撃さえも――を真剣に検討していたのか、それとも単なる空虚な脅しだっただけなのかは、依然として不明である。いずれにせよ、彼が核兵器を使用するかもしれないという不安の中で一日を過ごさざるを得なかったことは、老いぼれた独裁者の支配下で生きることがいかに危険であるかを何百万もの人々に痛感させた。しかし同時に、それによってトランプが敵対勢力にとってより恐ろしい存在になったわけではない。彼は気まぐれであると同時に、弱々しく見えるのだ。</p>\n\n<p>イランで今後何が起ころうとも、ミネソタと中東での相次ぐ敗北は、トランプ政権にとって新たな<a href=\"https://ja.crimethinc.com/2025/12/16/at-the-turning-of-the-tide-how-fight-our-way-out-of-the-trump-era\">転換点</a>（<a href=\"https://note.com/bakuto_morikawa/n/n225f8829a355\">拙訳</a>）となるだろう。</p>\n\n<figure class=\"\">\n<a href=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2026/04/08/hitogoroshi-3-original.png\"><img src=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2026/04/08/hitogoroshi-3.png\" /></a>\n</figure>\n\n<hr />\n\n<h1 id=\"wu-zhuang-sitayu-kasa\"><a href=\"#wu-zhuang-sitayu-kasa\"></a>武装した愚かさ</h1>\n\n<p>トランプが2024年の選挙で勝利した際、どう対応すべきかという議論の多くは、彼とその仲間が「邪悪な天才」なのか、それとも「歴史の力に乗じるだけの愚かな受益者」なのかという点に集約されていた。彼の政権復帰によって引き起こされた麻痺状態の多くは、この問いを巡って生じた。リベラル派は、いかなる抵抗も<a href=\"https://crimethinc.com/2025/12/16/at-the-turning-of-the-tide-how-fight-our-way-out-of-the-trump-era#the-curtain-rises\">トランプの思う壺</a>（<a href=\"https://note.com/bakuto_morikawa/n/n225f8829a355\">拙訳</a>）となり、彼が戒厳令を宣言する口実を与えると警告した。一方、中道派は打算的にこの情況を利用し、民主党は<a href=\"https://bsky.app/profile/crimethinc.com/post/3lu52rkhrcc2d\">移民問題</a>において極右の立場を取るべきだと主張した。トランプの敵対者達は、戦わずして諦めるよう自らに言い聞かせていたのだ。それから僅か17カ月しか経過していないにもかかわらず、それがどの程度のものだったのかを思い出すことも、ましてや理解することすら、ほぼ不可能となっている。</p>\n\n<p>この疑問については既に決定的な答えが出ている。トランプにはただ1つの手口がある。それは、社会の最も臆病で憎悪に満ちた層の中にある最も卑劣なものに迎合することであり、彼は非人間的なほど一貫してそれを繰り返している。貪欲な自己利益に報い、寛大さや思いやりを罰するような、それ自体が堕落した社会秩序の中では、この戦略によって彼は大きな成功を収めてきた。しかし今、彼は次々と壁にぶつかっている。</p>\n\n<p>この戦略に基づいて政府を組織した結果、無能な道化師達で埋め尽くされた<a href=\"https://nypost.com/2025/11/30/opinion/damning-report-labels-fbi-rudderless-ship-under-kash-patel-with-he-and-dan-bongino-more-concerned-with-building-personal-resumes/\">諸機関</a>が生まれ、彼等は主に世間のイメージ作りに奔走し、トランプの寵愛を競い合うことに終始した。こうしたやり方で国家政策を実施したため、<a href=\"https://www.thedailybeast.com/trumps-ice-brag-immediately-blown-up-by-scathing-poll/\">国民の大多数</a>はICEに反発するようになり、その上、民主党（トランプと同じぐらい不人気な数少ない組織の1つ）の下に引き戻されるようになった。</p>\n\n<p>トランプ時代を最も特徴付ける行動の1つは故意の虚偽であり、それは強さを誇示する意図的逸脱の一形態でもある。ドナルド゠トランプが容易に反証できる虚偽を吹聴すると、その支持者はそれを大胆さの表れと解釈する。彼等は、スターリンの手下がそうであったように、こうした虚偽を信じると公言することで、自らの忠誠心の強さを示すことができるのだ。しかし、虚偽に基づいて軍事的な決定を下すことはできない。遅かれ早かれ、その報いは現れることになろう。</p>\n\n<p>トランプの力の大部分は、彼が人々に植え付けた恐怖によって成り立っている。1939年から1941年にかけてヒトラーが行った電撃戦のように、彼の初期の急速な成功は敵対者達の弱さによるものだった。彼等は、トランプ自身と同様、貪欲と特権意識にのみ駆り立てられた政治家・経営者・行政官だった。彼と彼に仕える傭兵達が本格的な抵抗に直面して初めて、その実力を測ることができるようになった。ミハイル゠バクーニンがマリア゠ライヘルへの手紙で述べたように、「人が何をできるかは、戦いの中で初めて明らかになる」のだ。</p>\n\n<p>あるいは、何をできないかが明らかになる。</p>\n\n<p>トランプ政権の決定を左右する最大の原動力は強さを示す必要性である。同政権は、ソフトパワーよりもハードパワーの構築に、説得よりも威嚇に、全てを賭けてきた。今や政治的資本の大半を使い果たしたことで、他の勢力が入り込む余地が広がりつつある。</p>\n\n<figure class=\"\">\n<img src=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2026/04/08/2.jpg\" />   <figcaption>\n    <p>人間性の中で最良のものを守るために化学剤に耐えるミネアポリスのデモ参加者。</p>\n  </figcaption>\n</figure>\n\n<hr />\n\n<h1 id=\"jin-gasonoshi-\"><a href=\"#jin-gasonoshi-\"></a>今がその時</h1>\n\n<p><a href=\"https://libcom.org/article/reform-and-counterreform-bureaucratic-bloc-czechoslovakia-1968\">プラハの春</a>を経験した後、ミラン゠クンデラは、理想的な政治体制とは崩れゆく独裁体制である、といった趣旨のことを書いた。</p>\n\n<p><a href=\"https://crimethinc.com/2018/05/29/theres-no-such-thing-as-revolutionary-government-why-you-cant-use-the-state-to-abolish-class\">あらゆる政府</a>はヒエラルキーと暴力に基づく。政治的・経済的不平等は互いに補強し合う。富が少数の手に集中すればするほど、政治構造はより垂直的になり、その逆もまた然りである。しかし、人々が自らを統治する政府を正当なもの、あるいは少なくとも不可避のものと見なしている限り、この構造はほとんど不可視のままである。苦しみだけでは、人々は変化を望むようにはならない。人々は、自らが想像し得るものに基づいて変化を望む。信用を失った体制が崩壊し始め、人々が目にしている現実と想像し得る未来との間に緊張が生じて初めて、多くの人々は社会構造をどのように変えたいのかを問い始める。</p>\n\n<p>今日、こうした問いはかつてないほど切実なものとなっている。持つ者と持たざる者の格差が拡大し、かつては地域社会や生態系に対する資本主義の負荷を緩和していたセーフティネットや優遇措置を政治家が次々と撤廃しているからだ。</p>\n\n<p>現在、トランプの人気は<a href=\"https://www.newsweek.com/donald-trump-impeachment-backed-by-most-americans-poll-11800093\">歴史的な低水準</a>にあり、世論における彼の評価が改善する見込みはほとんどない。にもかかわらず、彼の任期は未だ3年近く残っている。何百万もの人々にとって、トランプの権力掌握と彼を抑制すべき制度の無力さは、政治システム全体に疑問を投げ掛けている。過去1年間にわたって行われた<a href=\"https://crimethinc.com/2026/03/31/anarchists-at-the-2026-no-kings-rallies-reports-from-around-the-country\">大規模デモ</a>に参加した一般市民の間で、こうした怒りと過激化が、混乱を伴いながらも現れつつあることを確認できる。</p>\n\n<p>アナキストやアボリショニストといった構造的社会変革の具体的提案を持つ人々にとって、これはかつてない好機である。今、いかなる制度的勢力もこの問題への解決策を提示できない。私達は違いを超えて協力し、連帯の力と<a href=\"https://crimethinc.com/2017/03/14/direct-action-guide\">直接行動</a>の有効性を示し、政権への抵抗活動を通じて得た知見を<a href=\"https://crimethinc.com/2026/03/23/breaking-the-ice-lessons-from-the-resistance-in-minnesota-a-countrywide-speaking-tour\">共有し</a>、より良い世界のビジョンを明確に打ち出さねばならない。</p>\n\n<p>この好機は長くは続かないだろう。2026年の中間選挙が近づくにつれ、現在<a href=\"https://crimethinc.com/2026/01/15/rapid-response-networks-in-the-twin-cities-a-guide-to-an-updated-model\">草の根運動</a>（<a href=\"https://note.com/bakuto_morikawa/n/n301309a9a7a2\">拙訳</a>）に参加している多くの人を含め、人々の関心は選挙政治へと向かって行く。トランプ時代を通じて、今ほど人々に訴え掛けるのに適した時機は、今後二度とないかもしれない。</p>\n\n<p>多くの場合、最も危険な瞬間――例えば、<a href=\"https://crimethinc.com/2024/08/11/charlottesville-revisited-2017-to-2024-what-can-a-moment-of-peril-tell-us-about-our-own-dangerous-times\">シャーロッツビル</a>や<a href=\"https://crimethinc.com/2026/01/25/minneapolis-responds-to-the-murder-of-alex-pretti-an-eyewitness-account\">ミネアポリス</a>（<a href=\"https://note.com/bakuto_morikawa/n/nce0e5ec6f38e\">拙訳</a>）でファシストやICE捜査官が人々を殺害しているような時――は、振り返って見れば、実は最も大きな可能性を秘めた瞬間だったと分かる。恐怖が収まり、その情況が持つ可能性に気づいた頃には、その瞬間は既に過ぎ去ってしまっている。</p>\n\n<figure class=\"portrait\">\n<img src=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2026/04/08/3.jpg\" />   <figcaption>\n    <p>ポートランドで無差別に市民を襲撃する連邦政府の傭兵達。いかなる武力行使も、益々追い詰められた人々を鎮圧できない。</p>\n  </figcaption>\n</figure>\n\n<p>このことを肝に銘じねばならない。トランプの立場が弱まるにつれ、彼と支持者達は権力の座にしがみつくために、益々恐ろしく常軌を逸した策を講じるようになるだろう。彼と支持者達には、米国内外に莫大な苦難をもたらすだけの時間が未だ残されている。私達は、これまで以上に激しい<a href=\"https://crimethinc.com/2026/02/13/the-road-to-prairieland-the-crackdown-on-anti-ice-activists-in-texas-reflects-a-pattern-of-intensifying-repression\">弾圧</a>（<a href=\"https://note.com/bakuto_morikawa/n/n251de114a20d\">拙訳</a>）に<a href=\"https://crimethinc.com/2025/09/18/make-ready-safeguarding-our-movements-against-repression-how-to-respond-to-donald-trumps-threats\">備えねばならない</a>。同様に、<a href=\"https://crimethinc.com/2022/01/06/january-6-first-as-farce-next-time-as-tragedy-what-if-we-knew-we-would-face-another-coup\">これまで見てきた</a>ように、トランプが自ら進んで職を去ることはない。</p>\n\n<p>恐らく中間選挙の結果は、今後数カ月の動向によって左右されるだろう。政治家の選挙運動の巧拙に依るのではない。草の根抵抗運動によって、支配階級がトランプは自分達の利益を今後も推進し続けると想像できなくできるかどうか、そして支配層の一部が民主党など他の制度的勢力を軸にどこまで再編できるかどうか、これが鍵となる。</p>\n\n<p>メーデーや夏の活動計画を立てるに当たっては、より長期的な視点が求められる。トランプによる2度目のクーデターの試みを阻止するには、多くの人が必要な戦術を私達と共に行えるよう習熟しなければならない。これらのイベントで私達が示す戦術は、多くの人の助けとなるだろうか？また、私達が広める物語は、トランプ退陣後も、資本主義や抑圧を支えるあらゆる勢力と闘い続けるために、どのような立ち位置を私達に与えるのだろうか？</p>\n\n<p>私達は、ファシスト・億万長者・軍国主義者・シオニスト・キリスト教ナショナリスト・仮想通貨の詐欺師・テック界の大物・企業プラットフォームやソーシャルメディア゠プラットフォーム・ICEのような連邦機関・それらを助長する警察や保安官、更には第1期トランプ政権の終盤に草の根の抵抗運動を弾圧し、第2期トランプ政権という悲劇への道を開いた中道派や民主党とのあらゆる繋がりを、早急に暴き出さねばならない。私達は、トランプへの反対勢力の中に一線を画し、これらの勢力のいずれかを擁護したり弁解したりすることはあり得ないとし、彼等との妥協がいかに有害であったかを明らかにしなければならない。</p>\n\n<p>以下に私達の運動が採用できる具体的目標の幾つかを挙げる：</p>\n\n<ul>\n  <li>\n    <p>ICEや国土安全保障省に対して表面的な改革を提案するような、腰の引けた案はすべて退け、その代わりに、これらを廃止するという長期的な目標を掲げて、徹底的な抵抗を主張しよう。トランプ政権下でこれらの機関に加わった者や留まり続けた者は、一般市民に対する憎悪を露わにし、これらの機関が専制政治家に奉仕することを唯一の目的として存在していると明らかにした。投獄されたり国外退去させられたりした人々が、愛する人々の元へ戻れるようにしなければならない。</p>\n  </li>\n  <li>\n    <p>ICE（移民関税執行局）との闘いを、警察や刑務所に対するアボリショニスト運動と結び付けよう。もし民主党の政治家が2021年から2024年にかけて、これらの運動を弾圧することに<a href=\"https://crimethinc.com/2025/03/14/cop-city-is-everywhere-learning-from-the-movement-to-defend-the-forest\">これほどの力</a>を注いでいなければ、社会運動は第2期トランプ時代に対して遥かに万全な態勢を整えていたはずであり、政権が支配を強いるために使える手段も少なくなっていたはずだ。</p>\n  </li>\n  <li>\n    <p>ICEやトランプ政権全般への抵抗に起因する全ての事件において、囚人を解放し、検察官に被告人への起訴を取り下げるよう迫るために組織化しよう。ICEへの抵抗で告発された人々に対し、大陪審が起訴を拒否し、陪審が有罪評決を下さなかった事例が足掛かりとなる。法律が中立的な機関ではなく、権力者に奉仕する政治的道具であるということがより多くの人々に明らかになるにつれ、極右反動派で構成される最高裁に権力を集中させない形で、不正義に対処する方法を模索する人々が増えていくだろう。</p>\n  </li>\n  <li>\n    <p>ドナルド゠トランプとの闘争を、フロック社の監視カメラやデータセンターとの闘争、そしてより広くは、イーロン゠マスクやマーク゠ザッカーバーグのような、利益追求に走るテクノファシスト達への抵抗と結びつけよう。</p>\n  </li>\n  <li>\n    <p>反戦運動を、<a href=\"https://crimethinc.com/2024/10/03/ya-ghazze-habibti-gaza-my-love-understanding-the-genocide-in-palestine\">ガザ</a>での大量虐殺やパレスチナの民族浄化に責任を負う<a href=\"https://crimethinc.com/2023/11/15/shutting-down-raytheon-report-from-a\">兵器メーカー</a>を標的とする方向へと転換させよう。</p>\n  </li>\n  <li>\n    <p>人種差別・女性蔑視・トランスフォビア・その他の偏見は注意を逸らすための手段であり、億万長者達が私達のコミュニティを貧困に陥れてきた殺人的慣行と直接結びついていることを明らかにしよう。</p>\n  </li>\n  <li>\n    <p>相互扶助プロジェクト・草の根教育プロジェクト・その他の社会インフラを国家の枠組みの外で構築しよう。そうすれば、政府の緊縮財政措置によって骨抜きにされたり、学術機関や非営利団体に対する弾圧の脅威に曝されたりすることがなくなる。</p>\n  </li>\n</ul>\n\n<p>2020年末に起きた急進的な社会運動の崩壊は反面教師だ。私達は、第2期トランプ時代を、その始まりよりも強固な態勢で乗り切らなければならない。真の戦いは今まさに始まろうとしているからこそ、これはとりわけ重要である。欧州ではファシスト勢力の政治的勝利の波が迫っているが、もしトランプが充分大差で敗北すれば、その勢いを削ぐことができるかもしれない。人工知能は、国家による監視と軍国主義を強めつつ、膨大な数の人々を失業へと追いやる段階の始まりに過ぎない。</p>\n\n<p><a href=\"https://crimethinc.com/2014/03/17/feature-the-ukrainian-revolution-the-future-of-social-movements\">以前</a>論じたように、21世紀において、国家が資本主義の影響を緩和するためにほとんど何もできない。国家権力は、それを握る者を火傷させるホットポテト（難題）である。世界中で極右政党を権力の座に押し上げているのと同じ情況が、彼等がその支配権を維持することを困難にしている。しかし、それはトランプの後任となる者にも当てはまる。もしトランプが職を追われたとしても、その支持基盤はシオニスト派とネオナチ派に分裂し、いずれも前世代の共和党員よりも毒性の強いものとなるだろう。一方、後任政権もまた怒りと幻滅を招き、極右から新たな勢いの波を引き起こす可能性が高い。もしバイデン政権下で起きたことが繰り返されれば、次回の反動は私達が想像し得るいかなるものよりも恐ろしいものとなるだろう。だからこそ、私達は単に資本主義の最も有害な顔役達に抗議するだけでなく、資本主義が引き起こしている問題を根本から解決しなければならないのだ。</p>\n\n<p>私達は、自らの草の根プロジェクトが、権力を握るいかなる政府とも違うと誰もが容易に分かるようにし、たとえ無能な扇動家が人々を街頭へと駆り立てようとも、自らの活動を拡大し、深化させ続けなければならない。私達が幾度となく――時には勇気によって、時には臆病さによって――学んできたように、<a href=\"https://crimethinc.com/2025/01/28/its-safer-in-the-front-taking-the-offensive-against-tyranny\">最前線にいる方が安全なのだ</a>。</p>\n\n<figure class=\"\">\n<img src=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2026/04/08/1.jpg\" />   <figcaption>\n    <p>2020年5月、ジョージ゠フロイド殺害に抗議してミネアポリスで行われたデモの最中、自分達に催涙ガス弾を発射した人殺しに、その弾筒を投げ返すデモ参加者。</p>\n  </figcaption>\n</figure>\n\n<hr />\n\n<h1 id=\"fu-lu-yu-kasanituite\"><a href=\"#fu-lu-yu-kasanituite\"></a>付録：愚かさについて</h1>\n\n<p>この文章で言う愚かさとは、生来の才能の欠如ではなく、それを活かすか、あるいは積極的に抑え込むかという選択の問題である。今や、トランプの台頭を可能にした人々――その多くは、自分が他者にはない天賦の才を持っているという考えに奇妙なほど執着している――が、目の前の現実を故意に、そして頑なに見ようとしてこなかったことは、誰の目にも明らかだろう。この意味での愚かさとは、知性の問題ではなく、道徳的欠陥である。</p>\n\n<p>このことを最も明確に述べているのは、ナチスの台頭を目の当たりにした牧師ディートリヒ゠ボンヘッファーである：</p>\n\n<blockquote>\n  <p>愚かさは、恐らく心理学的問題というよりは社会学的問題である。それは、歴史的情況が人間に及ぼす影響の特殊な形態であり、特定の外的条件に伴う心理的現象である。よく観察してみると、政治的であれ宗教的であれ、公的領域における強力な権力が台頭する度に、人類の大部分に愚かさを感染させていることが明らかになる。これは事実上、社会心理学的法則であるかのようにさえ思われる。ある者の権力には、他者の愚かさが必要とされる。ここで働いているプロセスは、例えば知性といった特定の人間的能力が突然萎縮したり機能不全に陥ったりするというものではない。むしろ、台頭する権力の圧倒的な影響下で、人間は内的な自立性を奪われ、多かれ少なかれ意識的に、生じつつある情況に対して自律的な立場の確立を諦めてしまうようである。愚かな人間が大抵は頑固であるという事実によって、その人が自立していないという事実に目を瞑ってはならない。その人と話すと、相手はもはや人間ではなく、その人を支配しているスローガンやキャッチフレーズと向き合っているかのように感じる。その人は呪縛に掛かり、盲目となり、その存在そのものが悪用され、踏み躙られている。こうして思考能力を失った道具と化した愚かな人間は、あらゆる悪を行う能力を持つと同時に、それが悪であることに気付く能力をも失ってしまう。ここに、悪魔的な悪用という危険が潜んでいる。何故なら、それこそが人間を決定的に破滅させる可能性があるからだ。</p>\n\n  <p>しかし、まさにこの時点で明々白々になる。愚かさを克服できるのは教えではない。解放という行為のみである。ここで私達は、殆どの場合、真の内的解放は、外的解放が先行して初めて可能になるという事実を受け入れねばならない。それまでの間、愚者を説得しようとするあらゆる試みを断念しなければならない。この情況は、その理由を説明している。そのような情況下では、「民衆」が本当に何を考えているのかを知ろうとする試みは徒労に終わるのであり、それを知ろうとする試みは、責任を持って思考・行動する者にとって、もはや意味を持たない。</p>\n\n  <p>ディートリヒ゠ボンヘッファー著、<a href=\"https://www.google.com/books/edition/Letters_and_Papers_from_Prison/MZJQBfDLGU8C?gbpv%E3%82%A01\">「愚かさについて」</a>、『獄中書簡集』より。（訳註：邦訳書を入手できなかったため、英訳からの重訳です。）</p>\n</blockquote>\n\n<figure class=\"\">\n<img src=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2026/04/08/4.jpg\" />   <figcaption>\n    <p>暴君に仕えることを選んだ者達は、自分の中にある知恵と美を全て押し殺すことはできても、知恵と美そのものを破壊することには成功しないだろう。</p>\n  </figcaption>\n</figure>\n\n<hr />\n\n<p><em>トップ画像は、2026年2月1日（日）、ポートランドのICE施設で<a href=\"https://www.instagram.com/p/DUSYkUwlJ5K/\">マーク゠グレイブス</a>が撮影した。連邦捜査官は2日連続で化学剤を用いてデモ参加者を攻撃した。</em></p>\n\n"
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        "israel"
      ],
      "content_html": "<p>米国とイスラエルが中東で繰り広げている戦争は、<a href=\"https://crimethinc.com/2026/02/28/the-attack-on-iran-is-an-attack-on-all-of-us\">イラン</a>（<a href=\"https://note.com/bakuto_morikawa/n/n5d680b4d6ce3\">拙訳</a>）だけに向けられているわけではない。イスラエル軍は、パレスチナ全土・ゴラン高原などシリアの一部を占領するだけでなく、現在はレバノンの一部も占領しつつある。イスラエルの空爆が上空からレバノンに絶え間なく降り注いでいる。3月に入ってから少なくとも<a href=\"https://www.nytimes.com/2026/03/11/world/middleeast/beirut-lebanon-israel-strikes.html\">80万人</a>がレバノンの自宅から避難を余儀なくされている。事態を放っておけば、イスラエル政府はレバノンを居住不可能な廃墟に変えてしまうだろう――<a href=\"https://crimethinc.com/2024/10/03/ya-ghazze-habibti-gaza-my-love-understanding-the-genocide-in-palestine\">ガザ</a>に対してそうしてきたように。</p>\n\n<p>レバノン民衆への影響を理解すべく、私達はエリヤ゠アイユーブ（Elia Ayoub）に連絡した。彼は以前2019年10月にレバノンで起きた宗派的軍閥寡頭制支配に対抗する<a href=\"https://crimethinc.com/2020/02/24/lebanon-the-revolution-four-months-in-an-interview\">蜂起</a>について私達に語ってくれた人物である。過去数十年を背景に最新の軍事衝突をどのように理解すべきなのだろうか？この攻撃はレバノン解放を目指す運動の見通しにどのような影響を与えるだろうか？</p>\n\n<p>エリヤ゠アイユーブはレバノン出身の反権威主義歴史家・研究者である。<a href=\"https://thefirethesetimes.com/\">『The Fire These Times』</a>ポッドキャストをホストし、<a href=\"https://www.hauntologies.net/\">『Hauntologies』</a>ニュースレターを運営し、現代レバノン史のオンライン講義も担当している。レバノンに対するイスラエルの攻撃で避難を余儀なくされた人々への支援は<a href=\"https://www.instagram.com/p/DVovwUojIYq/\">こちら</a>。</p>\n\n<hr />\n\n<p class=\"darkred\"><strong>レバノンで育つ中で、イスラエルの政策はあなたや周囲の人々の生活にどのような影響を与えたのでしょうか？</strong></p>\n\n<p>全体像に近いものを伝えるには何十年も遡らねばなりません。1982年以降に限っても、イスラエルは過去40年の大半にわたってレバノンを爆撃してきました。彼等は2000年まで南レバノンを軍事占領し、その後2006年に再びレバノンを爆撃しました。その時、彼等は悪名高き<a href=\"https://crimethinc.com/2024/10/03/ya-ghazze-habibti-gaza-my-love-understanding-the-genocide-in-palestine\">「ダヒエ」</a>軍事ドクトリンを策定しました。これはベイルート南部郊外にちなんで名付けられ（ダヒエはアラビア語で「郊外」を意味します）たもので、ヒズボラに圧力を掛けるために民間地域へ過度の爆撃を行うと明確に定めています。彼等は2023年に、そして特に2024年に、再びレバノンを爆撃しました。その後ヒズボラと「停戦」を結びましたが、国連に拠ればそれ以来少なくとも1万回はこの停戦を<a href=\"https://crimethinc.com/2024/10/03/ya-ghazze-habibti-gaza-my-love-understanding-the-genocide-in-palestine\">破っています</a>。</p>\n\n<p>そして今、彼等はまたもや爆撃しています。</p>\n\n<p>イスラエルは国家政策として国際法を破っています。2006年の戦争の時、私は15歳でした。イスラエルの戦闘機がダヒエ上空に次々と爆弾を落としていくのを覚えています。南部・ダヒエ・ベカー渓谷出身の親しい友人達は、死に直面し、避難を余儀なくされ、トラウマを負うという経験を繰り返しています。レバノンでは、年齢に関係なく、ほぼ全員がイスラエルの爆撃を目撃しています。ある程度長くレバノンに暮らしていれば、イスラエル国家の暴力を経験しています。</p>\n\n<p>ここで話しているのは、あらゆる社会階層・あらゆる政治的立場にいる何百万もの人々のことです。子ども・その親・祖父母も含めて。例えば、89歳の私の祖母は、子どもの頃に1948年の<a href=\"https://crimethinc.com/2024/10/03/ya-ghazze-habibti-gaza-my-love-understanding-the-genocide-in-palestine\">ナクバ</a>から逃れましたが、ほぼ1世紀の人生の中で、直接的・間接的にイスラエル国家の暴力の影響を受けずに過ごせた期間は数年しかありません。イスラエルについて私達が知っているのは、それだけです。イスラエルは戦争なしに政治文化として存在できないと広く認識されています。</p>\n\n<p>この点は、私が見た報道の殆どで全く触れられていません。報道は非人間的な地政学的抽象論に限られています。今起きていることは、ヒズボラ（レバノンでは既に嫌われています）がこの国を外国の戦争に巻き込もうとしている、という話だけではありません。もしこれが単にヒズボラの問題に過ぎないのなら、イスラエルが村全体を爆破して民族浄化を行いはしないでしょう。レバノンやシリアの広大な土地に<a href=\"https://www.bbc.com/news/articles/cgez359nd72o\">除草剤を散布し</a>、作物や野生生物を殺して農業に使えなくすることもないでしょう。イスラエルの政治家達が日常的に、レバノンを爆撃して暗黒時代に戻すと脅したり、ダヒエをガザに変えると脅したり、レバノンのシーア派（人口の約3分の1）全員を敵対的な住民集団と見なしたりすることもないでしょう。</p>\n\n<p>誤解のないように言っておきますが、ヒズボラは非常に反動的な政党で、私は長年反対してきました。そもそも、イスラエルが南レバノンを占領していなければ、ヒズボラは存在しなかったでしょう。これほど残忍な外国の占領者に抵抗する必要があったからこそ、自らをイスラム抵抗勢力と称するグループが生まれたのです。</p>\n\n<p>そして今、ここ数日間で、イスラエルは南レバノン全域・ダヒエ・ベカーの一部に対して強制退避――事実上の民族浄化――を命じました。歴史は繰り返されているのです。ただ今回は、イスラエル政府が保有する大量破壊兵器が以前よりも更に致命的になっています。</p>\n\n<figure class=\"\">\n<img src=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2026/03/11/1.jpg\" />   <figcaption>\n    <p>イスラエルは2026年3月第1週にベイルート南部郊外を繰り返し攻撃した。</p>\n  </figcaption>\n</figure>\n\n<p class=\"darkred\"><strong>レバノン及びこの地域全体に対するイスラエルの政策と行為は、過去10年間でどのように変化してきたのでしょうか？</strong></p>\n\n<p>2006年以降の大半の期間、時折緊張が高まることはあったものの、一種の膠着状態が続いていました。イスラエルは2008年以降、特に2014年には、ガザへの空爆に追われ、ヒズボラはシリアでアサド政権の防衛に追われていました。その間もイスラエルの政治家達は、レバノンに対し「いつでも好きな時に壊滅できる」――「そのつもりだ」――と言う機会を決して逃しませんでした。</p>\n\n<p>イスラエルがガザでしてきたことを見れば、彼等がレバノンでも同じことをするつもりだと分かっていました。その結論に至るために特別な知恵は必要ありませんでした。イスラエル側はこうしたことをあからさまに言っているのです。</p>\n\n<p>変化したのは、イスラエルの政治が以前にも増して露骨に大量虐殺的になったという点です。10月7日の攻撃は、既に大量虐殺的だった政治文化に、彼等が必要としていた口実を与えました。その結果は、私達皆が見ている通りです。</p>\n\n<p>レバノン側では、イスラエルの暴力行為が激化していくのを見て、イスラエルがガザを「片付け」れば次はレバノンに矛先を向けるだろうと多くの人が考えるようになりました。</p>\n\n<p class=\"darkred\"><strong>イスラエルによる度重なる侵攻と空爆により、レバノン国内では大量の避難民が続出しています。こうした混沌とした情況下で、レバノンの人々はどのように組織化してきたのでしょうか？どのような団体や運動が、戦争から逃れる人々を支援してきたのでしょうか？</strong></p>\n\n<p>今回の大量避難は、2024年にほぼ同じ地域で発生した同様の避難に続くものだということを忘れてはなりません。人脈のある人は友人や親戚の家に身を寄せ、経済的余裕のある人は住居を借りるなど、既に確立された対応策があります。</p>\n\n<p>こうした手段を持たない人々は最も深刻な影響を受けており、多くの人が路上で寝泊まりしています。避難先がある人はそこへ向かっており、被害の少ない近隣の村々が少なくとも一時的に避難者を受け入れている光景をよく目にします。人々は日々変化する情況に適応しています。個人やグループで募金活動を行う人もいれば、炊き出しのボランティアに参加する人もいます。</p>\n\n<p>しかし、その影響が国中に及んでいる以上、「戦争から逃れる」ことは不可能です。</p>\n\n<figure class=\"\">\n<img src=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2026/03/11/2.jpg\" />   <figcaption>\n    <p>2026年3月8日、イスラエル‐レバノン国境のイスラエル側にあるイスラエル軍の装甲兵員輸送車（APC）</p>\n  </figcaption>\n</figure>\n\n<p class=\"darkred\"><strong>2019年、レバノンでは社会運動が一気に活発化し、宗派の枠を越えて人々が団結し、軍閥寡頭制支配に反対する動きが広がりました。あの可能性に満ちた時代は、今どうなっているのでしょうか？</strong></p>\n\n<p><a href=\"https://crimethinc.com/2019/11/13/lebanon-a-revolution-against-sectarianism-chronicling-the-first-month-of-the-uprising\">当時</a>、私はこの時代についてCrimethIncに<a href=\"https://crimethinc.com/2020/02/24/lebanon-the-revolution-four-months-in-an-interview\">寄稿しました</a>。</p>\n\n<p>2019年の運動は、この国でかつてない規模の蜂起でした。それは、数年にわたる組織化と抗議行動、政府の汚職の年月、そして――特にこの会話にとって重要なのは――レバノンが充分長い間爆撃を受けなかったからこそ、可能だったのです。もし、今のようにイスラエルが道路や住宅を再び爆撃していたら、私たちは街頭に繰り出すことなどできなかったでしょう。</p>\n\n<p>これは、イスラエルの行動がレバノンの宗派政権を助けてきたことを意味します。</p>\n\n<p>2019年に拓かれた地平はすぐに閉ざされてしまいました。弾圧（ヒズボラによるものも含む）・経済危機・新型コロナウイルスの蔓延・2020年8月4日のベイルート港爆発事故という複数の要因が重なったためです。それ以降の長い間、多くの人はただ生き延びることで精一杯でした。その一方で、相互扶助や炊き出し、その他の地域コミュニティ作りに取り組む人々も多くいました。こうした取り組みの発端は、2019年末から2020年初頭にかけての数カ月間にあります。この時期は、人々――とりわけ1975年から1990年のレバノン戦争後に成人した世代――に、団結し組織化すれば何が可能になるかを示したのです。</p>\n\n<p>あの可能性に満ちた時代は、こうして失われてしまいました。でも、その可能性はまだ失われていないと思います。</p>\n\n<p class=\"darkred\"><strong>現在のネタニヤフ政権とトランプ政権の関係を、どのように理解していますか？どちらが事態の流れを左右し、何を目指しているのでしょうか？</strong></p>\n\n<p><a href=\"https://www.theguardian.com/us-news/2026/mar/02/rubio-us-attack-israel-iran\">マルコ゠ルビオ</a>をはじめとする米国当局者によると、イスラエルがイラン攻撃を決定し、米国はこれに加わることにしたとされています。その意味で、決定権を握っているのはイスラエル政府です。小国が遥かに大きな国をこの事態に巻き込めたという事実、そしてイスラエル国内の極少数の者による決定が、継続する死者の数や環境災害は言うまでもなく、世界経済にもこれほどの影響を及ぼしているという現実は、まさに現実離れしています。</p>\n\n<p>米国には最終目標がなく、先を見据えた計画も全くありませんでした。今、トランプはイスラエルによるイランの石油貯蔵施設空爆に不満を示しており、両者が事前に調整すらしていなかったと分かります。イスラエルが混乱を広げること自体以外に何を望んでいるのかは不明です。彼等は、空爆だけでイランに政権交代を強要できると信じるほど傲慢だったのかも知れませんが、私の見るところでは、単純に可能な内にイランをできる限り破壊することに満足しているようです。この政権は、全世界の目の前で2年以上にわたり大量虐殺を行っても罰せられずに済んできたのですから、明らかに、いつまでも罰を受けずに好き放題できると信じているのです。</p>\n\n<p>米国側にも様々なイデオロギーがあります。キリスト教ナショナリストでシオニストでもあるピート゠ヘグセスは、イランでの破壊行為そのものを勝利として歓迎しています。トランプは明らかにこの情況を把握できておらず、事態がこれほど急速に悪化するとは予想していませんでした。おそらく彼は、ベネズエラで見られたような政権転換の結果を望んでいたのでしょう──マドゥロを排除しつつ、デルシー゠ロドリゲスをトップに据えて米国の意向に従属させる形で体制を維持するシナリオです。しかし、イランではそれを実現できていません。それは、イラン政権がより強力であるだけでなく、イスラエル側に米国とは異なる独自の優先事項があるからです。</p>\n\n<p>米国側がもっと賢ければ、問題はイスラエルだと、とっくに気づいていたはずです。たとえ目的が単に米国の覇権維持にあったとしても、イスラエルへの支援は完全に裏目に出ています。僅か数日で湾岸地域の安全保障という幻想を打ち砕き、世界経済を不安定化させ、米国が信頼に値しないことをあらゆる政府に否応なく示してしまいました。この事態がどのように終わろうとも、米国の影響力が低下した新たな世界秩序が現れるでしょう。</p>\n\n<figure class=\"\">\n<img src=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2026/03/11/3.jpg\" />   <figcaption>\n    <p>2026年3月9日、ベイルート南部郊外に対するイスラエルの空爆による被害の様子。</p>\n  </figcaption>\n</figure>\n\n<p class=\"darkred\">米国とイスラエルの侵略に対してレバノン及びその周辺地域で様々な政治勢力が提示している対応の中で、どれが解放の地平を示し得るのでしょうか？</p>\n\n<p>レバノンでは、食の主権に取り組む<a href=\"https://www.instagram.com/buzurunajuzuruna/\">「ブズルナ゠ジュズルナ」</a>や、エチオピア出身の移民女性達が運営し、住居の提供や食の安全確保などを行う非営利団体<a href=\"https://www.instagram.com/egnalegna/\">「エグナ゠レグナ」</a>といったグループが、宗派主義やナショナリズムに支配された現状を超えて、この国で何が可能かを示す好例となっています。<a href=\"https://www.patreon.com/qmalebanon\">「クィア相互扶助レバノン」</a>もその1つで、このグループが定義するレバノンのクィア゠コミュニティは、レバノン人のクィアだけに限定されていません。</p>\n\n<p>戦争下において、「人道主義」的な言説は、既存の権力力学を再生産しかねません。例えば、移民の家事労働者やクィアのレバノン人を無視する場合です。また、本質的に政治的な情況を非政治化してしまうこともあります。例えば、イスラエルが民間人居住区を爆撃し、全ての人に避難を強いているという事実に触れず、移民の家事労働者がどのような影響を受けているかだけを報じる場合です。私が先ほど挙げたようなグループは、こうした問題を全て乗り越えています。彼等は、人は人であるが故に人を支えるという論理に基づいて活動しています。それ自体が極めて急進的な行為となり得ます。</p>\n\n<p class=\"darkred\"><strong>外国勢力――とりわけ帝国主義諸国――による軍事攻撃は、それを経験した人々に強い愛国心を生み出すことが多いものです。解放運動は、この現象にどのように向き合うべきでしょうか？</strong></p>\n\n<p>レバノンでは、国が既に分断状態にあるため、現実にはそうした事態は見られません。また、ハメネイの暗殺を受けてイスラエルに向けてロケット弾を発射したヒズボラを非難する人々が多数いることもあり、「軍の背後に結集する」ような情況は起きないでしょう。</p>\n\n<p class=\"darkred\"><strong>世界中の草の根社会運動は、この暴力に苦しむ人々を支援するために、今すぐできる最も有効な行動は何でしょうか？</strong></p>\n\n<p>こうした質問にはいつも躊躇してしまいます。というのも、「有効」という基準には考慮すべき要素が余りに多過ぎるからです。一般的に言えば、反権威主義的な枠組みを採用することは、アーヤトッラーのような体制下で暮らす人々の苦しみを軽視せずに、同時にこの戦争が彼等の解放とは無関係であることを認識するための良い方法だと思います。</p>\n\n<p>また、これはイラン・レバノン・パレスチナの外にいるディアスポラやその支援者達が重要な役割を果たせる情況だとも考えています。例えば、今日のイランにはパレスチナ支持の活動を行う余地は殆どありません。というのも、アーヤトッラー政権は長年にわたりパレスチナ支持の言説を自らの都合のために利用してきたからです。その目的は、パレスチナの脱植民地化や、宗教や民族を問わず全ての人を平等に扱う反シオニスト的解決策の推進とは全く関係がありません。イランには、ジェンダー゠アパルトヘイトと呼んでも差し支えない体制が存在しています。そのような国家が、イスラエルの民族至上主義的アパルトヘイトからパレスチナ人を解放することなどできません。</p>\n\n<p>ディアスポラに暮らす私達は、イスラエルの権威主義とイランの権威主義を、同一視することなく結び付けて考えることができます。これは極めて重要な点です。なぜなら、私達は両政権の犠牲となっている人々の体験に配慮しなければならないからです。ガザのパレスチナ人にとっては「イランはイスラエルと同じくらい悪い」と言われると不快に感じるかもしれませんし、イランのアーヤトッラー体制の被害者にとってはその逆もまた同様でしょう。こうしたニュアンスが欠けると、「イスラエルがイランを解放する」という考えを推進する人々――イラン系ディアスポラの一部を含む――が、その主張をより容易に展開できてしまうのです。</p>\n\n<p>イラン系ディアスポラの中には、皮肉なことに、アフヴァーズのアラブ人やクルド人といった非ペルシャ系集団に対するアーヤトッラー政権の弾圧と類似点を持つ、反アラブ的な人種差別が存在します。これは一種の民族至上主義であり、このプラットフォームの読者の多くがより馴染み深いシオニストの民族至上主義と互いに惹きつけ合い、影響し合っています。</p>\n\n<p>パレスチナ系ディアスポラの側では、アーヤトッラー政権の暴力や、いわゆる「抵抗の枢軸」が振るってきた暴力を、より明確に認識するための取り組みが更に必要です。これらはいずれも、表向きはパレスチナ支持を装いながら、アサド政権に反対したパレスチナ系シリア人を含む何万もの人々を殺害してきました。私達の地域ではこうした繋がりを築くことは遥かに難しいのですが、より恵まれた立場にあるディアスポラであれば、切実に必要とされている絆を築く手助けができるでしょう。</p>\n\n<p>ついでに言えば、シオニズム的な民族至上主義を拒み、共通の未来を築くことを支持するユダヤ系ディアスポラの人々とも、私達は絆を深めていく必要があります。</p>\n\n<figure class=\"\">\n<img src=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2026/03/11/4.jpg\" />   <figcaption>\n    <p>2026年3月6日、レバノン南部ティルスでイスラエル軍による空爆の現場</p>\n  </figcaption>\n</figure>\n\n<p class=\"darkred\"><strong>このような恐ろしい悲劇で最も消耗させられる点の1つは、私達が夢見る世界を築くことよりも、被害を最小限に抑えることに意識を向けざるを得なくなることです。もし米国やイスラエルによる攻撃がなかったとしたら、あなたは本来どんなことを考え、何を行い、どんなものを創り出したいと思っていたでしょうか？</strong></p>\n\n<p>私はレバノンの故郷の村で暮らしながら、もっと田舎へ移って土地と共に働き、食の主権を築き、国内からその先へと草の根レベルで相互扶助を広げていけるかどうかを考えていたことでしょう。</p>\n\n<p>そこの森でより多くの時間を過ごし、レバノンに行ったことのない私の子どもと一緒に、動物や植物について現地の名前を学んでいきたいと思います。</p>\n\n<p>この質問には感謝しています。というのも、私達から奪われたものの大きさを、私達はつい忘れてしまいがちだからです。私はどこにいても希望を持ち続け、その土地に根を下ろそうと努めていますが、同時に、イスラエルと米国という、何世代にもわたって破壊をもたらしてきた国家装置が私達の生活に刻んだ傷を、常に悼み続けています。</p>\n\n<p>南に無法で過度に軍国主義的なシオニスト国家が存在する限り、余りにも危険で、私が子どもと共にレバノンで暮らすことなどできません。</p>\n\n<hr />\n\n<h1 id=\"can-kao-wen-xian-\"><a href=\"#can-kao-wen-xian-\"></a>参考文献</h1>\n\n<ul>\n  <li><a href=\"https://crimethinc.com/2026/02/28/iran-heno-kougeki-ha-watashitachi-hitori-hitori-heno-kougekida\">イランへの攻撃は、私達一人一人への攻撃だ</a></li>\n  <li>“<a href=\"/2026/02/18/a-state-that-massacres-its-own-people-cannot-be-a-force-of-liberation-for-others-a-conversation-on-the-recent-uprising-in-iran\">A State that Massacres Its Own People Cannot Be a Force of Liberation for Others</a>”: A Conversation on the Recent Uprising in Iran</li>\n  <li><a href=\"/2026/01/07/iran-an-uprising-besieged-from-within-and-without-three-perspectives\">Iran: An Uprising Besieged from Within and Without</a></li>\n  <li><a href=\"/2025/07/13/making-sense-of-the-pkks-self-dissolution-what-does-it-mean-for-the-middle-east\">Making Sense of the PKK’s Self-Dissolution</a>: What Does It Mean for the Middle East?</li>\n  <li><a href=\"/2025/06/23/women-life-freedom-against-the-war-a-statement-against-genocidal-israel-and-the-repressive-islamic-republic\">“Women, Life, Freedom” against the War</a>: A Statement against Genocidal Israel and the Repressive Islamic Republic</li>\n  <li><a href=\"/2025/05/19/iran-precarious-work-means-precarious-life-how-the-rajaee-port-disaster-exemplifies-the-assault-on-baluch-ethnic-minorities\">Precarious Work Means Precarious Life</a>: How the Rajaee Port Disaster Exemplifies the Assault on Baluch Ethnic Minorities</li>\n  <li><a href=\"/2024/10/03/ya-ghazze-habibti-gaza-my-love-understanding-the-genocide-in-palestine\">Ya Ghazze Habibti—Gaza, My Love</a>: Understanding the Genocide in Palestine</li>\n  <li><a href=\"/2024/06/03/against-apartheid-and-tyranny-for-the-liberation-of-palestine-and-all-the-peoples-of-the-middle-east-a-statement-from-iranian-exiles\">Against Apartheid and Tyranny: For the Liberation of Palestine and All the Peoples of the Middle East</a>—A Statement from Iranian Exiles</li>\n  <li><a href=\"/2023/03/08/jin-jiyan-azadi-woman-life-freedom-the-genealogy-of-a-slogan\">Jin, Jiyan, Azadi (Woman, Life, Freedom)</a>: The Genealogy of a Slogan</li>\n  <li><a href=\"/2022/09/28/revolt-in-iran-the-feminist-resurrection-and-the-beginning-of-the-end-for-the-regime\">Revolt in Iran</a>: The Feminist Resurrection and the Beginning of the End for the Regime</li>\n  <li><a href=\"/2022/03/15/the-syrian-cantina-in-montreuil-organizing-in-exile-how-refugees-can-continue-their-struggle-in-foreign-lands\">The Syrian Cantina in Montreuil</a>: Organizing in Exile — How Refugees Can Continue Revolutionary Struggle in Foreign Lands</li>\n  <li>“<a href=\"/2020/10/08/iran-there-is-an-infinite-amount-of-hope-but-not-for-us-an-interview-discussing-the-pandemic-economic-crisis-repression-and-resistance-in-iran\">There Is an Infinite Amount of Hope… but Not for Us</a>” — An Interview Discussing the Pandemic, Economic Crisis, Repression, and Resistance in Iran</li>\n  <li><a href=\"/2020/02/24/lebanon-the-revolution-four-months-in-an-interview\">Lebanon: The Revolution Four Months in</a></li>\n  <li><a href=\"/2020/01/08/against-all-wars-against-all-governments-the-real-danger-of-the-conflict-with-iran\">Against All Wars, Against All Governments</a>: Understanding the US-Iran War</li>\n</ul>\n\n"
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      "title": "イランへの攻撃は、私達一人一人への攻撃だ",
      "summary": "米国とイスラエルによるイランへの攻撃は道義的に許し難い。それは、人種差別的でイスラム嫌悪の主戦論者達から成るエリート層だけを利するために入念に仕組まれたものであり、イランの人々にも、この惑星の一般人にも何ら益するところはない。",
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      ],
      "content_html": "<p>米国とイスラエルによるイランへの攻撃は道義的に許し難い。それは、人種差別的でイスラム嫌悪の主戦論者達から成るエリート層だけを利するために入念に仕組まれたものであり、イランの人々にも、この惑星の一般人にも何ら益するところはない。</p>\n\n<p>本物の草の根運動がイラン政府に抵抗している。イラン政府は血まみれの権威主義政権であり、それを攻撃している米国政府もイスラエル政府もまた同じだ。だが、イランの社会運動に参加している人々は、ドナルド゠トランプにイランを攻撃してほしいとは思っていない。社会運動参加者の一部は先月以下のように<a href=\"https://crimethinc.com/2026/01/07/iran-an-uprising-besieged-from-within-and-without-three-perspectives\">書いていた</a>。</p>\n\n<blockquote>\n  <p>いかなる軍事的介入も帝国主義の介入も、下からの闘争を弱めるだけであり、イスラム共和国が弾圧を行う力を強めるだけだ。</p>\n</blockquote>\n\n<p>イランの社会運動は<a href=\"/2020/10/08/iran-there-is-an-infinite-amount-of-hope-but-not-for-us-an-interview-discussing-the-pandemic-economic-crisis-repression-and-resistance-in-iran\">数十年に渡り</a>抑圧的政府に抵抗してきた。しかし、米国とイスラエルに奉仕する傀儡政権を樹立したところで、彼等を助けることにはならない。イランを攻撃するに当たり、トランプは必ずしも政府転覆を求めているわけではなく、単に自らの意思に服従させるために、イラン上層部を退かせて自分自身をその地位に据えようとしているだけだ。2026年1月、彼は<a href=\"https://crimethinc.com/2026/01/06/a-world-governed-by-force-the-attack-on-venezuela-and-the-conflicts-to-come\">まさにこれを</a>ベネズエラで行った。ニコラス゠マドゥーロの拉致は、ベネズエラ社会における権力の分配を何も変えなかった。ベネズエラの天然資源を米国支配階級の利益のために略奪する体制を整えたこと、これがトランプの介入の主な帰結だった。</p>\n\n<p>世界中の専制君主と同じく、トランプは一般人を脇に追いやり、政治の全てを、支配される人々を犠牲にして権力を争う暴君同士の問題へと還元しようとしている。彼は自らの利益のためなら、イラン人・イスラエル人・米国市民の命をも平然と犠牲にするだろう。</p>\n\n<p>資本主義的利益追求は、世界中<a href=\"https://crimethinc.com/2025/12/16/chouryuu-no-kawarime-ni-trump-jidai-wo-tatakainuku-houhou#quan-tenochuan-wochen-merushang-gechao-\">でその固有の限界</a>に直面するに連れ、暴君達は昔ながらのやり方――獰猛な国家暴力――による富の集積に立ち返っている。過去数年間、世界経済を維持してきたものの1つは、「人工知能（AI）」製品を売ろうとする一握りのテック企業への市場投機ブームである。実際には、これは、富と権力の分配方法を決定する上で軍事テクノロジーが更に中心的な役割を果たす時代に備えるための、次世代軍事テクノロジーへの投資の殺到である。<a href=\"https://www.anthropic.com/news/statement-comments-secretary-war\">まさにその証左が今週あった</a>。米軍がアンソロピック社製のAIツールを用いて米国市民を国内で大規模監視し、更に完全自律型兵器を世界中に解き放てるようにすべきかどうかで対立が生じていたのである。</p>\n\n<p>イスラエル軍はAIを包括的に利用し、ガザで大量虐殺を実行した。これこそが<a href=\"https://www.nytimes.com/2025/04/25/technology/israel-gaza-ai.html\">AIの主たる活用</a>事例であり、官僚達が自分でメールを書く手間を省くことなどではない。</p>\n\n<p>イスラエル政府にとって、今や中東全体がヨルダン川西岸である。イランへの攻撃は、彼等が既にパレスチナ人・レバノン人・シリア人に加えてきた暴力を、今度は数億人にまで及ぼす決意をしていることを示している。</p>\n\n<p>米国でトランプが議会に諮らずに決めた宣戦布告は、彼自身が既に自らを独裁者と見なしていると示している。イラン人への攻撃は、米国を含む世界中のトランプの敵に恐怖を植え付けるためのものだ。</p>\n\n<p>私達はこの攻撃が、私達に対する脅威でもあると理解しなければならない。<a href=\"https://crimethinc.com/2026/01/06/a-world-governed-by-force-the-attack-on-venezuela-and-the-conflicts-to-come\">カラカス</a>と<a href=\"https://crimethinc.com/2026/02/23/their-escalation-and-ours-how-the-fight-against-ice-in-the-twin-cities-gained-momentum\">ツィンシティーズ</a>からテヘランまで、彼等が創造しようとしている世界がどのようなものか簡単に見て取れる。今日イラン人に対して使われているのと同じ兵器は、手遅れになる前に私達が団結して抵抗しない限り、明日にはトランプと彼の太鼓持ちに抵抗する人々に向けられるだろう。</p>\n\n<p>私達は戦争機構を妨害する草の根の力を構築しなければならない。さもなくば、この道を進み続ければ<a href=\"https://www.nytimes.com/2026/02/24/world/europe/ukraine-war-deaths.html\">何が待ち受けているのか</a>、<a href=\"https://crimethinc.com/2024/10/03/ya-ghazze-habibti-gaza-my-love-understanding-the-genocide-in-palestine\">ガザ</a>・<a href=\"https://crimethinc.com/2026/02/09/the-rojava-revolution-in-peril-the-struggle-for-free-life-continues-a-statement-from-american-chinese-and-russian-internationalists\">シリア</a>・<a href=\"https://crimethinc.com/2019/06/14/sudan-behind-the-massacre-in-khartoum-the-perpetrators-and-the-backstory\">スーダン</a>・イエメン・<a href=\"https://crimethinc.com/2006/09/11/mission-accomplished-why-bush-is-counting-on-the-islamic-resistance\">イラク</a>・<a href=\"https://crimethinc.com/2026/02/10/five-years-of-coup-burmese-anarchists-within-and-without-the-revolution-an-interview\">ミャンマー</a>・<a href=\"https://crimethinc.com/2022/03/05/the-view-from-ukraine-the-view-from-russia-an-exile-from-donbas-and-a-protester-in-russia-tell-their-stories\">ウクライナ</a>で無分別に虐殺された数十万人が示している。</p>\n\n<p>真の解放は、草の根運動の連帯を通してのみもたらされる。私達はトランプの戦争挑発に、あらゆる手段で抵抗しなければならない。</p>\n\n<hr />\n\n<h1 id=\"can-kao-wen-xian-\"><a href=\"#can-kao-wen-xian-\"></a>参考文献</h1>\n\n<ul>\n  <li>“<a href=\"/2026/02/18/a-state-that-massacres-its-own-people-cannot-be-a-force-of-liberation-for-others-a-conversation-on-the-recent-uprising-in-iran\">A State that Massacres Its Own People Cannot Be a Force of Liberation for Others</a>”: A Conversation on the Recent Uprising in Iran</li>\n  <li><a href=\"/2026/01/07/iran-an-uprising-besieged-from-within-and-without-three-perspectives\">Iran: An Uprising Besieged from Within and Without</a></li>\n  <li><a href=\"/2025/07/13/making-sense-of-the-pkks-self-dissolution-what-does-it-mean-for-the-middle-east\">Making Sense of the PKK’s Self-Dissolution</a>: What Does It Mean for the Middle East?</li>\n  <li><a href=\"/2025/06/23/women-life-freedom-against-the-war-a-statement-against-genocidal-israel-and-the-repressive-islamic-republic\">“Women, Life, Freedom” against the War</a>: A Statement against Genocidal Israel and the Repressive Islamic Republic</li>\n  <li><a href=\"/2025/05/19/iran-precarious-work-means-precarious-life-how-the-rajaee-port-disaster-exemplifies-the-assault-on-baluch-ethnic-minorities\">Precarious Work Means Precarious Life</a>: How the Rajaee Port Disaster Exemplifies the Assault on Baluch Ethnic Minorities</li>\n  <li><a href=\"/2024/10/03/ya-ghazze-habibti-gaza-my-love-understanding-the-genocide-in-palestine\">Ya Ghazze Habibti—Gaza, My Love</a>: Understanding the Genocide in Palestine</li>\n  <li><a href=\"/2024/06/03/against-apartheid-and-tyranny-for-the-liberation-of-palestine-and-all-the-peoples-of-the-middle-east-a-statement-from-iranian-exiles\">Against Apartheid and Tyranny: For the Liberation of Palestine and All the Peoples of the Middle East</a>—A Statement from Iranian Exiles</li>\n  <li><a href=\"/2023/03/08/jin-jiyan-azadi-woman-life-freedom-the-genealogy-of-a-slogan\">Jin, Jiyan, Azadi (Woman, Life, Freedom)</a>: The Genealogy of a Slogan</li>\n  <li><a href=\"/2022/09/28/revolt-in-iran-the-feminist-resurrection-and-the-beginning-of-the-end-for-the-regime\">Revolt in Iran</a>: The Feminist Resurrection and the Beginning of the End for the Regime</li>\n  <li><a href=\"/2022/03/15/the-syrian-cantina-in-montreuil-organizing-in-exile-how-refugees-can-continue-their-struggle-in-foreign-lands\">The Syrian Cantina in Montreuil</a>: Organizing in Exile — How Refugees Can Continue Revolutionary Struggle in Foreign Lands</li>\n  <li>“<a href=\"/2020/10/08/iran-there-is-an-infinite-amount-of-hope-but-not-for-us-an-interview-discussing-the-pandemic-economic-crisis-repression-and-resistance-in-iran\">There Is an Infinite Amount of Hope… but Not for Us</a>” — An Interview Discussing the Pandemic, Economic Crisis, Repression, and Resistance in Iran</li>\n  <li><a href=\"/2020/02/24/lebanon-the-revolution-four-months-in-an-interview\">Lebanon: The Revolution Four Months in</a></li>\n  <li><a href=\"/2020/01/08/against-all-wars-against-all-governments-the-real-danger-of-the-conflict-with-iran\">Against All Wars, Against All Governments</a>: Understanding the US-Iran War</li>\n</ul>\n\n<hr />\n\n<figure class=\"portrait-shadow\">\n<a href=\"https://crimethinc.com/posters/against-all-wars\"> <img src=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2026/02/28/against-all-wars_front_black_and_white.jpg\" /> </a>   <figcaption>\n    <p>これらのポスターを<a href=\"https://crimethinc.com/posters/against-all-wars\">印刷して、至る所に配布して</a>ください。</p>\n  </figcaption>\n</figure>\n\n<figure class=\"portrait-shadow\">\n<a href=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2026/02/28/no-war-with-iran-maryjane-satrapi.pdf\"> <img src=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2026/02/28/no-war-with-iran-maryjane-satrapi.jpg\" /> </a>   <figcaption>\n    <p>これらのポスターを<a href=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2026/02/28/no-war-with-iran-maryjane-satrapi.pdf\">印刷して、至る所に配布して</a>ください。</p>\n  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      "title": "プレーリーランドへの道 : テキサスの反ICE活動家検挙が示す弾圧強化のパターン",
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      "content_html": "<p>7月4日、およそ12人がプレーリーランド収容所でのデモに参加した。この施設は国外追放手続き中の移民を収監する施設である。警察が対応した際、銃撃が発生し、警官が1名負傷したと報じられている。今日、19人――その一部は明らかにデモに参加しておらず、プレーリーランド収容所近くに足を踏み入れたことすらなかった――が、「テロへの物的支援の提供」・暴動・爆発物所持・銃器所持・連邦職員殺害未遂などの罪に問われている。その内18人が現在も拘留されたままである。</p>\n\n<p>検察は、デモ参加者だけでなく、標的と見なし得た者なら誰でも――逮捕者のパートナーや支援委員会のメンバーすらも――犯罪計画に関与したかのように仕立て上げようとしている。明白な虚偽情報の流布がトランプ政権とその支持者達の常套手段であることを考えれば、連邦当局と右翼メディアがプレーリーランドの被告達について流布している疑惑の少なくとも一部には、何の事実的根拠もない可能性が高い。</p>\n\n<p>この<a href=\"https://prairielanddefendants.com/\">事件</a>は、抗議活動を犯罪化し、人々が移民や被告との連帯活動を組織することを萎縮させる前例を作ろうとするものである。2月17日には、被告9人の<a href=\"https://prairielanddefendants.com/press-release/nine-defendants-proceed-to-federal-trial-next-week-in-widely-watched-prairieland-ice-detention-center-protest-case/\">裁判</a>の陪審員選定が始まる。</p>\n\n<p>この記事では、この事件が全国の人々にとってどのような意味を持つのか考察する。</p>\n\n<figure class=\"portrait\">\n<img src=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2026/02/13/4.jpg\" />   <figcaption>\n    <p>支援活動での横断幕。</p>\n  </figcaption>\n</figure>\n\n<hr />\n\n<h1 id=\"dan-ya-todi-kang-\"><a href=\"#dan-ya-todi-kang-\"></a>弾圧と抵抗</h1>\n\n<p>2020年5月のジョージ・フロイド殺害事件に対する激しい抗議活動の最中、警察は数千人を逮捕した。数十万人が保釈基金に寄付することで応えた。夏の終わりまでに、ミネアポリス・フリーダム基金にはおよそ4千万ドルが集まった。他の連帯グループも更に数百万ドル以上を集めた。</p>\n\n<p>同時に、拘置所の外で夜通しの集会が自然発生的に生まれ、支援者達は釈放された人達にハグやタバコ、そして自宅への送迎を提供した。抗議活動は全国へと広がり、国家の弾圧戦略は場当たり的対応に崩れ落ちた。事務員が報告書を誤ってファイリングし、遅延が重なり、裁判所は数千件の訴追を棄却した。国家は退却した。</p>\n\n<p>過去十年間、草の根運動は、警察署や移民執行局から大学行政に至るまで、既存権力構造を揺るがし得ると証明した。自らの支配が脅かされる理由がなければ、いかなる機関も活動家にテロ・陰謀・組織犯罪の容疑をかける必要はない。米国政府が世界的支配を維持するために非合法の戦争・空爆・拉致に訴えているように、法執行機関もまた、国内の抗議運動を弾圧するために常軌を逸した、あるいは犯罪的手段の行使に次第に傾いている。これは恐るべき事態だが、同時に、こうした運動が有効であることの証左でもある。政府の絶望は民衆抵抗の帰結である。数百万人の人々の闘いは、現実の変革をもたらす可能性を秘めている。</p>\n\n<p>過去数十年を振り返れば、この構図は至る所に現れている。様々なコミュニティが国家の攻撃に抗して立ち向かっているのだ。</p>\n\n<p>しかし、もう一つの構図もある。</p>\n\n<p>人々が弾圧に抗わなかったら、何が起こるだろうか？答えを知るには、テキサス州北部で19人を対象に進められている現在の裁判を見るだけで十分だ。彼等は、2025年7月4日にテキサス州アルバラードのプレーリーランド収容所の外で行われたデモへの関与を理由に、連邦政府および州政府の双方から起訴されている。この裁判を巡る沈黙の中で、連邦当局は益々無法な行為を押し通そうとしている。この無抵抗につけ込み、危険な新たな前例を作ろうとしているのだ。</p>\n\n<p>この裁判は数十年にわたるキャンペーンの戦略的激化を象徴している。それは、国家による弾圧の拡大・異論の犯罪化・草の根運動への全面的攻撃の土台を築くことを目指している。</p>\n\n<p class=\"darkred\"><strong>非協力的なプレーリーランドの被告達を支援するには、<a href=\"https://prairielanddefendants.com\">こちら</a>。今も収監されている2020年のジョージ・フロイド叛逆者達を支援するには、<a href=\"https://uprisingsupport.org/\">こちら</a>。</strong></p>\n\n<h1 id=\"noizudemo\"><a href=\"#noizudemo\"></a>ノイズデモ</h1>\n\n<p>2025年1月20日、第2期就任初日に、ドナルド・トランプは移民を恐怖に陥れるための複数の大統領令に署名した。これらの命令は、米国の国境戦略の所管を国防総省に移すと同時に、合法的居住権への道を大幅に制限した。政府は複数の外国の麻薬密輸業者を「外国のテロ組織」と指定し、移民受け入れ枠を大幅に削減した。</p>\n\n<p>それ以来の1年間、国土安全保障省や税関・国境警備局、その他の連邦捜査官達が目出し帽を被り、米国各地の都市を徘徊し、人々を無差別に拉致している。彼等は地元当局や捜査官と連携し、職場・教会・学校・クリニック・農場・病院を次々と襲撃している。公然と脅迫や暴力を行い、車の窓を叩き割り、両親から子どもを奪い、スクールバスを止めている。移民当局は以前から国境で同様の手口を用いてきたが、新たな戦略は全国で移民を公然と恐怖に陥れることに重点を置いており、その結果、多くの人々が「自主的国外退去」に追い込まれている。「自主的国外退去」とは、恐怖のあまり国を離れることを指す公式の婉曲表現である。当局はまた、こうした追い詰められたコミュニティを支援する人々を犯罪化し始めている。</p>\n\n<p>2025年7月4日、テキサス州アルバラードの警察は、プレーリーランド収容所付近で9人を逮捕した。7月7日に提出された<a href=\"https://www.courtlistener.com/docket/70726200/1/united-states-v-arnold/\">刑事告訴状</a>によれば、FBI特別捜査官クラーク・ウィソーンは、施設外に十数人の抗議者が集まり、花火を打ち上げたり、車両を損壊したりしたと主張している。ウィソーンは更に、警察が到着した際、「1人から2人の」銃撃者が何十発も発砲し、そのうちの1発が警官の首に当たったと述べた。しかし、<a href=\"https://www.keranews.org/criminal-justice/2025-09-30/prairieland-detention-center-alvarado-ice-facility-shooting-court-hearing-fort-worth\">その後この主張を修正</a>し、発砲者は1人だけで、発砲数もはるかに少なく、現場で見つかった薬莢は合計11発だったと述べた。また警察は、撃たれた警官の「怪我」は命にかかわるものではなく、数時間後には退院したと明らかにした。裁判所は、この負傷に関する医療記録を未だ公開していない。</p>\n\n<p>その後、警察は逮捕者に関係する9軒の住宅を家宅捜索し、容疑者1人の追跡を開始した。7月10日までに、ベンジャミン・ソングがAR-15で警察に発砲した容疑で逮捕された。更に家宅捜索が続き、抗議活動に関連して少なくとも20軒の住宅が標的となった。</p>\n\n<p>2025年9月22日、ドナルド・トランプは<a href=\"https://www.whitehouse.gov/presidential-actions/2025/09/designating-antifa-as-a-domestic-terrorist-organization/\">“Designating Antifa as a Domestic Terrorist Organization</a>“という題の行政命令に署名した。技術的に言えば、米国法にはそのような指定は存在しない。この行政命令に従い、連邦捜査官は戸別に押し掛け、家宅捜索を行い、全国の人々を標的とした一斉捜査を開始した。9月25日に発令された国家大統領覚書7号（NSPM-7）は、法執行機関に対し「組織的暴力・暴力による威嚇・権利に対する陰謀・民主社会の機能を妨害するその他の行為を促進するネットワーク・団体・組織を解散させ、根絶せよ」と命じている。</p>\n\n<p>政府は繰り返し<a href=\"https://www.theguardian.com/us-news/2025/dec/18/texas-antifa-ice-detention-center\">プレーリーランド事件</a>を持ち出し、より広範な弾圧を正当化している。当局は、アルバラードでのデモを巡る出来事が米国の存亡に関わる脅威に当たると主張した。彼等はこの事件を利用して、全国の抗議運動を一層犯罪化しようとしているのだ。</p>\n\n<figure class=\"\">\n<img src=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2026/02/13/8.jpg\" />   <figcaption>\n    <p>プレーリーランド収容所の内部。</p>\n  </figcaption>\n</figure>\n\n<h1 id=\"ziyozihuroidopan-luan-noyu-bo-\"><a href=\"#ziyozihuroidopan-luan-noyu-bo-\"></a>ジョージ・フロイド叛乱の余波</h1>\n\n<p>プレーリーランド事件がどのようにして可能となったのかを理解するには、その前の数年間を振り返り、<a href=\"https://crimethinc.com/2020/06/17/snapshots-from-the-uprising-accounts-from-three-weeks-of-countrywide-revolt\">ジョージ・フロイド蜂起</a>後に弾圧がどのように変容していったのかを見る必要がある。</p>\n\n<p>政府は2020年の叛乱を露骨な武力で阻止しようとしたが、失敗した。その後、叛乱に参加した人口層を順番に狙い撃ちしようとした。この蜂起の後の6年間、連邦・州・自治体当局は、人種カテゴリーに押し込められたティーンエイジャーと若者・アナキスト・保釈基金・反戦活動家・移民・「反ファシスト」・ジェンダー非順応者を様々な手段で壊滅させようとしてきた。テキサスでの弾圧を文脈の中で捉えるためには、このパターンを再検討しなければならない。</p>\n\n<h2 id=\"zi-dong-che-sabukarutiyanodan-ya-\"><a href=\"#zi-dong-che-sabukarutiyanodan-ya-\"></a>自動車サブカルチャーの弾圧</h2>\n\n<p>国家は周縁化された集団を実験台とし、その手法を適用可能なあらゆる領域へと拡大していく。</p>\n\n<p>2020年に至る数年間、路上占拠やレースを軸とする若者の自動車サブカルチャーが全国へと広がった。このサブカルチャーの参加者は主として黒人やラティーノの若い男性達で、自分達の共同的・非営利のイベントに干渉する警察と繰り返し衝突していた。</p>\n\n<p>2020年のジョージ・フロイド暴動の最中、このサブカルチャーは抗議活動インフラにおいて幾度も決定的な役割を担った。参加者達は道路を封鎖し、大規模な車列を組織し、大都市圏での迅速な移動を可能にし、騒乱を都心部の遥か外側へと拡散させた。抗議活動が沈静化するに連れ、数百万人が「抗議者」を守るために立ち上がったが、「ドラッグレーサー」を擁護する者はほとんどいなかった。両者が重なっていた時でさえも。</p>\n\n<p>このサブカルチャーを擁護しなかったことが重大な結果をもたらしている。</p>\n\n<p>過去5年間、全国の警察署は専用の「ストリートレーシング」対策班を設置してきた。路上占拠シーンの弾圧によって、数千人の若者――その多くは2020年の抗議活動に関与していた――が刑事拘禁システムへと引きずり込まれたが、世論の反発は殆ど起きなかった。この手法を用い、国家は交通安全と公共秩序を隠れ蓑に、大衆監視と犯罪化のモデルを試験導入することに成功した。2025年までに、「自動ナンバープレート読み取り装置」は移民や中絶希望者を追跡するようになった。ストリートレーサーへの取り締まりとして始まったものが、遂にはあらゆる人を監視するインフラへと変貌したのである。</p>\n\n<figure class=\"\">\n<img src=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2026/02/13/3.jpg\" />   <figcaption>\n    <p>2025年7月4日、プレーリーランド施設のデモで残されたとされる落書き。</p>\n  </figcaption>\n</figure>\n\n<h1 id=\"kang-yi-yun-dong-nobiao-de-hua-\"><a href=\"#kang-yi-yun-dong-nobiao-de-hua-\"></a>抗議運動の標的化</h1>\n\n<p>2020年以降、米国の大規模な抗議運動は全て、警察暴力と政治的動機による起訴に直面してきた。新たな形の嫌がらせ・脅迫・起訴は、政府が意味ある異議申し立てを全て弾圧しようとしていることを示唆している。</p>\n\n<h2 id=\"sen-lin-nofang-wei--sutotupukotupusitei\"><a href=\"#sen-lin-nofang-wei--sutotupukotupusitei\"></a>森林の防衛、ストップ・コップ・シティ</h2>\n\n<p>2021年から2024年にかけて、当局はジョージア州アトランタに警察軍事化施設を強行設置する動きに抵抗する大衆的直接行動運動を弾圧しようとした。勇気ある抗議者達が「コップ・シティ」建設に反対する中、警察は家宅捜索を行い、住民投票を妨害し、政府ウェブサイトの署名者の個人情報を晒し、数十人の抗議者を「国内テロリズム」で起訴し、<a href=\"https://crimethinc.com/2023/05/31/atlanta-police-and-prosecutors-target-legal-support-activists\">保釈基金の運営者</a>と他の58人の逮捕者を<a href=\"https://crimethinc.com/2023/09/05/understanding-the-rico-charges-in-atlanta-a-sweeping-indictment-seeks-to-criminalize-protest-itself\">組織犯罪</a>で起訴した。警察は抗議者の1人、マヌエル・エステバン・「トルトゥギータ」・パエス・テランを<a href=\"https://crimethinc.com/2023/04/20/atlanta-police-and-georgia-state-patrol-are-guilty-of-murder-the-evidence-and-the-motive\">殺害</a>した。</p>\n\n<p>長年、連邦当局は抗議運動に対してこうした罪状を適用する根拠を創り上げようとしてきた。しかし、運動に対する強力な支援と連帯活動、そしてアトランタにおける地方当局の無能さ故に、国家にとってこの戦略は上手くいっていない。100人以上に重罪を、61人にRICO法違反を課したにもかかわらず、政府が要請した他の被告に関する警察への協力を誰一人として受け入れなかったのである。</p>\n\n<p>しかし、こうした暴力と威圧は「コップ・シティ」プロジェクトへの抵抗を阻んだ。警察の暴力・司法による嫌がらせ・<a href=\"https://crimethinc.com/2017/04/29/new-blanket-felony-charges-pressed-against-j20-arrestees\">懲罰的起訴</a>を使って強力な社会運動を抑え込む、これが当局の主目的だったのだ。</p>\n\n<h2 id=\"gazalian-dai-tentocun-\"><a href=\"#gazalian-dai-tentocun-\"></a>ガザ連帯テント村</h2>\n\n<p>2024年春、米国が支援するガザ侵攻に対し、全米で抗議活動が勃発した。イスラエル軍はガザでパレスチナ人に対する組織的な大量虐殺を遂行していた。学生と地域住民は<a href=\"https://crimethinc.com/2024/04/21/it-is-an-honor-to-be-suspended-for-palestine-dispatches-from-the-solidarity-encampment-at-columbia-university\">抗議キャンプ</a>をコロンビア大学に設置した。人々が集まり、<a href=\"https://crimethinc.com/2024/05/03/why-the-state-cant-compromise-with-the-gaza-solidarity-movement-and-what-that-means-for-us\">全国の</a>キャンパスで同様の抗議キャンプの設置が試みられた。これに対し警察は、催涙ガス、ペッパーボール、閃光手榴弾、テーザー銃などの暴力手段を用いて、ガザ連帯テント村に参加した学生達を繰り返し攻撃した。</p>\n\n<p>その年の秋、米国政府とカナダ政府は、パレスチナ解放人民戦線との関わりを理由に、サミドゥン・パレスチナ囚人連帯ネットワークを「テロ組織」に指定した。米国政府は、サミドゥンの財政的スポンサーであるアライアンス・フォー・グローバル・ジャスティスを「偽装慈善団体」を運営していると非難した。これは、コップ・シティRICO事件で標的となったアトランタ連帯基金の非営利スポンサー「より強いコミュニティのためのネットワーク」を形容する際に使われた言葉を想起させる。</p>\n\n<p>大衆を恐怖に陥れることが主目的である場合、当局は最も目立つ標的を攻撃し、自らの権力の射程を試すのである。</p>\n\n<h2 id=\"fan-icekang-yi-xing-dong-\"><a href=\"#fan-icekang-yi-xing-dong-\"></a>反ICE抗議行動</h2>\n\n<p>2025年夏、ロサンゼルスでは国境警備隊と移民・税関捜査局（ICE）捜査官による暴力に対する反乱が爆発的に広がった。これに先立つ数カ月間、メキシコ系・エルサルバドル系などのコミュニティ団体は、<a href=\"https://crimethinc.com/2025/02/13/the-students-walk-out-in-los-angeles-a-report-from-the-streets\">ストライキ</a>・デモ行進・説明会、そして2月の「移民のいない日」のような時限ストを通じて、人々を調整し動員する能力を強化していた。ラテンアメリカ出身の農業労働者は一種の波状ストを展開した。作業員の多くが拘束や逮捕を恐れて自宅待機したり畑での労働時間を制限したりしたため、工業型農業には最小限の作業員しか残らなかった。これにより食料品価格が急騰し、トランプの支持率は低下した。</p>\n\n<p>6月13日、暴動と衝突が<a href=\"https://crimethinc.com/2025/06/08/los-angeles-stands-up-to-ice-a-firsthand-report-on-the-clashes-of-june-6\">全国に広がる</a>中、連邦当局は抗議者にマスクを配布した疑いでアレハンドロ・テオドロ・オレジャナを逮捕した。検察は彼を「市民騒乱共謀罪」で<a href=\"https://www.cbsnews.com/losangeles/news/fbi-arrests-east-la-man-for-allegedly-distributing-face-shields-during-protests/\">起訴</a>したが、裁判所は後に起訴を取り下げた。</p>\n\n<p>抗議活動が沈静化すると、連邦政府はロサンゼルス・シカゴ・ワシントンDC・メンフィス・ニューオーリンズに州兵・国土安全保障省の部隊・米海兵隊を派遣した。2025年7月までに、こうした弾圧実験がプレーリーランド事件の舞台を整えていたのである。</p>\n\n<figure class=\"\">\n<img src=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2026/02/13/1.jpg\" />   <figcaption>\n    <p>プレーリーランド収容所。</p>\n  </figcaption>\n</figure>\n\n<h2 id=\"dan-ya-nopatan\"><a href=\"#dan-ya-nopatan\"></a>弾圧のパターン</h2>\n\n<p>プレーリーランド事件は、強力な草の根運動によって揺さぶられた体制を再び安定化させようとする最新の試みである。抗議活動のインフラをテロリズムとして扱うことを常態化させ、懲罰的起訴によって被告を威嚇し、公判前拘禁とメディアによる恐怖キャンペーンによって孤立させることで支配権を取り戻し、弾圧のための新たな法的先例を打ち立てようとする企てなのだ。</p>\n\n<p>当局は常に権力の境界を拡張しようと試みている。ある社会運動の犯罪化に失敗すれば、別の場所で再挑戦する。望む法的先例を打ち立てられなくとも、その試みが社会運動を攪乱し、潜在的な抗議者を萎縮させることで、利益を得るのである。</p>\n\n<p>長年にわたり、米国政府による動乱鎮圧の試みは、繰り返しアナキストを照準に収めてきた。アナキストが用いる戦術と戦略は、効果的で、波及しやすく、再現も容易である。その結果、それらは社会への支配を強化しようとする者に深刻な挑戦を突き付けている。</p>\n\n<p>連邦当局は弾圧作戦の中で、活動家を罠にかけ、家宅捜索を行い、陰謀論を拡散してきた。裁判官・メディア・一般市民に対して虚偽を述べてきた。様々な社会正義問題に関わる抗議者や提唱者に対して無差別に暴力を振るってきた。機会さえあれば常に、将来的に自らの権限を拡大する法的先例を確立しようとしてきた。例えば2017年、ワシントンDCの検察当局は、抗議活動中に黒いものを身に着けるだけで共謀行為になるとする<a href=\"https://crimethinc.com/2019/01/30/weve-got-your-back-the-story-of-the-j20-defense-an-epic-tale-of-repression-and-solidarity\">訴訟</a>を起こしたが、これは失敗に終わった。2020年の抗議活動では、検察は路上にいるだけで犯罪意図の証拠になると主張したが、これもほぼ失敗に終わった。ジョージア州の検察は、コップ・シティ反対デモへの参加・保釈基金への寄付・募金活動全般を組織犯罪行為と見なそうとしている。この<a href=\"https://crimethinc.com/2025/07/06/the-trial-of-ayla-king-the-first-of-the-stop-cop-city-rico-cases-goes-to-trial\">訴訟</a>が成功する見込みは低いが、弾圧の著しい進展を示している。</p>\n\n<p>しかし、政府が常に敗北するわけではない。</p>\n\n<p>2025年1月、ブライアン・ディピッパは、ピッツバーグの大学キャンパスでトランスフォビアの講演者に対する抗議行動の最中に発煙筒を投げつけた容疑で、懲役60カ月の刑に服し始めた。ベイエリア出身のアナキスト、ケイシー・グーナンは、警察によるガザ連帯テント村への攻撃への報復としてカリフォルニア大学バークレー校のパトカーを焼いた罪で、懲役20年の刑に服し始めたばかりである。</p>\n\n<p>これら全ての事例が一定のパターンを示し、共通の枠組みで理解できるのなら、効果的な解決策をもたらし得るのは、大胆な集団的行動だけだ。</p>\n\n<figure class=\"\">\n<img src=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2026/02/13/6.jpg\" />   <figcaption>\n    <p>2025年7月4日のデモ中、プレーリーランド収容所で打ち上げられたとされる花火の映像。</p>\n  </figcaption>\n</figure>\n\n<h1 id=\"chang-qi-de-shi-dian-\"><a href=\"#chang-qi-de-shi-dian-\"></a>長期的視点</h1>\n\n<blockquote>\n  <p>“世界中で、国家や警察組織は、同じ目的を達成するために同種の戦術の中から手段を選択している。具体的な手段の選択は情況により異なるが、選択肢の種類と根本的な目的は共通している。”</p>\n\n  <p>—<a href=\"https://crimethinc.com/2018/08/28/taking-a-global-view-of-repression-the-prison-strike-and-the-week-of-solidarity-with-anarchist-prisoners\">弾圧を世界的視点で捉える</a></p>\n</blockquote>\n\n<p>ヒエラルキーと不平等の維持には、常に弾圧が伴う。不平等が著しい資本主義社会では、日常生活の多くが「犯罪」や犯罪化された生存手段と化している。そして政府は、こうした犯罪化された生存形態を利用し、苦境にあるコミュニティへの広範な攻撃を正当化する。社会運動がこの不正のパターンに抗する場合、弾圧の対象として選び出される。</p>\n\n<p>プレーリーランド事件に至るまでの数年間に世界各地で起きた弾圧を見れば、同様のパターンが世界的に展開してきたことが分かる。</p>\n\n<p>ロシアでは、2017年の<a href=\"https://crimethinc.com/2018/03/26/why-the-torture-cases-in-russia-matter-how-the-tactics-that-the-russian-state-uses-against-anarchists-could-spread\">「ネットワーク」事件</a>において、ロシア秘密警察が活動家を拉致し、車に武器を仕込み、電気拷問に掛け、でっち上げられたテロリスト・ネットワークへの参加を認める虚偽の自白書に強制的に署名させた。こうした警察手法はその後、ロシアで標準的な手順となった。フランスでは、2023年の「Soulevements de la Terre（地球蜂起）」運動への<a href=\"https://crimethinc.com/2023/06/21/we-are-not-martyrs-a-message-from-serge-who-survived-attempted-murder-at-the-hands-of-french-police\">弾圧</a>が、暴力的手段で運動を解体できなかった場合、国家がどのようにして運動全体を「テロリスト」と中傷するまでにエスカレートするかを示した。同様に、英国政府は、パレスチナ・アクション（イスラエル国防軍への英国の支援に抵抗する直接行動ネットワーク）を支持するプラカードを掲げた約2700人を逮捕した。後に裁判官がこの禁止措置を<a href=\"https://www.theguardian.com/uk-news/2026/feb/13/uk-ban-palestine-action-unlawful-high-court-judges-rule\">違法</a>と裁定した事実は、現代の弾圧形態が既存の法制度の限界をいかに押し広げているかを浮き彫りにしている。</p>\n\n<p>従って、プレーリーランド被告らに対して用いられた戦術は、社会運動を標的とした世界的な国家的弾圧の傾向を反映している。弾圧手段の多くは、既存の法律を拡大解釈したり、逸脱したりして適用されている。ロシアの事例は、この道を更に進めば、どのような恐怖が待ち受けているのかを示している。</p>\n\n<p>社会変革に関心を持つ全ての人は、プレーリーランド事件を注視すべきだ。検察側は本件を根拠に、拘置所外での抗議活動・抗議時の黒い服の着用・抗議時の花火の使用・逮捕者をグループチャットから外すこと・アナキズムのパンフレットの運搬・共犯者の密告を拒むことといった行為を犯罪化しようとしている。もし成功すれば、この事件は今後何年にも渡り抗議活動家に影響を及ぼす先例となるだろう。</p>\n\n<p>現在までに、プレーリーランド事件の被告7名は、脅迫に屈して検察との司法取引に署名させられている。これらの司法取引は、程度の差はあれ、他者の犯罪関与を示唆する内容を含んでいる。被告らは数カ月にわたる独房監禁・突然の移送・平均500万ドルに上る懲罰的に設定された高額保釈金・必要な服薬の拒絶・弁護士との面会制限・脅迫に曝されてきた。複数の被告は、全裸検査を毎日繰り返し受けていると報告している。ロシアの拷問事件と同様、被告に協力的な司法取引への署名を強要する慣行は、社会運動と連帯の可能性そのものの弱体化を意図しているのである。</p>\n\n<figure class=\"\">\n<img src=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2026/02/13/5.jpg\" />   <figcaption>\n    <p>支援イベントでの横断幕。</p>\n  </figcaption>\n</figure>\n\n<hr />\n\n<h1 id=\"dai-tishou-kerumono\"><a href=\"#dai-tishou-kerumono\"></a>待ち受けるもの</h1>\n\n<p>全米各地で、ドナルド・トランプに忠実な連邦・州当局が異議を封じ込める戦略を試す一方、民主党系州当局は、有権者を刺激せずにこの「秩序」を維持するための協力方法を模索している。テキサス州では、警察・連邦捜査官・裁判官が、社会変革を求める者を将来的に弾圧するための手法を実験している。ストップ・コップ・シティ運動の弾圧で何十人もが根拠のない容疑で起訴されたように、プレーリーランド事件の被告達も懲罰的に起訴され、保釈を認められず、弁護士や公衆から隔離され、脅迫されて有罪の自白に署名させられている。</p>\n\n<p>レネー・グッドとアレックス・プレッティの殺害事件は、この道の先に待ち受ける事態を示している。こうした法外な公開処刑においては、立法府も司法府も全く機能しない。行政府が標的を選び、引き金を引き、その後で被害者をテロリストとして有罪と宣言するのである。<a href=\"https://crimethinc.com/2026/01/25/minneapolis-responds-to-the-murder-of-alex-pretti-an-eyewitness-account\">全米各地のデモ参加者がこれらの殺害に対して示した</a>緊急性と断固たる姿勢は、プレーリーランド事件への対応においても模範としなければならない。</p>\n\n<p>裁判が近づくに連れ、この事件は、進行中の反ICE抵抗運動における根本的懸念として、世間の中心的関心事にしなければならない。弾圧の流れを変えるためには、非協力的な被告全員を支援する必要がある。</p>\n\n<p>トランプは、警察・裁判官・裁判所・連邦機関・メディアなど、自らの支配下にあるあらゆる力を総動員して権力を維持しようとしている。自らの支配が脅かされれば、政府に無制限の権力を与える手段として、可能な限り多くの人をテロリストと非難するだろう。街頭でICEを打倒し、権威主義の台頭に抗う行動を取る全ての人々を支援することで、私達は怒りの矛先を、実際に国内外のコミュニティを恐怖に陥れている者――政治家・富裕層・彼等が頼みにしている武装傭兵達――へと向け直すことができるのである。</p>\n\n<figure class=\"portrait\">\n<img src=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2026/02/13/9.jpg\" />\n</figure>\n\n<hr />\n\n<h1 id=\"fu-lu-purerirandoshi-jian-notaimurain\"><a href=\"#fu-lu-purerirandoshi-jian-notaimurain\"></a>付録：プレーリーランド事件のタイムライン</h1>\n\n<p><strong>7月4日</strong>：ネイザン・バウマン、ミーガン・モリス、ジョイ・ギブソン、ザッカリー・エヴェッツ、セス・サイクス、イネス・ソト、エリザベス・ソト、サヴァンナ・バッテン、マリセラ・ルエダの9人が逮捕される。</p>\n\n<p><strong>7月5日</strong>：ミーガン・モリス宅が家宅捜索される。オータム・ヒルが逮捕される。</p>\n\n<p><strong>7月中</strong>：FBIが活動家達・その家族・友人・その他関係者の自宅を家宅捜索する。</p>\n\n<p><strong>7月6日</strong>：Des（ダニエル・エストラーダ・サンチェス）がテキサス州ガーランドの自宅から同州デントンへZine（ジン）を運搬中に逮捕される。警官がDesの自宅とデントンのアパートを家宅捜索。デントンのアパートでは誰も逮捕されていない。</p>\n\n<p><strong>7月8日</strong>：トーマスの自宅が家宅捜索される。当局がトーマスを尋問し、彼はこれに協力する。7月14日付けの刑事告発書によれば、「トーマスは、銃撃の翌日の7月5日、午後8時までチャーチル・ウェイの住宅を出なかったと述べた。午後8時、彼はテキサス州クレバーンの『デイズ・イン』で3人に会うために家を出た。トーマスはその後、彼等と銃撃の件およびプレーリーランド収容所周辺地域からソングを連れ出すことについて話し合ったと認めた。トーマスは実際にソングを迎えに行き、チャーチル・ウェイの住宅へ運んだ。」</p>\n\n<figure class=\"portrait\">\n<img src=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2026/02/13/7.jpg\" />   <figcaption>\n    <p>プレーリーランド事件の被告達に対する弾圧で押収されたZine（ジン）。</p>\n  </figcaption>\n</figure>\n\n<p><strong>7月10日</strong>：ジョン・フィリップ・トーマスが人身密輸容疑で逮捕され、500万ドルの保釈金を課される。彼は直ちに当局に多くの情報を提供し、これにより更に数人が逮捕される。</p>\n\n<p><strong>7月13日</strong>：ライネット・シャープが逮捕され、テロリズム訴追妨害の罪で250万ドルの保釈金を課される。</p>\n\n<p><strong>7月15日</strong>：ダリオ・サンチェスが逮捕される。ベンジャミン・ソングが逮捕される。</p>\n\n<p><strong>7月16日</strong>：被告達の友人や家族から、家宅捜索の際に捜査官が閃光弾を使用して大きな被害を与え、配偶者・家族・ハウスメイトを理由もなく拘束したと報告されている。あるケースでは、連邦捜査官が被告の子どもに体当たりし、逮捕するまで頭に袋を被せ、そのまま拘置所へ移送した。「怖かった。何が起きているのか分からなかった」と逮捕者は後に述べている。この尋問の際、捜査官は情報提供と引き換えに金銭の賄賂を申し出たが、当然拒否された。捜査官はまた、捜査に協力すれば「令状を破棄する」と持ち掛け、脅して証言を迫ろうとした。</p>\n\n<p><strong>7月18日</strong>：この日までに、7月4日のノイズデモに関わったとして15人が逮捕された。各人に州法および連邦法による複数の容疑が掛けられている。</p>\n\n<p><strong>8月7日</strong>：スーザン・ケントが逮捕され、「組織的犯罪活動への関与」と「テロリズム訴追妨害」で起訴される。</p>\n\n<p><strong>8月20日</strong>：ダリオが地方検事との合意に基づき、保釈される。</p>\n\n<p><strong>8月28日</strong>：ダリオが再逮捕される。地方検事は罪状を追加し、保釈金を引き上げ、自主出頭を強いて再審理に掛ける方針を決める。ダリオはテロリズム訴追妨害および物的証拠改竄の罪で起訴される。</p>\n\n<p><strong>9月2日</strong>：ダリオが釈放される。</p>\n\n<p><strong>9月22日</strong>：ダリオが「仮釈放条件違反」で再び逮捕される。当局は、ダリオが破壊装置についてGoogleで検索を行ったと主張する。しかし後に、弁護団によりその検索はダリオの保護観察官によるものと判明する。</p>\n\n<p><strong>9月23日</strong>：連邦当局がレベッカ・モーガンとリネット・シャープを勾留していると公式に確認される。</p>\n\n<p><strong>9月24日</strong>：ダリオが再び釈放される。</p>\n\n<p><strong>9月中</strong>：当局が再びイネスとリズの自宅を家宅捜索し、印刷機や製本資材を押収する。</p>\n\n<p><strong>9月22日～23日</strong>：14名の被告に対する連邦裁判所での罪状認否が行われる。</p>\n\n<p><strong>10月1日</strong>：テキサス州は14名の被告を州法違反で起訴し、全員に「組織的犯罪活動への関与」の罪状を追加した。10月11日現在、2名の被告には州法違反での起訴がない。州法違反で起訴された被告は計15名に上る。少なくとも13名は、連邦法と州法の双方で同時に訴追されることになり、両法廷で弁護を受ける必要がある。</p>\n\n<p><strong>10月15日</strong>：初の連邦起訴。オータム・ヒルとザッカリー・エヴェッツが連邦大陪審により、米国公務員に対する殺人未遂3件・暴力犯罪中の銃器発砲3件・テロリストへの物的支援1件で起訴される。</p>\n\n<p><strong>10月21日</strong>：ジャネット・ゲーリングが逮捕される。</p>\n\n<p><strong>10月28日</strong>：ケンデール在住のセス・サイクス（22歳）が、テロリストへの物的支援1件で起訴される。</p>\n\n<p><strong>11月6日</strong>：ジョイ・ギブソン、リネット・シャープ、ネイサン・バウマン、セス・サイクス、ジョン・トーマスの5名が、1件の「テロリストへの物的支援」について起訴前に連邦司法取引に合意する。</p>\n\n<p><strong>11月13日</strong>：オータム・ヒル、ザッカリー・エヴェッツ、ミーガン・モリス、イネス・ソト、リズ・ソト、サヴァンナ・バッテン、マリセラ・ルエダ、ダニエル・サンチェス・エストラーダの8名が、同一事件で連邦政府により共同起訴される。サンチェス・エストラーダを除く全被告は、暴動・テロリズムへの物的支援・爆発物の使用・殺人未遂・致死性武器の発射などの罪状で起訴された。サンチェス・エストラーダは「文書不正隠匿罪」および「文書隠匿共謀罪」で起訴された。</p>\n\n<p><strong>11月24日</strong>：スーザン・ケントが連邦当局に身柄を拘束される。レベッカ・モーガンとスーザン・ケントは、フォートワース連邦裁判所で「テロリストへの物的支援」という重罪1件について有罪を認めた。両名は最大15年の禁固刑に直面しており、判決は3月に予定されている。ケントは、州法に基づく「組織犯罪活動への関与」および「テロリズム訴追妨害」の第一級重罪については無罪を主張している。彼女の州裁判も3月に予定されている。</p>\n\n<p><strong>11月25日</strong>：DesがICE収容施設から解放される。</p>\n\n<p><strong>12月4日</strong>：Desが自ら連邦当局に出頭し、身柄を引き渡す。</p>\n\n<p><strong>1月5日</strong>：FBIとウェザーフォード警察の合同作戦でルーシー・フォウルクスが逮捕される。彼女はジョンソン郡保安官局への供述を拒否したとして、「テロリズム捜査妨害」2件で起訴されている。</p>\n\n<p><strong>2月9日</strong>：全ての被告がタラント郡拘置所に移送され、独房に収容される。当局は裁判に先立ち、裁判メモを含む所持品全てを没収した。</p>\n\n<hr />\n\n<figure class=\"\">\n<img src=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2026/02/13/2.jpg\" />   <figcaption>\n    <p>本当のプレーリーランド。</p>\n  </figcaption>\n</figure>\n\n"
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      "summary": "On Saturday, January 24, an ICE agent murdered Alex Pretti in Minneapolis. In response, people drove ICE and Minneapolis police out of the neighborhood.",
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      "content_html": "<p>1月24日（土）、ICE捜査官がミネアポリスでアレックス゠プレッティを殺害した。5人の捜査官が彼に飛び掛かって殴りつけ、その後1人の捜査官が彼を何度も撃った。<a href=\"https://www.youtube.com/watch?v=cPd_6n4C5Nw\">複数のアングルから撮影された動画</a>を見れば、プレッティが武装解除された後に、この捜査官が彼を撃ったことが分かる。殺害直後、ウィッティア地区は敢然と立ち上がり、ICE・市警・ミネソタ州警察と4時間以上に渡り闘い、最終的に彼等を撤退させた。</p>\n\n<p>この殺人は、ICEの占領に反対してツインシティーズ（ミネアポリスとセントポールから成る都市圏）で10万人以上の労働者がストライキに突入した歴史的なゼネストの翌日に起こった。街頭にいた多くの人々は、連邦捜査官がアレックスを殺害したのは、そのストライキへの報復行為だと語っていた。</p>\n\n<p>ICEは何ら罪に問われることなく殺人を繰り返している。こうした事態を可能にしている地元警察と州警察の役割を、私達は<a href=\"https://crimethinc.com/2025/11/20/reflections-on-resisting-ice-in-chicago-the-view-from-broadview\">改めて</a><a href=\"/2026/01/15/north-minneapolis-chases-out-ice-a-firsthand-account-of-the-response-to-another-ice-shooting\">ここでも</a>指摘したい。民主党の政治家達（訳註：ミネソタ州は民主党が強い）はICEの戦術に否定的な姿勢を示しているが、彼等も、彼等の指揮下にあるはずの警察も、連邦捜査官による威嚇・誘拐・殺人を止めるための具体的な行動を未だ何も取っていない。</p>\n\n<p>以下はミネアポリスのアナキストによる目撃報告である。</p>\n\n<figure class=\"\">\n<img src=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2026/01/25/4.jpg\" />\n</figure>\n\n<hr />\n\n<p>今朝9時15分、電話が何度もブンブン鳴る音で起こされた。最初に目に入ったテキストは「グラム゠ドール゠ドーナツ前のウィッティア／アップタウンで緊急事態：ICEに撃たれた人がいる」だ。朦朧とした頭でカフェインシロップを水筒に注ぎ込みながら、この情報を処理する。服を5枚重ね着し、ゴーグルとマスクを付け、職場に病欠の連絡を入れて現場へ急いだ。</p>\n\n<p>到着した時には、既に26丁目の3ブロックに渡って黄色い立ち入り禁止テープが張られていた。覆面姿のICE捜査官と国境警備隊員がショットガンと催涙スプレー缶で武装し、周囲を警戒している。救急車が1台、現場に残っていた。立ち入り禁止テープの周りには群衆がいたが、誰もテープを越えようとはしない。友人が群衆の中で私を見付け、肩を軽く叩いた。被害者は死んだと誰かが私に告げる。1人がすすり泣き、大多数は連邦捜査官を罵っている。1人の高齢女性が国境警備隊の突撃隊員の目前で「あなたは地獄に落ちるのよ！」と叫んでいる。彼は催涙スプレー缶を突き付けて彼女を威嚇していた。</p>\n\n<p>私達の後ろ、1番街で3人がゴミ箱を通りへ転がし始める。ICE捜査官が彼等に向けて催涙ガス弾を発射する。友人と私はガスから逃れるために1番街を南へ走り出した。右折し、再び右折してニコレット通りを進み、ニコレット通り26丁目交差点に出た。そこはICEが30分程前に男性を殺害した場所だ。ここには連邦捜査官の散兵線と対峙する更に大きな群衆がいた。私達は別の友人に気付き、駆け寄った。</p>\n\n<p>その時だ。私達がいる場所から2～3ブロック北西の方角で閃光弾が炸裂する大きな音が聞こえた。「俺の車で行こう」と友人が叫ぶ。彼はニコレット通りに車を停めていた。彼の車に飛び乗り、Uターンして、ICE捜査官達から猛スピードで逃げた。私達は何度か曲がり、25丁目とブレイズデル通りの交差点に着いた。</p>\n\n<p>通りの突き当たり、ニコレット通り近くに、ミネアポリス警察（MPD）の機動隊員が列をなしている。彼等が黄色いベストを着ていたのでそれと分かった。ブレイズデル通り近くの私達とブタ共の間には、人々の一団がゴミ収集箱・大型ゴミ箱・コンクリートブロック・木製パレットを使ってバリケードを築いている。至る所で「くたばれICE、出て行けICE！」というコールアンドレスポンスのチャントが響く。人々はリズムに合わせてゴミ箱を叩いている。誰かがバリケードの前に、手製の鉄菱のように見えるものを撒いている。</p>\n\n<p>私達がバリケードに近づくと、群衆は警官隊に向けてゴミ収集箱を押し出し始めていた。誰かがそのゴミ収集箱に火を点ける。1人の男性が私達に向かって叫んでいる。群衆に向けた平和ケーサツの無駄な試みだ。誰も耳を貸そうとしない。数人がすぐに彼をその場から連れ出す。燃えるゴミ収集箱を炎が包み込む。人々は燃え盛るゴミ箱を更に前に転がす。</p>\n\n<figure class=\"video-container \">\n  <iframe src=\"https://player.vimeo.com/video/1158046871?title=0&amp;byline=0&amp;portrait=0\" frameborder=\"0\" webkitallowfullscreen=\"\" mozallowfullscreen=\"\" allowfullscreen=\"\"></iframe>\n  <figcaption class=\"caption video-caption video-caption-vimeo\">\n    <p>燃えるゴミ収集箱を炎が包み込む。</p>\n  </figcaption>\n</figure>\n\n<p>警察は催涙ガスやゴム弾を撃ち始めた。彼等の狙いはそれほど正確ではない。今年になって初めて、彼等がペッパーボールや催涙ガスではなくゴム弾を使っているのを私は目にしている。群衆は後退し、警官達が突進してバリケードを制圧する。3人の警官が私の近くにいた1人にタックルして逮捕し、彼女を地面に叩き付けた。私は叫び、一瞬振り返るが、すぐに催涙ガスでむせ返り、ブレイズデル通りの方へ退かざるを得なかった。一部の人々は退却しながら警官にガラス瓶や氷のかけらを投げつけていた。</p>\n\n<p>群衆は路地からさらにゴミ箱を引っ張り出し、すぐに後方に新たなバリケードを築き始めた。車で一緒に来た友人を見失ったが、すぐに別の知り合いを見つけた。一部の人々は、26丁目を西へ下がってバリケードを築き続けるよう叫び始める。この即席の戦略はたちまち広まる。人々は通りを走り抜け、ゴミ箱やタイヤを背後に置き、警察の前進に合わせて小さなバリケードを次々と築いていく。</p>\n\n<p>1人の女性が玄関先から眺めていた。誰かが駆け寄り、彼女に声を掛ける。「奥さん、私達はICEからこの地区を守っているんです。バリケードの材料が必要です。庭に手放していいものはありませんか？」彼女はすぐに頷き、裏庭へ案内し、花壇の縁・古いソファ・ローンチェアを差し出す。3人がこれらを運び出し、バリケードに加えた。</p>\n\n<p>このいたちごっこが続く中、3ブロック離れた交差点南側のニコレット通りで別のバリケードを守る人達からSignalでメッセージが届いた。私達はMPDと対峙していたが、向こうはICEと対峙しているという。友人と私はそちらに合流することにした。幾つかの路地を抜けて27丁目に出る。</p>\n\n<p>私達は左に走り、地元の人々が「イート゠ストリート」と呼ぶニコレット通りのレストラン街に出た。その先には木製パレットで組まれたバリケードの後ろに、遥かに多くの群衆がいた。反対側にはICEとCBP（税関・国境警備局）の捜査官による散兵線（訳註：横一列に並ぶ警官隊）が張られている。彼等の目に恐怖の色が浮かんでいるのが見えた。ざまあみろ。</p>\n\n<p>バリケードに近づくや否や、ICEが催涙ガスを撃ち始めた。催涙ガスには慣れているとはいえ、これほどの量を見たのは初めてだ。有害な白い雲が私達を包み込み、肺が焼けるように痛む。誰かが弾筒を拾い上げて投げ返した。私達はニコレット通りを南へと突進してその場を離れた。ガスの煙越しに振り返ると、ICEのSUVとベアキャット装甲車が現場を離れ、高速道路の方角へ東に向かっていくのが見えた。</p>\n\n<p>私達は、私が最初にいた1番街まで走り、退却する捜査官を追おうとした。そこから北へ折れて走り、26丁目まで戻った。人々は、35Wの入口へ向かって走り去る車に石や氷の塊を投げ付けている。捜査官達は高速道路へ逃げ込む際、車両からさらに催涙ガスと緑色の煙を撃ち出してきた。</p>\n\n<p>人々がICE捜査官を追い払った後、私達は東側からニコレット通りと26丁目の交差点に戻った。26丁目の一方の端には多数の州警官隊が横一列に並び、反対側の抗議者達と対峙している。ベアキャットの上にはLRAD（長距離音声発生装置）が据え付けられている。警官の1人が拡声器で解散警告を読み上げた。</p>\n\n<p>「黙れ、クソ野郎！」と誰かが叫び返す。</p>\n\n<p>「裏切り者！」と別の誰かが叫ぶ。</p>\n\n<p>州警官隊は催涙ガスと閃光弾の猛攻を浴びせてきた。誰かが強力な爆竹を拾って投げ返す。それが警官達の足元で炸裂した。</p>\n\n<p>群衆は急いで引き返し、別の通りへと左折した。誰もが長い朝の行動で疲れ切っており、多くの人の動きが鈍くなっていた。州警察の車両が、自分達の撒いた催涙ガスの雲を突き抜けて猛スピードで逃げていくのが見えた。まさにICE捜査官達と同じだった。しばらくして、彼等の姿がもう消えていることに気づいた。</p>\n\n<p>私は進行中の抗議行動から抜け出した。本物のガスマスクを買うには、もういい頃合いだった。ホームセンターに寄り、大袋入りの使い捨てカイロを買って皆に配った。アドレナリンが引いてようやく、まだ何も食べていないことに気づいた。ひどく腹が減っていた。</p>\n\n<figure class=\"\">\n<img src=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2026/01/25/1.jpg\" />\n</figure>\n\n<p>45分ほどして殺人現場に戻ると、1000人を遥かに超える群衆が集まり、街区全体を埋め尽くしていた。まさにジョージ゠フロイド広場を思い起こさせる光景だ。かつてイート゠ストリートと呼ばれた区画は、アレックス゠プレッティ広場へと姿を変えていた。</p>\n\n<p>ウィッティアの人々が築いた小さなバリケードはすべてここに集められ、ニコレット通りの両端を塞いでいた。人々はゴミ箱の上に腰を下ろし、蓋を叩いてリズムを刻んでいる。群衆は、私がこの地区で見た中でも群を抜いて人種的に多様だった。群衆の中央付近では、メヒコ国旗が風にはためいていた。</p>\n\n<p>若い女性が群衆の真ん中にPAシステムを持ち込み、皆がその周りを取り囲んで、順番にスピーチをしていった。</p>\n\n<p>若い男性がマイクを手にした。まだ20歳にも満たないように見えた。</p>\n\n<p>「みんな。誰も俺たちを助けに来たりしない。昨日、俺達は歴史を作った。ゼネストを打って、このクソみたいな街を丸ごと止めたんだ。それこそ民衆の最大の武器だ。世界を動かしているのは俺達だ。止められるのも俺達だ。でも、一日じゃ足りない。月曜まで続けるぞ。」</p>\n\n<p>群衆は雷鳴のような拍手と歓声を上げ、ゴミ箱の蓋をリズムに合わせて叩いた。</p>\n\n<p>若者はシュプレヒコールを始めた。「上品なミネソタ、もう終わりだ！月曜はミネソタ、ゼネストだ！」</p>\n\n<p>その声は広場の隅々まで響き渡った。</p>\n\n<p>ICEによるツインシティーズ侵攻は、もはや後戻りできない段階をとうに超えてしまった。私達が目にし、身をもって感じたことの後で、社会が「普通」に戻るなど到底あり得ない。権力者達は、もはや本気で戦わねばならないと充分に理解している。私達も同じだ。</p>\n\n<p>今日、ウィッティアの戦いで私達は、催涙ガスの中にあってさえ、これから訪れるより柔らかく穏やかな未来の気配を味わうことができた。この連邦の殺人者どもも、それを理解している。私達は、私達が胸に抱く新しい世界の下へ、奴等を葬り去るだろう。</p>\n\n<figure class=\"\">\n<img src=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2026/01/25/2.jpg\" />\n</figure>\n\n<hr />\n\n<h1 id=\"can-kao-zi-liao-\"><a href=\"#can-kao-zi-liao-\"></a>参考資料</h1>\n\n<ul>\n  <li><a href=\"/2026/01/27/the-noise-demonstrations-keeping-ice-agents-awake-at-their-hotels-a-model-from-the-twin-cities\">The Noise Demonstrations Keeping ICE Agents Awake at Their Hotels: A Model from the Twin Cities</a></li>\n  <li><a href=\"/2026/01/25/minneapolis-ha-alex-pretti-no-satsugai-ni-kotaeru-mokugekisya-no-houkoku\">ミネアポリスはアレックス゠プレッティの殺害に応える: 目撃者の報告</a></li>\n  <li><a href=\"/2026/01/24/protesters-blockade-ice-headquarters-in-fort-snelling-minnesota-report-from-an-action-during-the-general-strike-in-the-twin-cities\">Protesters Blockade ICE Headquarters in Fort Snelling, Minnesota: Report from an Action during the General Strike in the Twin Cities</a></li>\n  <li><a href=\"/2026/01/21/from-rapid-response-to-revolutionary-social-change-the-potential-of-the-rapid-response-networks\">From Rapid Response to Revolutionary Social Change: The Potential of the Rapid Response Networks</a></li>\n  <li><a href=\"/2026/01/15/north-minneapolis-chases-out-ice-a-firsthand-account-of-the-response-to-another-ice-shooting\">North Minneapolis Chases Out ICE: A Firsthand Account of the Response to Another ICE Shooting</a></li>\n  <li><a href=\"/2026/01/08/minneapolis-ha-ice-no-satsuzjin-ni-kotaeru-rojou-kara-no-houkoku\">ミネアポリスはICEの殺人に応える: 路上からの報告</a></li>\n  <li><a href=\"/2025/11/18/protesters-clash-with-ice-agents-again-in-the-twin-cities-a-firsthand-report\">Protesters Clash with ICE Agents Again in the Twin Cities: A Firsthand Report</a></li>\n  <li><a href=\"/2025/06/04/minneapolis-to-feds-get-the-fuck-out-how-people-in-the-twin-cities-responded-to-a-federal-raid\">Minneapolis to Feds: “Get the Fuck Out”: How People in the Twin Cities Responded to a Federal Raid</a></li>\n</ul>\n\n"
    },
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      "title": "ツインシティーズの迅速対応ネットワーク : 更新モデルの手引き",
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      "content_html": "<p>人々は、誘拐・暴行・恐怖支配しようとする連邦捜査官から自分達の地域を守るために<a href=\"https://crimethinc.com/2025/12/03/when-the-feds-come-to-your-city-standing-up-to-ice-a-guide-from-chicago-organizers\">迅速対応ネットワーク</a>を組織した。迅速対応ネットワークは、常に変化する移民・関税執行局（ICE）の戦術に対応すべく、目まぐるしい進化を遂げてきた。1カ月半に及ぶ占領の間、ツインシティーズ（ミネアポリスとセントポールから成る都市圏）のボランティア達は、自らの迅速対応モデルを絶えず更新し、ダイナミックで強靭なシステムを作り上げてきた。以下の報告では、間もなく同様の圧力に直面する可能性のある米国中の人々のために、このシステムの詳細を明らかにする。</p>\n\n<hr />\n\n<p>12月2日、100人のICE捜査官がツインシティーズに派遣された。これは、複数の都市で拘束と強制送還を急増させる政策の一環だった。それ以来、ツインシティーズは包囲下の都市と化し、多くの住民にとってもはや自分達の街とは思えない程になっていた。都市を占拠する連邦捜査官の数は30倍に跳ね上がり、およそ3000人になった。それに比べ、ミネアポリス警察署の警官はおよそ600人に過ぎない。1月7日に迅速対応ネットワークのメンバーだった<a href=\"https://crimethinc.com/2026/01/08/minneapolis-responds-to-ice-committing-murder-an-account-from-the-streets\">レネー゠ニコル゠グッドが殺害</a>（<a href=\"https://note.com/bakuto_morikawa/n/n2b7f269ac576\">拙訳</a>）され、一週間後の1月14日に<a href=\"https://crimethinc.com/2026/01/15/north-minneapolis-chases-out-ice-a-firsthand-account-of-the-response-to-another-ice-shooting\">別の人物が銃撃された事件</a>は、全国的な注目を浴びている。</p>\n\n<p>しかし、大部分の人々は、ツインシティーズで起きていることを、この国の他の場所で見られるICEの取締りや抵抗運動と同じようなものだと考えている。だが実際には、拘束・強制送還・衝突の規模は先例がないものとなっている。</p>\n\n<p>ロサンゼルスで開発され、秋の間にシカゴ等で改良された以前の迅速対応モデルについては、<a href=\"https://crimethinc.com/2025/12/03/when-the-feds-come-to-your-city-standing-up-to-ice-a-guide-from-chicago-organizers\">こちら</a>を参照。管理者専用のSignalループの設定方法は、<a href=\"https://crimethinc.com/2024/05/27/the-sunbird-how-to-start-an-announcements-only-thread-on-signal-and-how-organizers-in-austin-used-one-to-coordinate-solidarity-with-palestine#start-your-own-announcements-only-service-on-signal\">こちら</a>を参照。</p>\n\n<hr />\n\n<figure class=\"\">\n<img src=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2026/01/15/a/2.jpg\" />\n</figure>\n\n<hr />\n\n<h1 id=\"da-liang-tou-ru-\"><a href=\"#da-liang-tou-ru-\"></a>大量投入</h1>\n\n<p>ICE捜査官がツインシティーズに大量投入される数カ月前、地元の人々と組織は比較的中央集権的な迅速対応ネットワークを作り上げていた。見張り役が確度の異なる目撃情報を一斉テキスト配信システムの管理者に送信する。管理者はそれらを受け取り・整理し・真偽を確認した上で全体に配信する。通知を受けた近隣の人々が現場に集結するという仕組みだった。この仕組みは、集合住宅の強制捜索のような大規模な作戦には有効だったが、ICEがより迅速で機動的な作戦を試みるようになるに連れ、機能不全に陥り始めた。</p>\n\n<p>そして12月1日頃、強制捜索はほぼ停止したが、その後、捜査官を大量流入させ、ドアをノックしてその場で連れ去る作戦が始まった。以前のモデルはすぐに時代遅れになった。介入できる時間が僅か数分に縮まったからだ。従来の法的見張り役スタイルでボトルネック化したシステムよりも、より対決的なシステムを求めていた地域住民達は、その間隙を埋め、より機敏に動くための補完的な平行システムを構築し始めた。</p>\n\n<p>この新しいシステムは、サウスサイドの報告を大規模に共有するチャットとして生まれた。誰もがあらゆる種類のアラートを発信できる場だった。ICEの活動量と速度が増すに連れ、このオープンで機敏なチャットは参加者を増やし、単にICEの活動を記録するだけでは物足りない人々を引き寄せる場となった。人々は既存の警告プログラムを統合し、標的となっている人々にICEの到着を知らせ、捜査官に嫌がらせをし、妨害行為を次第に強めていった。例えば、自分の車を使ってICE車両を塞ぎ、体を使って捜査官を阻み、群衆や車でのパトロールによって小規模な捜査官集団を威嚇して撤退させたのである。</p>\n\n<p>チャットの規模が拡大するに連れ、街をより細かい区画に分割するチャットが増えていった。中には半径4ブロック程の小さな範囲まで分割されたチャットもあった。これにより、住民は自分達に直接関係する報告を確認でき、近所の目撃情報に迅速かつ効果的に対応できるようになった。</p>\n\n<hr />\n\n<h1 id=\"dui-kang-jian-shi-\"><a href=\"#dui-kang-jian-shi-\"></a>対抗監視</h1>\n\n<p>これらのネットワークは、地元のICE本部における対抗監視プログラムから大きな恩恵を受けている。ツインシティーズ郊外にあるフォートスネリングの連邦ビル「ウィップル」は、長年ICEの地方本部として機能しており、以前は他の連邦機関も入居していた。この複合施設は、州兵基地の向かい側で、正規軍基地のほど近くに位置し、保存された軍事要塞そのもののすぐ隣にある。この要塞は、2つの川が合流する先住民の聖地に建っており、この地域で植民地化が始まった当初の拠点の1つだった。さらに、かつては先住民ダコタ族を収容する強制収容所でもあった。</p>\n\n<p>ウィップルには事務所の他、地下に手続き業務と拘置を行う施設があり、さらに広大な駐車場も備えている。地域住民は夏の間にこの複合施設を重要な場所だと判断し、8月以降、現地での活動を続けている。</p>\n\n<p>この建物は2つの州道・2つの川・空港に囲まれている。車両の出入り口が2つしかないため、この施設へのICE車両の出入りを追跡するのは容易だ。この活動は「ウィップル゠ウォッチ」と呼ばれ、数カ月にわたり抗議者や見張り役が常駐し、市内に向かう車列や拘留者を空港へ運ぶ車両の情報収集を行っている。また、ICEの活動が集中する日や時間帯といった作戦パターンを特定し、出入りする車両のナンバープレートを入念にリスト化してきた。ナンバープレートのデータベースは日常的にほぼ絶え間なく活用され、迅速対応者が徒歩や車で既知のICE車両をリアルタイムで確認できるようになっている。ICEはこの対抗監視を無効化するため、一日の中で車やナンバープレートを交換するようになったが、寄せられる投稿は増え続けている。</p>\n\n<p>ウィップル゠ウォッチは、その目標を3つ掲げている：</p>\n\n<ul>\n  <li>ICEの活動急増や車列に関して、地元の迅速対応ネットワークに知らせる早期警告システムを提供すること</li>\n  <li>ナンバープレートのデータベースに重点を置いてデータを収集すること</li>\n  <li>ICEに対して自分達の領域内であっても監視されていると知らしめること</li>\n</ul>\n\n<p>ウィップル゠ウォッチが、敵対的な武装勢力に直面している情況下であっても、これら3つの重点目標を達成してきたことは疑いない。</p>\n\n<hr />\n\n<figure class=\"\">\n<img src=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2026/01/15/a/1.jpg\" />   <figcaption>\n    <p>ICEウォッチの多くでは、車や徒歩で巡回する見張り役が連邦捜査官の動きを監視・報告している。</p>\n  </figcaption>\n</figure>\n\n<hr />\n\n<h1 id=\"shi-zu-mi\"><a href=\"#shi-zu-mi\"></a>仕組み</h1>\n\n<p>市内の各地区（サウスサイド、アップタウン、ウィッティアなど）には交代制の<strong>通信指令係</strong>が配置され、活動時間中は<a href=\"https://signal.org/\">Signal</a>の通話を常時運営・管理している。情況によっては複数の通信指令係が同時に入り、チャットの監視・他チャンネルへの報告・ナンバープレート照会といった付随業務を分担する。通信指令側はまた、巡回が地域全体に均等に配置されるよう調整を支援し、記録を取り、現場で対峙が起きた際には支援に入る。車両や徒歩の<strong>巡回者達</strong>は巡回中ずっと通話に常時接続し続ける。情報が絶えず共有されているため、他の車両担当者は、自分達が支援に入れる位置にいるか・尾行を引き継ぐか・引き続き追加の車両を探し続けるかを判断できる。</p>\n\n<p>全体の仕組みがより細かい地区単位のゾーンに分割されたことで、多くの地域では毎日チャットを作り直す運用システムが採用されている。チャットは毎日作り直され、その都度削除されることで、常に情報が過剰に蓄積しない状態を保ち、参加者数が上限に達してしまうのを防いでいる（Signalグループの最大メンバー数が1000人に制限されているため）。都市部や郊外の様々な地域でも、この仕組みの基本構造は踏襲されているが、採用しているモデル・チャット構造・参加者の選別方法・データ収集方法には多少の違いがある。</p>\n\n<p>データ収集チームは、ウィップル゠ウォッチや各地の迅速対応チャットから投稿された匿名データを収集し、ICEの活動が集中する地域を示す対話型地図などの閲覧・活用し易い形式にまとめている。このチームはまた、「ICEと確認」「ICEの可能性」「非ICEと確認」などのカテゴリーで整理された検索可能なナンバープレート゠データベースも管理している。</p>\n\n<figure class=\"portrait\">\n<img src=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2026/01/15/a/7.jpg\" />   <figcaption>\n    <p>私の両親はカフェにいて、口笛と車のクラクションを聞いた。カフェの全員が立ち上がり、急いで外に出た。</p>\n  </figcaption>\n</figure>\n\n<hr />\n\n<p>さらに、学校組織・宗教団体・相互扶助食料雑貨配達など、特定の場を単位としたチャットも生まれている。もう1つの発展として、「地区ネットワーク」の受付チャットがある。このチャットは新たに参加するボランティア向けの情報センターとして機能している。市内のどこからであろうと――あるいはミネソタ州内のどこからでも――新たにやって来た人は、チャットの選択肢リストを提示され、管理者に案内される。管理者は彼等をオープンチャットに追加したり、よりクローズドなチャットに参加するための審査や訓練プロセスに接続させたりする。</p>\n\n<p>最近では、通信指令係が中継システムの実験を行っている。このシステムでは、自分の地区の端まで車両を尾行した巡回者達が、チャット間で報告をやり取りし、次の地域の巡回者に尾行対象の情報を引き継ぐことができる。これにより巡回者達は、より狭いルートに絞って巡回し、そのルートを迅速に把握して熟知することで、ICE捜査官よりも効率的に誘導できるようになる。</p>\n\n<p>最後に、スペイン語担当の中継者は、通信指令コールやローカルチャットからICEの警告をコピーし、翻訳した上で大規模なスペイン語のSignalやWhatsAppネットワークに送信する。</p>\n\n<p>外から見ると、異なる種類の情報毎にチャットが過度に形式化されている、あるいは特定地区の全巡回者が同時に参加する完全オープンな通話の構造が不充分だと見えるかもしれない。しかし実際には、非常に効果的で自己組織的かつ維持の行き届いた通信エコシステムとしてまとまっている。情報はチャットや通信指令を通じて規模を越えて確実に伝わる。巡回担当者は発言を被らないようにすることができ、明確で組織的な情報伝達を行う文化的慣習を迅速に取り入れる。ボランティアは、自分の知識・スキル・関心・空き情況に応じて、異なる長さのシフトを自ら選び、どのルートを巡回するか決める。</p>\n\n<p>このシステムは常に変化し、適応力が非常に高く、外部の人に説明するのはやや難しいが、1日に1500件以上の新しいメッセージを受け取るショックを乗り越えれば、驚くほど簡単に馴染める。</p>\n\n<figure class=\"\">\n<img src=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2026/01/15/a/4.jpg\" />\n</figure>\n\n<hr />\n\n<h1 id=\"kokogadorehodokuang-tuteiruka-jun-da-nihafen-karanaidarou-\"><a href=\"#kokogadorehodokuang-tuteiruka-jun-da-nihafen-karanaidarou-\"></a>「ここがどれほど狂っているか、君達には分からないだろう」</h1>\n\n<p>ICEは明確な対抗措置を取ってきている。彼等は戦術を変えた。作戦中に地区から追い出されたこともある。彼等自身がどれほど恐怖を感じているかを話している場面や、多くが撤退したという事実を語っている場面を周囲に聞かれてしまったこともある。</p>\n\n<p>同時に、彼等は見張り役に対する暴力行為を絶えず強めている。巡回者がICEを追跡する際に接近し過ぎたり、長時間追跡したりすると、大抵、車を封じ込められ、4人から10人の警官が車を取り囲み、ドアを叩き、怒鳴り、撮影し、逮捕すると脅してくる。車でICEを阻止した巡回者は、体当たりされ、窓を割られ、引きずり出されて逮捕・拘束されている。ICEの車両に乗せられ、何マイルも離れた場所まで連れて行かれ、走行中の車両から投げ出された人達もいる。捜査官が人々を車から降ろし、その車を数ブロック離れた場所まで運転して通りに放置した例もある。最近では、捜査官が車に催涙スプレーを散布するようになった。時には車内に散布して無理やり人々を外に出そうとしたり、さらなる嫌がらせや標的化のために化学物質で車を目立つようマーキングしたりしている。</p>\n\n<p>最近、ICEの捜査官は、追跡を阻止するため、高速道路を走行中に車外に催涙ガス弾を投げ付けるようになった。捜査官は巡回者の自宅まで尾行するだけでなく、追跡してくる運転手や車両を特定し、脅しのために運転手を自宅住所へ誘導しているという。巡回者達の話によれば、捜査官は彼等を殴り、車で轢こうとし、正面から車を突っ込み、銃を突きつけ、タイヤを撃ち抜き、走行中の車から無理やり引きずり出した。レネー゠ニコル゠グッドの殺害は国中に衝撃を与えたが、過去6週間ツインシティーズの街頭に立ち続けてきた人々にとっては決して驚くべきことではなかったのである。</p>\n\n<hr />\n\n<figure class=\"\">\n<img src=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2026/01/15/a/5.jpg\" />\n</figure>\n\n<hr />\n\n<h1 id=\"tuinsiteizunomoderukopisurunodehanaku-moderukaraxue-bou\"><a href=\"#tuinsiteizunomoderukopisurunodehanaku-moderukaraxue-bou\"></a>ツインシティーズのモデル：コピーするのではなく、モデルから学ぼう</h1>\n\n<p>ツインシティーズの迅速対応ネットワークとその周辺エコシステムを際立たせているのは、特定の構造を厳格に遵守することではない。彼等が置かれている情況の明晰な分析・情況に応じて変化しようとする意志・暴力が激化する中で反撃する勇気である。</p>\n\n<p>ツインシティーズの人々は敵に対して細心の注意を払ってきた。彼等は、ICE捜査官がどのように展開し・何処を拠点とし・どのような服装をし・どのように運転し・どう反応するかを知っている。彼等が住んでいるのは比較的小規模で人口密度の高い都市部であり、多くの場所へ徒歩で移動でき、車での移動も容易な格子状の区画である。また、人々は隣人と繋がっており、過去の運動や蜂起から残された絆を基盤としている。ミネアポリス市長は自身の政権をリベラルに見せようとし続けているため、警察がICE作戦の増援として展開する可能性は低い。これらが具体的かつ観察可能な情況であり、この地における抵抗の設計と実行を直接定義している。</p>\n\n<p>このモデル内部で活動する者は、情況の変化に応じた機敏性と適応力に専心する。この街には明確な人口構成と特徴を持つ地区があるため、モデルの拡張は地区毎に異なるよう設計された。強制捜査が止むと、ICEは出入口の限られた一つの主要拠点からほぼ専ら展開するようになったため、オルガナイザー達はそこでの対抗監視に大きく注力した。ICEの作戦が迅速でランダムな路上での拉致や戸別訪問に切り替わると、彼等が行動する場所を予測する唯一の方法は、接近するICE車両を特定することだった。そのため、人々は路上のICE車両を特定し、それに張り付いて追跡し続けることに焦点を移した。ICEは奇襲や待ち伏せ戦術に頼らねばならなかったため、対応者は笛やクラクションなどの騒音を使って遠方まで素早く警告を発した。ICE捜査官は数で劣る情況で行動することを避け、包囲されることを嫌ったため、巡回者は車を集結させ、即席の交通渋滞を作り出して封鎖線を作った。</p>\n\n<p>こうした情況の多くは事前に予測できなかった。効果的に適応する唯一の方法は、開かれた受容的な文化を育み、自主性を促し、自己組織化を奨励することだった。</p>\n\n<p>ツインシティーズの街頭に溢れ出す勇気の重要性を、いくら強調してもし過ぎることはない。迅速対応ネットワークを見限ってしまうのは容易い。何故なら、この加速する暴力キャンペーンを撮影し観察するだけでは充分ではないと私達は知っているからだ。全国の多くのネットワークは、参加者の行動を厳格に制限しようとし、激化させようとする意欲が広がっているにもかかわらず、動き出す前に自らを無力化してしまっている。トレーナーは大抵、干渉しないよう説く。一部の迅速対応者は、投擲物を投げたことを理由に、更には叫んだことすら理由にして、街中で互いを取り締まっている。これが迅速対応に関わるNGOへの弾圧に対する自己保存主義的恐怖から来ている場合もある。また、善意ではあるが誤った「安全」への固執となり、他人にとっての適切なリスクレベルを決めてしまう単なるパターナリズムとなっている。</p>\n\n<p>このような過度な慎重さはツインシティーズにも見られる。トレーナーや通信指令係の中には、人々が自ら行動すべきだと感じている時に、それを支援するのではなく、原則として距離を置くよう伝える者もいる。ICEの邪魔をするのではなく、行動を起こす人々の邪魔をしてしまう傍観者もいる。</p>\n\n<p>しかし、ここでの闘いを定義しているのは、限界を押し広げる人々である。人々は車や体を使って捜査官を阻止し、標的とされた人物が逮捕されないようにする。彼等は雪玉や石を投げ、催涙ガスの弾筒を蹴り返す。車や捜査官にペンキを塗り付け、車の窓を割る。殴られ、催涙スプレーを浴び、ゴム弾で撃たれても尚、誘拐犯の面前で叫び続ける。彼等は、新たに増長したICEが覆面を付けて誘拐し、秘密裏に失踪させ、記録的な数の死者を出していることを目の当たりにしており、それを阻止すべく現実のリスクを負う覚悟がある。報復としての暴力を経験しているが、それにもかかわらず、彼等はより多く、より強く、より勇敢になっている。</p>\n\n<p>あなたの街にICEの執行が押し寄せようとしている時――そしてこれは必ずやって来る――その備えとは、闘っている場所の地形をよく研究し、工夫を発揮することである。あなたの街に最適な方法は、ICE本部での日常的な監視部隊や、迅速対応者による移動巡回と、まったく同じ形にはならないだろう。自分の強みをどう活かし、ICEの弱点をどう突くかを徹底的に分析する必要がある。今すぐ研究し、計画し、繋がり合い、実験を始めよう。</p>\n\n<p>私達がツインシティーズに目を向けるのは、細部を再現するためではない。分析の明晰さ・迅速かつ決断力のある行動・柔軟かつ機敏な実験・互いへの深い思いやり・伝染するような勇気を求めているからなのだ。</p>\n\n<hr />\n\n<p>この報告はツインシティーズを訪問した人達から寄せられた。彼等は、数日間という短い間だったが、ネットワークに温かく迎え入れられた。街を案内し、システムについて説明し、巡回に連れて行ってくださった皆さん、ありがとう。ラヴ゠アンド゠レイジ。</p>\n\n<hr />\n\n<h1 id=\"can-kao-zi-liao-\"><a href=\"#can-kao-zi-liao-\"></a>参考資料</h1>\n\n<ul>\n  <li><a href=\"/2026/01/27/the-noise-demonstrations-keeping-ice-agents-awake-at-their-hotels-a-model-from-the-twin-cities\">The Noise Demonstrations Keeping ICE Agents Awake at Their Hotels: A Model from the Twin Cities</a></li>\n  <li><a href=\"/2026/01/25/minneapolis-ha-alex-pretti-no-satsugai-ni-kotaeru-mokugekisya-no-houkoku\">ミネアポリスはアレックス゠プレッティの殺害に応える: 目撃者の報告</a></li>\n  <li><a href=\"/2026/01/24/protesters-blockade-ice-headquarters-in-fort-snelling-minnesota-report-from-an-action-during-the-general-strike-in-the-twin-cities\">Protesters Blockade ICE Headquarters in Fort Snelling, Minnesota: Report from an Action during the General Strike in the Twin Cities</a></li>\n  <li><a href=\"/2026/01/21/from-rapid-response-to-revolutionary-social-change-the-potential-of-the-rapid-response-networks\">From Rapid Response to Revolutionary Social Change: The Potential of the Rapid Response Networks</a></li>\n  <li><a href=\"/2026/01/15/north-minneapolis-chases-out-ice-a-firsthand-account-of-the-response-to-another-ice-shooting\">North Minneapolis Chases Out ICE: A Firsthand Account of the Response to Another ICE Shooting</a></li>\n  <li><a href=\"/2026/01/08/minneapolis-ha-ice-no-satsuzjin-ni-kotaeru-rojou-kara-no-houkoku\">ミネアポリスはICEの殺人に応える: 路上からの報告</a></li>\n  <li><a href=\"/2025/11/18/protesters-clash-with-ice-agents-again-in-the-twin-cities-a-firsthand-report\">Protesters Clash with ICE Agents Again in the Twin Cities: A Firsthand Report</a></li>\n  <li><a href=\"/2025/06/04/minneapolis-to-feds-get-the-fuck-out-how-people-in-the-twin-cities-responded-to-a-federal-raid\">Minneapolis to Feds: “Get the Fuck Out”: How People in the Twin Cities Responded to a Federal Raid</a></li>\n</ul>\n\n"
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      "title": "ミネアポリスはICEの殺人に応える : 路上からの報告",
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      "content_html": "<p>2026年1月7日、米国移民・関税執行局（ICE）捜査官ジョナサン゠ロスが私達の同志レネー゠グッドを冷酷に射殺した。以下は、彼女の殺害直後に起きた出来事をミネアポリスのアナキストの観点から記したものである。彼女を追悼し、これらの言葉を捧げる。</p>\n\n<p>レネー゠グッドが殺害された場所は、2020年5月にジョージ゠フロイドが殺害された地点から僅か6ブロックしか離れていなかった。これは2つの意味で重要だと思われる。1つは、南ミネアポリスには抵抗の歴史と記憶が刻まれているということだ。ここにいる数千の人々は、2020年に警察と戦ったことを今も忘れていない。もう1つは、同じようなダイナミクスが今日も再び起こり得るということだ。2020年の激烈な夏、ミネアポリスの社会不安は、全国的蜂起に火を点けた火花として作用したのである。</p>\n\n<p>これまで38日間にわたり、国土安全保障省はツインシティーズ（ミネアポリスとセントポールから成る都市圏）を占拠し、私達の隣人である移民を恐怖に陥れている。今週月曜日、彼等は拉致を大幅に増やすために、更に2千人のICE捜査官を投入した。これほどの追加配備は先例がなく、この規模のICEによる占拠を経験した都市は他にない。</p>\n\n<p>こうした事態の深刻化は、過去数週間にわたり私達のコミュニティが続けてきたICEへの抵抗の高まりに対する反応である。4千人以上が少なくとも81の迅速対応グループに参加し、ICE車両の監視・尾行・包囲、隣人への警告、ICE捜査官が滞在するホテルでの抗議、そして悪事を働こうとするICE捜査官との対峙といった活動を行っている。現在、ICEによる攻撃は急増しているが、私達は絶望に陥っていない。むしろ、ICEは追い詰められた野生動物のような存在だと私達は考えている。その不安定で暴力的な行動によって、追い詰められた焦りが露わになってきているのだ。ICEは危機にある機関であり、打倒し得る機関なのだ。</p>\n\n<figure class=\"portrait\">\n<img src=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2026/01/08/2.jpg\" />   <figcaption>\n    <p>ICE捜査官ジョナサン゠ロスに殺害されたレネー゠グッドを追悼する人々。</p>\n  </figcaption>\n</figure>\n\n<hr />\n\n<p>昨日、1月7日、私は午前8時に友人と共にビショップ゠ヘンリー゠ウィップル連邦ビルへ向かった。ウィップル連邦ビルは北中西部一帯を統轄するICE本部であり、彼等は襲撃に出る前にここで準備を整える。私は約1時間、ICE車両のナンバープレートを撮影していた。3人目の友人も参加する予定だったが、間もなく彼女は「ICEが誰かを撃ったので行けない」とメッセージを送ってきた。</p>\n\n<p>友人と私はウィップル連邦ビルを離れ、銃撃事件が起きたばかりのポートランド通り34丁目交差点へと急いだ。到着すると、2人ともSignalが使えなくなった。まるで携帯が妨害されているかのようだった。犯罪現場用の黄色いテープが張られ、多数のMPD（ミネアポリス警察）警官が、戦術装備で身を包んだICE捜査官を取り囲み護衛していた。上部にLRAD（長距離音響装置）を搭載したベアキャット装甲車も配置されていた。国境警備隊の「特命指揮官（commander at large）」グレゴリー゠ボヴィーノ本人も戦術装備を着てそこに立っていた。群衆ができ始めていた――見覚えのある活動家だけでなく、そのブロックに住む一般の近隣住民も現れて彼等に罵声を浴びせていた。私達は「ポリ公！ブタ野郎！人殺し！」とシュプレヒコールを始めた。</p>\n\n<p>事態は、約1ブロック離れた場所で捜査官が抗議者にタックルすると一気に激化した。捜査官が抗議者の服を掴み、雪の吹き溜まりの中で手を背中に押し付けようとする。別の人がこの捜査官に体当たりし、押し倒す。群衆の中から数人が、何が起きているのか確かめようと駆け寄る。中年の地元住民が、何故その人物を逮捕しているのか問い詰める。</p>\n\n<p>「彼女がタイヤを切っていた」とICEの捜査官は答えた。</p>\n\n<p>男は叫び返した。「だったら俺もやってやるぞ、クソ野郎！」</p>\n\n<p>数分の睨み合いの後、捜査官はその人を放し、ICE捜査官の集団へと退いていった。</p>\n\n<p>群衆は自信を付け始め、ICE捜査官達に詰め寄り、更に激しくシュプレヒコールを上げる。MPDは、ICEがポートランド通りを南下して退避できるように道を開け、ICEは車両を走らせ始める。一部の人達が「道に出て奴等を止めよう」と叫び始める。群衆は最初こそ躊躇っていたが、数人が道路に出てICE車両の進行を直接遮ったのを見て、更に多くの人々が通りに出始める。MPDの警官が彼等を押し退ける。人々がICE車両を蹴り飛ばす。ICE車両が猛スピードで走り去る。1人が危うく轢かれそうになった。</p>\n\n<p>更に多くの群衆がポートランド通りを塞ぐ中、警察は34丁目を西へ抜けられるよう別の出口を確保しようとした。人々は「拳を上げろ、連邦の奴等を倒せ、街から叩き出せ！」と叫び始めた。非致死性のランチャーとショットガンを持ったICEの連中がSUVを守り、SUVは逃げようとしていた。人々は雪玉を投げ始めた。群衆が前に押し寄せ、私はランチャーの銃口を私の顔に突きつけてきたICEの捜査官と対峙した。</p>\n\n<p>「どうするつもりだ？」と私は詰め寄った。「私も撃つのか？」</p>\n\n<p>彼は至近距離で私の顔めがけてランチャーを撃った。最初に頭に浮かんだのは「片目を失った」だった。本当にそう感じた。ストリートメディックが私を引き戻し、目を洗い始めた。右手には、人々がICE捜査官を追いかけて家の裏路地に入って行くのが見えた。別の抗議者をかばって間に入ったあの中年男性が、至近距離でペッパーボールを顔に撃ち込まれるのも見た。捜査官達は催涙ガスを撃ち込み、別の人をタックルしていた。</p>\n\n<p>医療処置を手伝ってくれた2人の同志に助けられ、2ブロック離れた家まで移動して体を洗った。シャワーを浴びて、顔の傷にガーゼを巻く。シャワーから出ると、歩道の方でまた騒ぎが起きているのが見えた。ICEが人を追っているのか、それとも人がICEを追っているのか判別できなかった。</p>\n\n<p>一部の人が、レネーが殺害された場所から1ブロック先のポートランド通り33丁目にバリケードを設置した。バリケードは今もそこに残っており、抗議者達がキャンプしている。その中には、半マイル離れたジョージ゠フロイド広場の自律区域を1年以上守り続けていた顔見知りの姿もあった。</p>\n\n<figure class=\"\">\n<img src=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2026/01/08/3.jpg\" />   <figcaption>\n    <p>レネーが殺された場所から1ブロック離れた場所にあるポートランド通り33丁目のバリケード。</p>\n  </figcaption>\n</figure>\n\n<hr />\n\n<p>私は家に帰って傷の手当てをし、服に付いたペッパースプレーを洗い流した。数時間後、ICEがルーズベルト高校を急襲し、彼等の車が見張り役の車に突っ込んだという報告を聞いた。彼等がよくやるように、車両を兵器として使ったのだ。学校の正面玄関の外では揉み合いが起きた。抗議者は逮捕されたが、彼等が誘拐しようとしていた学生は捕まらなかった。この出来事が示すように、彼等は無敵ではない。本気で行動すれば、彼等に勝てるのだ。</p>\n\n<p>午後4時30分頃、30～40人程の抗議者グループがダウンタウンにある連邦裁判所の扉を突破して建物内に侵入した。警備員が回転ドアを押して押し戻そうとする間に、誰かが窓を割った。その場で逮捕者は出なかった。余りに突発的だったこと、ツインシティーズ各地で小規模な抗議活動が次々と起きていたことから、当局はその全てに対応し切れなかった。</p>\n\n<p>その夜、レネーの死を悼む大規模な追悼会が開かれた。約1万人が集まり、焼却用ドラム缶の周りを取り囲み、ポートランド通りは見渡す限り人で埋め尽くされた。サウスサイドの住民が皆そこにいるような気がした。</p>\n\n<figure class=\"\">\n<img src=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2026/01/08/1.jpg\" />   <figcaption>\n    <p>ICE捜査官ジョナサン゠ロスに殺害されたレネー゠グッドを追悼する人々。</p>\n  </figcaption>\n</figure>\n\n<p>ツインシティーズへのICE侵攻が始まって以来、次々と現れる迅速対応グループのネットワークには厄介な矛盾が溢れている。初期には、ブロテックス製紙工場やセントポール東側でICEとの大規模な衝突があった。数週間後には、29丁目とピルズベリーで衝突が起き、妊娠中の女性がICEにタックルされた。その後、平和ケーサツが頻繁に現れ、非暴力に関する議論が盛んになった。リベラルな要素が勢いを増し、2020年には当たり前だったことが、今や当たり前ではなくなっている。</p>\n\n<p>迅速対応グループにいる多くの人は50501やノーキングス抗議活動から来ており、非常に未熟で経験が浅い。これは祝福でもあり呪いでもある。創造的エネルギーの源泉が溢れており、各地域で警報システムや相互扶助のために多様な戦略が試みられている。その一方で、リベラル派が拉致の現場に行かないよう人々に呼び掛け、事実上の反乱鎮圧をしている場合もある。参加者が多いパトロール訓練では、常にICEから少なくとも30フィート離れるよう指示されている。私達自身を「見張り役」と呼ぶ文化があり、ICEの作戦を混乱させ妨害しようとする者にとっては陰湿な脳虫のような存在だ。ICEナンバープレートの収集に大きな比重が置かれているが、捜査官がナンバープレートを交換し、2千台の新しい車両が街を埋め尽くす中で、その効果は薄れつつある。月曜日の急増開始以降、レイクやブルーミントンのようなホットスポット周辺での徒歩パトロールが増々効果を上げていると分かった。ICEの捜査官がこそこそ動き回っているのを見つけるのに時間は掛からない。</p>\n\n<p>私の意見では、ICEの侵攻を打ち破るには2つのレベルで戦わなければならない。誘拐を迅速かつ強制的に阻止するために、私達はより機敏に、そして大胆に動く必要がある。同時に、ICEが社会全体への攻撃であるという考えを広めることで、政治的にも彼等に対抗しなければならない。2020年のような暴動が新たに起こる条件が表面下で燻り続けている。これは地中で燻る炎であり、連邦当局には消し止められない。</p>\n\n<p>私達は、亡き姉妹レネー゠グッドのためにも、この緊張を乗り越え、向こう側に突き抜けるまで、闘い続ける義務がある。</p>\n\n<hr />\n\n<figure class=\"video-container \">\n  <iframe src=\"https://player.vimeo.com/video/1152632837?title=0&amp;byline=0&amp;portrait=0\" frameborder=\"0\" webkitallowfullscreen=\"\" mozallowfullscreen=\"\" allowfullscreen=\"\"></iframe>\n  <figcaption class=\"caption video-caption video-caption-vimeo\">\n    <p>レネーが殺された場所から1ブロック離れた場所にあるポートランド通り33丁目のバリケード。</p>\n  </figcaption>\n</figure>\n\n<figure class=\"video-container \">\n  <iframe src=\"https://player.vimeo.com/video/1152632860?title=0&amp;byline=0&amp;portrait=0\" frameborder=\"0\" webkitallowfullscreen=\"\" mozallowfullscreen=\"\" allowfullscreen=\"\"></iframe>\n  <figcaption class=\"caption video-caption video-caption-vimeo\">\n    <p>レネーが殺された場所から1ブロック離れた場所にあるポートランド通り33丁目のバリケード。</p>\n  </figcaption>\n</figure>\n\n<figure class=\"video-container \">\n  <iframe src=\"https://player.vimeo.com/video/1152632895?title=0&amp;byline=0&amp;portrait=0\" frameborder=\"0\" webkitallowfullscreen=\"\" mozallowfullscreen=\"\" allowfullscreen=\"\"></iframe>\n  <figcaption class=\"caption video-caption video-caption-vimeo\">\n    <p>ICE、くたばれ。</p>\n  </figcaption>\n</figure>\n\n<figure class=\"\">\n<img src=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2026/01/08/4.jpg\" />\n</figure>\n\n<figure class=\"portrait\">\n<img src=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2026/01/08/5.jpg\" />\n</figure>\n\n<hr />\n\n<h1 id=\"can-kao-zi-liao-\"><a href=\"#can-kao-zi-liao-\"></a>参考資料</h1>\n\n<ul>\n  <li><a href=\"/2026/01/27/the-noise-demonstrations-keeping-ice-agents-awake-at-their-hotels-a-model-from-the-twin-cities\">The Noise Demonstrations Keeping ICE Agents Awake at Their Hotels: A Model from the Twin Cities</a></li>\n  <li><a href=\"/2026/01/25/minneapolis-ha-alex-pretti-no-satsugai-ni-kotaeru-mokugekisya-no-houkoku\">ミネアポリスはアレックス゠プレッティの殺害に応える: 目撃者の報告</a></li>\n  <li><a href=\"/2026/01/24/protesters-blockade-ice-headquarters-in-fort-snelling-minnesota-report-from-an-action-during-the-general-strike-in-the-twin-cities\">Protesters Blockade ICE Headquarters in Fort Snelling, Minnesota: Report from an Action during the General Strike in the Twin Cities</a></li>\n  <li><a href=\"/2026/01/21/from-rapid-response-to-revolutionary-social-change-the-potential-of-the-rapid-response-networks\">From Rapid Response to Revolutionary Social Change: The Potential of the Rapid Response Networks</a></li>\n  <li><a href=\"/2026/01/15/jinsoku-taiou-networks-koushin-model-no-tebiki\">ツインシティーズの迅速対応ネットワーク: 更新モデルの手引き</a></li>\n  <li><a href=\"/2026/01/15/north-minneapolis-chases-out-ice-a-firsthand-account-of-the-response-to-another-ice-shooting\">North Minneapolis Chases Out ICE: A Firsthand Account of the Response to Another ICE Shooting</a></li>\n  <li><a href=\"/2025/11/18/protesters-clash-with-ice-agents-again-in-the-twin-cities-a-firsthand-report\">Protesters Clash with ICE Agents Again in the Twin Cities: A Firsthand Report</a></li>\n  <li><a href=\"/2025/06/04/minneapolis-to-feds-get-the-fuck-out-how-people-in-the-twin-cities-responded-to-a-federal-raid\">Minneapolis to Feds: “Get the Fuck Out”: How People in the Twin Cities Responded to a Federal Raid</a></li>\n</ul>\n\n"
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      "date_modified": "2026-01-19T00:34:00Z",
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      "content_html": "<p>ジョージア州警察官のジェリー゠パリッシュ、ブライランド゠マイヤーズ、ジョナサン゠サルセド、ロナルド゠ケーゲル、ロイス゠ザー、マーク゠ジョナサン゠ラムが銃を構えながらアトランタ南東部にある「ウィーラウニーの森」に侵入してから3年が経つ。彼等は、仲間の森林防衛者達からトルトゥギータとして知られていたマヌエル゠テランを<a href=\"https://ja.crimethinc.com/2023/01/19/solidarity-with-the-movement-to-stop-cop-city-and-defend-weelaunee-forest\">銃殺した</a>。今日、同じような形の弾圧に対抗して同じ闘争が継続している。トルトゥギータの魂が動かしているのだ。過去が過去になることはない。</p>\n\n<p>これは、その悲劇を追悼する日に行動を起こす呼び掛けである。</p>\n\n<p class=\"darkred\"><strong>今年1月18日、トルトゥギータを、そして地球を守るために命を落とした全ての人々を追悼する行動を起こそう。デモ行進・集会・徹夜祭を組織しよう。友人達・同志達・家族で集まり、追悼し、癒し、共により強くなろう。逃亡中の人々・包囲下の人々・監視下にある人々について情報共有会を企画しよう。地元の警察基金・拘置所・監視ネットワークについてパワーマッピング集会を開催しよう。公園や森を通るハイキングを企画し、その場所を破壊から守ることを誓おう。</strong></p>\n\n<figure class=\"portrait\">\n<a href=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2026/01/02/2.jpg\"> <img src=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2026/01/02/2.jpg\" /> </a>   <figcaption>\n    <p><a href=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2026/01/02/2.jpg\">PDFをダウンロードし</a>、印刷・共有しよう。</p>\n  </figcaption>\n</figure>\n\n<p>トルトゥギータが殺された後、トルトゥギータが命を賭けた運動に数千人が殺到した。<a href=\"https://ja.crimethinc.com/2025/03/14/cop-city-is-everywhere-learning-from-the-movement-to-defend-the-forest\">コップ゠シティを止め</a>、警察を廃絶する運動に。地域住民は集まり、涙を流し、互いを支え、悲しみに沈んだ。しかし同時に、反撃した。人々は道路を封鎖し、発炎筒に火を点け、窓ガラスを壊し、警察車両に放火した。その後数カ月に渡り、この運動はアトランタ警察基金の契約者と資金提供者に日々攻撃を仕掛け続けた。2023年3月5日、数百人がコップ゠シティ建設現場に突入し、「万歳、トルトゥギータ万歳」とシュプレヒコールを上げた。彼等は花火・石・火炎瓶を警察に投げ、現場を破壊した。</p>\n\n<p>1年後、全米で数千人が会合・集会・デモ・徹夜祭に集まり、トルトゥギータや、地球を守るために命を落とした人々を追悼した。化石燃料の燃焼が引き起こす気候混乱によって世界中の不可欠なシステムが破壊され続け、より多くの人々が安全で穏やかな土地へ逃げざるを得なくなっている。グローバル資本主義社会の特権的中心地にいる私達は、不可欠なシステムの崩壊を直接経験することはほとんどない。むしろ、価格高騰・解雇・物資不足を目にしている。戦争と大量虐殺も目にしている。それらを引き起こしているのは、生活水準の崩壊が生む不安定さ、そして希少資源を支配するために強者同士が繰り広げる競争である。</p>\n\n<p>今日、米国とその同盟国は正真正銘の警察国家である。以前は「ウィーラウニーの森」の周囲を監視していた活動家だけが知っていたフロック゠セーフティ社は、AI搭載のナンバープレート読み取りカメラを全国に張り巡らせている。この企業は差別主義者や連邦当局と協力し、不法移民・中絶を必要とする人々・反体制派を追跡・摘発している。</p>\n\n<figure class=\"portrait\">\n<img src=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2026/01/02/3.jpg\" />   <figcaption>\n    <p>トルトゥギータ（1996 - 2023）。</p>\n  </figcaption>\n</figure>\n\n<p>新興の専制国家に対抗する人々は、トルトゥギータやコップ゠シティ抗議者達が直面したのと同じ厳しい措置や刑事告発を課せられている。<a href=\"https://dfwdefendants.wordpress.com/\">プレーリーランドの被告達</a>を見よ。7月4日以降、彼等は毎日全裸検査を受け、独房に入れられ、薬の処方を拒否され、FBIにテロリストとして中傷されている。ただ移民拘留センターの外で集会を開催しただけで告発されているのだ。</p>\n\n<p>専制政治に向かう悪循環は止められる。そのために、コミュニティの深い絆や、逆境や暴政に立ち向かった人々の強さ・勇気・寛大さの記憶や実例から力を汲み取ろう。</p>\n\n<p>闘争とは、記憶の実践である。</p>\n\n<hr />\n\n<figure class=\"portrait\">\n<a href=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2026/01/02/to-struggle-is-to-remember_front_black_and_white.pdf\"> <img src=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2026/01/02/1.jpg\" /> </a>   <figcaption>\n    <p><a href=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2026/01/02/to-struggle-is-to-remember_front_black_and_white.pdf\">PDFをダウンロードし</a>、印刷・共有しよう。</p>\n  </figcaption>\n</figure>\n\n<hr />\n\n<!-- DO NOT DELETE, used for images at half size -->\n<style> #article .e-content table tr td {  width: 50% !important; } </style>\n<p><!-- DO NOT DELETE --></p>\n<table>\n<tr>\n<td>\n\n\n  <figure class=\"\">\n    \n      <a href=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2026/01/02/january-8-day-of-the-forest-defender_front_black_and_white.pdf\">\n        <img src=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2026/01/02/5.jpg\" />\n      </a>\n    \n\n    <figcaption><p><a href=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2026/01/02/january-8-day-of-the-forest-defender_front_black_and_white.pdf\">PDFをダウンロードし</a>、印刷・共有しよう。</p>\n</figcaption>\n  </figure>\n\n\n\n</td>\n<td>\n\n\n  <figure class=\"\">\n    \n      <a href=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2026/01/02/january-8-day-of-the-forest-defender_front_black_and_white.pdf\">\n        <img src=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2026/01/02/4.jpg\" />\n      </a>\n    \n\n    <figcaption><p><a href=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2026/01/02/january-8-day-of-the-forest-defender_front_black_and_white.pdf\">PDFをダウンロードし</a>、印刷・共有しよう。</p>\n</figcaption>\n  </figure>\n\n\n\n</td>\n</tr>\n</table>\n\n<hr />\n\n<h1 id=\"appendix\"><a href=\"#appendix\"></a>Appendix: Some Announced Events</h1>\n\n<figure class=\"portrait\">\n<a href=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2026/01/02/6.jpg\"> <img src=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2026/01/02/6.jpg\" /> </a>   <figcaption>\n    <p><a href=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2026/01/02/6.jpg\">JPEGをダウンロードし</a>、印刷・共有しよう。</p>\n  </figcaption>\n</figure>\n\n<figure class=\"portrait\">\n<a href=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2026/01/02/7.jpg\"> <img src=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2026/01/02/7.jpg\" /> </a>   <figcaption>\n    <p><a href=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2026/01/02/7.jpg\">JPEGをダウンロードし</a> 、印刷・共有しよう。</p>\n  </figcaption>\n</figure>\n\n<figure class=\"portrait\">\n<a href=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2026/01/02/8.jpg\"> <img src=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2026/01/02/8.jpg\" /> </a>   <figcaption>\n    <p><a href=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2026/01/02/8.jpg\">JPEGをダウンロードし</a> 、印刷・共有しよう。</p>\n  </figcaption>\n</figure>\n\n<figure class=\"portrait\">\n<a href=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2026/01/02/11.jpg\"> <img src=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2026/01/02/11.jpg\" /> </a>   <figcaption>\n    <p><a href=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2026/01/02/11.jpg\">JPEGをダウンロードし</a> 、印刷・共有しよう。</p>\n  </figcaption>\n</figure>\n\n<figure class=\"portrait\">\n<a href=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2026/01/02/12.jpg\"> <img src=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2026/01/02/12.jpg\" /> </a>   <figcaption>\n    <p><a href=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2026/01/02/12.jpg\">JPEGをダウンロードし</a> 、印刷・共有しよう。</p>\n  </figcaption>\n</figure>\n\n<table>\n<tr>\n<td>\n\n\n  <figure class=\"\">\n    \n      <a href=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2026/01/02/9.jpg\">\n        <img src=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2026/01/02/9.jpg\" />\n      </a>\n    \n\n    <figcaption><p><a href=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2026/01/02/9.jpg\">JPEGをダウンロードし</a> 、印刷・共有しよう。</p>\n</figcaption>\n  </figure>\n\n\n\n</td>\n<td>\n\n\n  <figure class=\"\">\n    \n      <a href=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2026/01/02/10.jpg\">\n        <img src=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2026/01/02/10.jpg\" />\n      </a>\n    \n\n    <figcaption><p><a href=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2026/01/02/10.jpg\">JPEGをダウンロードし</a> 、印刷・共有しよう。</p>\n</figcaption>\n  </figure>\n\n\n\n</td>\n</tr>\n</table>\n\n<figure class=\"portrait\">\n<a href=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2026/01/02/13.jpg\"> <img src=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2026/01/02/13.jpg\" /> </a>   <figcaption>\n    <p><a href=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2026/01/02/13.jpg\">Download this image</a> to share it with others.</p>\n  </figcaption>\n</figure>\n\n"
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      "title": "潮流の変わり目に : トランプ時代を闘い抜く方法",
      "summary": "ここではトランプが再び権力を握るに至った構造的要因を再検討し、2025年の出来事を振り返り、トランプ時代を共に闘い抜くための戦略を提案する。",
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      "content_html": "<p>トランプ政権2期目が始まって1年が経った。権威主義的勢力は連邦政府を掌握しているものの、未だ社会全体を支配するには至っていない。彼等は甚大な被害を与えてきたが、その攻勢は、完全に行き詰まってはいないにせよ、既に頭打ちになりつつある。無敵ではないからこそ、彼等は常に力を誇示しなければならないのだ。ようやく、彼等を打ち負かすだけでなく、この情況を利用してこれまで想像もできなかったほど深い変革を実現する道筋を思い描けるようになってきた。</p>\n\n<p>ここではトランプが再び権力を握るに至った構造的要因を再検討し、2025年の出来事を振り返り、トランプ時代を共に闘い抜くための戦略を提案する。</p>\n\n<figure class=\"\">\n<img src=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2025/12/16/2.jpg\" />   <figcaption>\n    <p>社会秩序が不安定であればあるほど、秩序維持には暴力的力が必要となる。</p>\n  </figcaption>\n</figure>\n\n<hr />\n\n<h1 id=\"quan-tenochuan-wochen-merushang-gechao-\"><a href=\"#quan-tenochuan-wochen-merushang-gechao-\"></a>全ての船を沈める上げ潮</h1>\n\n<p>今日の米国における政治的危機は数世代にわたり進行してきた経済プロセスの結果である。ファシズムの台頭は一個人の扇動によって偶然生じたものではなく、利益追求型資本主義の論理的帰結である。</p>\n\n<p>新自由主義的な秩序は、富裕層と貧困層の格差を拡大し、格差を維持するために警察を軍事化し、<a href=\"https://crimethinc.com/2024/12/23/sacrificial-violence-and-retribution-comparing-the-killings-of-jordan-neely-and-brian-thompson\">スケープゴート</a>を求める社会的下降層を創り出すことで、こうした情況を招いてきた。グローバル化した経済では、投資家が資本を他へ移さない限り、政治家は有権者に対する資本主義の影響を軽減できない。<sup id=\"fnref:1\"><a href=\"#fn:1\" class=\"footnote\" rel=\"footnote\" role=\"doc-noteref\">1</a></sup>その結果、「左翼」政党は常に公約を<a href=\"https://crimethinc.com/2015/01/28/feature-syriza-cant-save-greece-why-theres-no-electoral-exit-from-the-crisis\">実現できず</a>、反動的な政党は公共政策と許容される言説を着実に右へと押しやり、中道派は政策や言説が後退するのを防ぐ一種の<a href=\"https://crimethinc.com/2020/09/10/the-insidious-workings-of-the-political-ratchet-democrats-are-joining-trump-and-dhs-in-demonizing-anti-fascists-heres-why\">ラチェット</a>として機能している。</p>\n\n<p>数十年にわたり進行してきた富の分極化は、遂に質的な変化を生み出し始めている。2003年、ビル゠ゲイツは約400億ドルの資産を持つ世界一の富豪と見なされていたが、2025年10月、イーロン゠マスクの純資産は5千億ドルに<a href=\"https://www.reuters.com/business/autos-transportation/musk-becomes-first-person-hit-net-worth-500-billion-2025-10-01/\">達した</a>。今日、世界で最も裕福な10人は最も貧しい30億人を遥かに上回る富を有している。富がこれほどまで不均衡に分配されると、支配階級は社会の大多数に対して圧倒的な権力を行使するようになり、代議制民主主義の性格そのものが変質する。イーロン゠マスクのような個人が<a href=\"https://crimethinc.com/2022/10/28/the-billionaire-and-the-anarchists-tracing-twitter-from-its-roots-as-a-protest-tool-to-elon-musks-acquisition\">通信プラットフォームを買い占め</a>、<a href=\"https://crimethinc.com/2024/11/20/the-case-for-resistance-what-were-up-against-and-what-it-could-look-like-to-fight#billionaire-supervillains\">有権者を買収する</a>ことで選挙結果を左右できるようになるのだ。</p>\n\n<figure class=\"\">\n<img src=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2025/12/16/1.jpg\" />   <figcaption>\n    <p>フォーブスによる「世界長者番付」1位の資産推移</p>\n  </figcaption>\n</figure>\n\n<p>このような情況下では、カーティス゠ヤーヴィンのような太鼓持ちが、億万長者はその経済的優位に見合う政治的優位を正式に持つべきだ、と主張しても不思議ではない。「国をビジネスのように運営する」－－つまり独裁のように統治する－－という政治家の願望は元々専制政治の幻想に過ぎなかった。経済の領域で権威主義に慣らされるに連れ、<a href=\"https://drive.google.com/file/d/1fOGwtRUF-y-98IcDs-3YYrtREl8GbaoH/view\">より多くの人々</a>が政治の領域でもそれを受け入れる準備ができるようになっている。これがフィードバックループを生む。不平等が大きくなるほど、権威主義の人気は高まり、あらゆる政治派閥の人々が「自分達は弱過ぎて利益を主張できないのだから、代わりにそれを主張してくれる強力な擁護者が必要だ」と結論付けるのだ。</p>\n\n<p>1世紀以上にわたり、民主主義は自由市場資本主義に政治的に対応するものとして機能してきた。どちらも個人に社会的流動性を約束しながら、君主制や封建制といった先行する制度に根本的に組み込まれていた不平等を温存している。<sup id=\"fnref:2\"><a href=\"#fn:2\" class=\"footnote\" rel=\"footnote\" role=\"doc-noteref\">2</a></sup>一時期、民主主義は経済と国家がもたらす暴力を、少なくとも比較的特権的な層に対しては、和らげる役割を果たした。しかし、経済的・政治的格差が深まるに連れ、資本主義も民主主義も、もはや社会秩序を安定させる機能を果たせなくなっている。</p>\n\n<p>過去半世紀の間に、経済は他の面でも変化してきた。例えば、今日の億万長者は、投機によって増々富を蓄積している。ヘンリー゠フォードが車を売って財を成した<sup id=\"fnref:3\"><a href=\"#fn:3\" class=\"footnote\" rel=\"footnote\" role=\"doc-noteref\">3</a></sup>のに対し、イーロン゠マスクは<a href=\"https://www.rawstory.com/elon-musk-government-contracts/\">主に</a>、<a href=\"https://www.forbes.com/sites/chasewithorn/2025/09/09/the-2025-forbes-400-list-of-wealthiest-americans-facts-and-figures/\">株価</a>の急騰を利用して富を築いた。ドナルド゠トランプもマスクも、はったり屋であり、その<a href=\"https://www.nytimes.com/2025/03/09/opinion/musk-tesla-sales-stock-price.html\">手口</a>は、過去の成果が評価される前に次々と大風呂敷を広げ、一か八かの勝負に出るというものだ。暗号通貨ブームと同様、これは利益率が下落する時代の症状であり、従来の商取引よりも投機の方が利益を生むのである。</p>\n\n<figure class=\"\">\n<img src=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2025/12/16/6.jpg\" />\n</figure>\n\n<p>資本主義は、勝者に利益をもたらし続けるために、絶えず資源を燃やし尽くさねばならない炎のようなものだ。最終的に資本家は、国家そのものを、競争の舞台を安定させる手段ではなく、利益を吸い上げる場として扱わざるを得なくなる。利益が減退する時代には、国家を掌握し食い物にすることが、はったり屋にとって究極の一手となる。</p>\n\n<p>何十年もの間、<a href=\"https://crimethinc.com/2018/03/26/why-the-torture-cases-in-russia-matter-how-the-tactics-that-the-russian-state-uses-against-anarchists-could-spread\">ロシア</a>・<a href=\"https://crimethinc.com/2021/06/30/belarus-when-we-rise-a-critical-analysis-of-the-2020-revolt-against-the-dictatorship\">ベラルーシ</a>・<a href=\"https://crimethinc.com/2022/06/20/addicted-to-tear-gas-the-gezi-resistance-june-2013-looking-back-on-a-high-point-of-resistance-in-turkey\">トルコ</a>・<a href=\"https://bsky.app/profile/crimethinc.com/post/3lkpcp36lfk26\">ハンガリー</a>といった海外の専制的国家でこうしたことが起きていると聞かされてきた。トーマス゠フリードマンや<a href=\"https://ia803100.us.archive.org/33/items/THEENDOFHISTORYFUKUYAMA/THE%20END%20OF%20HISTORY%20-%20FUKUYAMA.pdf\">フランシス゠フクヤマ</a>といった新自由主義の論客は、これらは発展の遅れた社会であり、自由市場がこうした社会を「文明化」すれば、いずれ西洋に追いつくと信じていた。実際、時代遅れだったのは欧州や北米の民主主義国だった。ドナルド゠トランプとその取り巻きは、これらの権威主義社会が提示したモデルを<a href=\"https://www.ms.now/news/news-analysis/trump-orban-hungary-project-47-newsletter-rcna243025\">研究</a>し、それを米国に輸入したのである。<sup id=\"fnref:4\"><a href=\"#fn:4\" class=\"footnote\" rel=\"footnote\" role=\"doc-noteref\">4</a></sup></p>\n\n<p>これもまた、少数の悪意ある個人の企てに還元できるものではなく、構造的発展の結果だった。1950年代、米国とソ連は、自らの帝国主義的冒険の標的となった地域で資源を直接採掘することで、自国民向けの社会的セーフティネットを部分的に支えていた。ソ連圏の崩壊後、世界は2つの領域に分断された。一方には、帝国中心部の裕福な消費国があり、そこでは多くの市民が民主主義の特権を享受した。他方には、帝国の周縁に位置する貧しい生産国があり、そこでは大多数が安価な労働力として扱われ、それに見合う抑圧的な体制下に置かれた。経済格差が拡大し、帝国中心部での生活が一層不安定になるに連れ、ここでも政治的自由が侵食されつつあるのは驚くべきことではない。同時に、海外で実践されてきた様々な形の抑圧が国内へと持ち込まれている。エメ゠セゼールは後者の傾向を「帝国主義の<a href=\"https://files.libcom.org/files/zz_aime_cesaire_robin_d.g._kelley_discourse_on_colbook4me.org_.pdf\">ブーメラン</a>」と呼んだ。</p>\n\n<figure class=\"\">\n<img src=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2025/12/16/18.jpg\" />   <figcaption>\n    <p>2021年に行進する「愛国者戦線」グループのファシスト達。ファシズムの台頭は新自由主義の諸結果の論理的帰結である。</p>\n  </figcaption>\n</figure>\n\n<p>しかし、弱肉強食の資本主義・焦土政策・力づくの支配への移行は、支配階級にとっても危険を伴う。以下で見ていこう。</p>\n\n<hr />\n\n<blockquote>\n  <p>世界革命が起こらない限り、資本主義がもたらす危機は、社会不安を引き起こし続けるだろう。それは、何らかの大規模で新たな統制機構もしくは宥和機構が現れるまで続く。</p>\n\n  <p>グローバル化した世界では、国家構造はこれらの危機を押し付け、永続させざるを得ないが、その影響を緩和する力は次第に失われている。こうして国家は、一種のホットポテト（難題）と化している。エジプトでのムルシー失脚が示したように、誰が権力を握ろうと、そのリスクは自ら負わねばならない。一方、危機の局面では、国家の抑圧勢力に対して効果的に行動できる者が、国民的な信頼を獲得していく。</p>\n</blockquote>\n\n<p><a href=\"https://ja.crimethinc.com/2014/03/17/feature-the-ukrainian-revolution-the-future-of-social-movements\">ウクライナ革命と社会運動の未来</a></p>\n\n<figure class=\"\">\n<img src=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2022/01/12/5.jpg\" />   <figcaption>\n    <p>2022年1月のカザフスタン蜂起の際、アルマトイの大統領官邸が略奪された後に残された玉座。</p>\n  </figcaption>\n</figure>\n\n<hr />\n\n<h1 id=\"toranpu20\"><a href=\"#toranpu20\"></a>トランプ2.0</h1>\n\n<p>ロシアにおける専制政治の台頭を追ってきた人々ならば、それが定着すると何が起こるか分かっているだろう。見た目にはほとんど変化がない。警察は取締りを続け、大家は家賃を徴収し続け、人々はいつも通り仕事に向かう。専制政治への移行がこれほど円滑に進むのは、ファシズムに必要な要素全てが<a href=\"https://crimethinc.com/democracy\">民主主義</a>の下で既に揃っていたからだ。それでも、明らかな兆候はある。国家に雇われた準傭兵部隊が、マスクと重武装をして街中に配備されているのを増々頻繁に見かけるようになる。抗議行動は次第に困難で危険なものになり、最後の抗議者達は<a href=\"https://www.newsweek.com/russia-ukraine-war-invasion-protests-police-arrest-activists-holding-blank-signs-paper-1687603\">何も書かれていない紙</a>を手に独りで立っていただけで逮捕される。そして遅かれ早かれ、治安機関が国内情勢を掌握すると、政権は戦争に踏み切る。ファシズムには常に国民を動員すべき敵が必要だからだ。</p>\n\n<p>第2期トランプ政権は、現在生きている人々の記憶にある限り米国で起きたことのない権威主義の実験である。今回、トランプはほぼ全ての行政府と最高裁判所を事実上掌握し、<a href=\"https://crimethinc.com/2022/10/28/the-billionaire-and-the-anarchists-tracing-twitter-from-its-roots-as-a-protest-tool-to-elon-musks-acquisition\">シリコンバレー</a>の後ろ盾さえ得ている。確かに、米国は元々白人至上主義・家父長制・植民地主義的暴力の上に築かれてきた。新たな情況を踏まえて自らの分析を更新しようとしない人々は、現実を否認しているに過ぎない。</p>\n\n<figure class=\"portrait\">\n<img src=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2025/12/16/9.jpg\" />   <figcaption>\n    <p>グレゴリー゠ボヴィーノ。国土安全保障長官クリスティ゠ノームから、法令上の根拠を持たない「特命指揮官（Commander at Large）」に任じられ、2025年下半期にロサンゼルス・シカゴ・シャーロット・ニューオリンズでICEによる強制捜査を指揮した。民主制から専制政治への移行期には、旧来の手続きの外で活動する新たな軍事集団が現れる。</p>\n  </figcaption>\n</figure>\n\n<p>この分析の目的上、ここではトランプ連合を構成する各要素を動かす戦略的枠組みや目的については深入りしない。具体的には、トランプの手中に独裁的権力を集中させようとするヘリテージ財団の「単一執行府理論」、社会全体の支配を目指すキリスト教ナショナリストの<a href=\"https://www.motherjones.com/politics/2024/10/new-apostolic-reformation-christian-nationalism/\">「7つの山の使命」</a>、軍や警察が抗議運動や統制しがたいコミュニティに対して用いる暴動鎮圧戦略、ジェントリフィケーションの手段として大量虐殺を確立するための試験場としてパレスチナを利用しようとするキリスト教徒とユダヤ教シオニストの動き、そして、罰を受けずに略奪する権限を求めるシリコンバレー企業・石油会社・暗号通貨の利益追求者達である。</p>\n\n<p>ここでは、トランプ政権の当初の目的の一部を確認するに留める：</p>\n\n<ul>\n  <li>連邦官僚機構と軍にドナルド゠トランプ個人に忠誠を尽くす役人だけを残し、それ以外を排除する。</li>\n  <li>トランスジェンダーの人々や<a href=\"https://www.nytimes.com/2025/08/31/us/politics/trump-federal-work-force-black-women.html\">黒人女性</a>など危険視・敵視される集団を連邦官僚機構と軍から排除する。</li>\n  <li>多様性と平等主義を推進する全ての施策を抑え込む。</li>\n  <li>行政府に権力を、法的にも実際的にも集中させる。</li>\n  <li>米国移民・関税執行局（ICE）のようなトランプへの忠誠が最も高いとされる連邦機関に資源を集中させる。</li>\n  <li>司法を弱体化・圧倒しつつ、最高裁判所を使って法的障害を取り除く。</li>\n  <li>司法省を政治的兵器として利用し、敵対者を訴訟の標的にする。</li>\n  <li>立法府を従属させる、あるいはその実質的影響力を奪う。</li>\n  <li>共和党の直接統制下にない政府支援機関を全て廃止、またはそれらに対する資金提供を停止する。</li>\n  <li>訴訟・資金差し止め・異論を封じる政策を通じて大学と教育分野全体を従属させる。</li>\n  <li>訴訟・買収・脅迫を通じて敵対的なメディアプラットフォームを抑圧する。</li>\n  <li>医学研究、気象予報、経済・環境統計、<a href=\"https://www.nytimes.com/2025/12/17/climate/national-center-for-atmospheric-research-trump.html\">気候変動</a>や食料アクセスに関するデータなど、望ましくない情報を収集したり、流布したりする可能性のある全ての機関を抑圧・資金停止・信用失墜させる。</li>\n  <li>行政指導部が株式取引・暗号通貨・その他のビジネススキームを通じて政治的権力を私的利益に換えられるようにし、国家とビジネスの連携を通じて富を搾取できるようにする。</li>\n  <li>米国外交政策を主に政権指導部に打算的な取引関係へシフトする。</li>\n  <li>米国を専制国家と地政学的に同調させ、極右政党やファシスト政党を世界中で支援する。</li>\n  <li>外交政策において白人至上主義を中心に据える－－例えば、白人アフリカーナーを除く南アフリカ難民の地位を制限する。</li>\n  <li>反ユダヤ主義との闘争という言説をキリスト教ナショナリズムの計略に都合よく利用する。</li>\n  <li>一党支配を守るために選挙区を不正に改編（ゲリマンダー）する。</li>\n  <li>威嚇・資金の統制・予備選挙で忠誠派を対立候補として立てるという脅しを通じて、党内の忠誠を強制する。</li>\n  <li>汚職と大統領恩赦の両方を常態化し、これらを併用して全政党の政治家や他の有力者を<a href=\"https://www.nytimes.com/2025/12/12/opinion/trump-pardon-cuellar-justice.html\">従属させる</a>。</li>\n  <li>米国内外で民間人を標的とする軍事作戦を常態化し、内乱鎮圧に特化した軍隊を設立する。</li>\n  <li>国土安全保障省・連邦捜査局・その他の連邦諜報機関の任務を転換し、主に国内の異議・反対勢力を主な標的とする。</li>\n  <li>経済的混乱や標的を絞った取締り活動により、政権に敵対的とされる地域の生活の質を低下させる。</li>\n  <li>非営利団体を含む政治的敵対者への資金流を断ち切る。</li>\n  <li>「情報洪水」：グリーンランドやカナダを併合すると脅すなど、常に限界を押し広げて敵を呆然とさせ、注意を逸らす。</li>\n  <li>標的となったコミュニティや政治的敵対者に恐怖を植え付ける。</li>\n</ul>\n\n<p>ナチスがドイツを掌握した際、彼等の「グライヒシャルトゥング」（強制的同一化）政策－－電気工学に由来する統合の比喩－－は、他のあらゆる政治政党と政治組織を迅速に排除した。トランプ政権は、同様のことを行おうとすれば統制できない反発を招くと分かっていた。上記した政策群は、彼等が反発を受けずに押し通せると考えた最大限のものである。</p>\n\n<figure class=\"\">\n<img src=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2025/12/16/11.jpg\" />   <figcaption>\n    <p>ICEに資源を集中させることは、人口構成を強制的に改変する手段であると同時に、ほとんどの人が将来の見通しを失いつつある社会において、傭兵的暴力を収益産業として確立する方法でもある。</p>\n  </figcaption>\n</figure>\n\n<p>2025年末の時点で、トランプ政権は上記の目標の大半を既に達成している。彼等は依然として次の作戦段階に進むための充分な推進力を持っているのだろうか？</p>\n\n<hr />\n\n<h1 id=\"mu-kai-ke\"><a href=\"#mu-kai-ke\"></a>幕開け</h1>\n\n<p>第1次トランプ政権は、数千人のデモ隊が政権に抗議してワシントンDCの街路に繰り出す中で幕を開けた。これは、最終的にトランプを大統領職から退陣させることになる4年間に渡る<a href=\"https://crimethinc.com/2021/01/20/the-trump-years-the-road-from-january-20-2017-to-january-20-2021-a-chronology-of-resistance#the-trump-years-a-chronology-of-resistance\">激しい抵抗</a>の前兆だった。第2次トランプ政権は<a href=\"https://truthout.org/articles/we-are-back-proud-boys-march-in-dc-celebrating-trumps-inauguration/\">プラウドボーイズ</a>がワシントンDCの街路を行進する中で幕を開けた。そこは、2017年1月20日にアナキストの<a href=\"https://crimethinc.com/2019/01/22/analysis-anarchist-resistance-to-the-trump-inauguration-learning-from-the-events-of-january-20-2017\">ブラックブロック</a>が行進した場所でもあった。プラウドボーイズが首都に姿を見せたのは、<a href=\"https://crimethinc.com/2022/01/06/january-6-first-as-farce-next-time-as-tragedy-what-if-we-knew-we-would-face-another-coup\">2021年1月6日</a>のクーデター未遂以来初めてのことで、トランプが彼等に<a href=\"https://www.bbc.com/news/articles/c5y7l47xrpko\">包括的な恩赦</a>を与えた直後だった。</p>\n\n<p>2025年1月20日、アナキストなどの抗議者達は何処にいたのだろうか？第2次トランプ政権の幕開けに際し、多くの人々は、いかなる抵抗行動もトランプの思う壺になるだけだという考えに囚われ、身動きが取れなくなっていた。50501グループが2月5日に予定していた大人しい抗議行動を前に、パニック状態の一部のリベラル派は、それが戒厳令を宣言するための口実作りではないかと<a href=\"https://www.reddit.com/r/illinois/comments/1ig6fmz/regarding_the_2525_protest_its_fishy_as_hell/\">憶測した</a>：</p>\n\n<blockquote>\n  <p>「プロジェクト2025は、あらゆる大規模抗議行動を口実として、国内の法執行のために軍を投入し、必要とあらば致死的な武力の行使をも厭わないという具体的計画を示している。」</p>\n</blockquote>\n\n<p>今日、どれほど多くの急進主義者がこの物語の一部を信じ込んでいたか、つい忘れてしまいがちだ。トランプとその支持者は、悪夢から抜け出してきたかのように、圧倒的な力だと映っていた。彼等を打ち負かすために4年全てを掛けて来たのに、結局彼等は以前よりも強くなって<a href=\"https://crimethinc.com/2024/11/06/history-repeats-itself-first-as-farce-then-as-tragedy-why-the-democrats-are-responsible-for-donald-trumps-return-to-power\">蘇ってきた</a>だけではなかったのか？他の政治派閥が混乱に陥る中で、国家機構を掌握するに連れ、彼等が生み出す恐怖こそが最大の武器となったのだ。ファシズムは認識の操作に依存するのだ。</p>\n\n<figure class=\"\">\n<img src=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2025/12/16/7.jpg\" />   <figcaption>\n    <p>2025年1月20日、ワシントンDCの街路に再び姿を現したプラウドボーイズなどのファシスト。</p>\n  </figcaption>\n</figure>\n\n<hr />\n\n<h1 id=\"rang-bu-nozhong-yan-\"><a href=\"#rang-bu-nozhong-yan-\"></a>譲歩の終焉</h1>\n\n<blockquote>\n  <p>国家の捕獲とは制度的汚職の一種であり、特定の利権集団が公的政策を形成する制度やプロセスを掌握し、公的政策を公共利益から逸脱させ、自らの利益に沿うよう操作する現象を指す。<a href=\"https://documents1.worldbank.org/curated/en/537461468766474836/pdf/multi-page.pdf\">（ジョエル゠Ｓ）ヘルマン等</a>は1990年代に、この概念を旧ソ連（FSU）と東欧の一部で移行期の最初の10年間に見られた行動パターンを説明するために導入した。（中略）国家を掌握したのは起業家達であり、やがて彼等は「オリガルヒ」と呼ばれるようになった。彼等は政治権力を握る個人や政党との私的なコネクションを利用し、直接のキックバックや便宜供与の約束を通じて政策形成への影響力を買い取った。「ビジネスが政治を捕獲する」という枠組みは、恐らく常に、この2つの領域が実際よりも大きく分離しているかのように誇張してきたのである。</p>\n</blockquote>\n\n<p>エリザベス゠デイヴィッド‐バレット著、<a href=\"https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC10034251/#Abs1\">『国家の捕獲と発展：概念的枠組み』</a></p>\n\n<p>イーロン゠マスクとその<a href=\"https://www.wired.com/story/elon-musk-government-young-engineers/\">従者達</a>はすぐさま、自らの富の蓄積に役立たず、市民を従わせることにも寄与しない政府機関を片っ端から解体し始めた。彼等が行った削減は、連邦予算を<a href=\"https://www.npr.org/2025/10/01/nx-s1-5558298/doge-fiscal-year-savings-budget-rehired-government-shutdown\">大きく減らすこともないまま</a>、既に<a href=\"https://www.impactcounter.com/dashboard?view=table&amp;sort=title&amp;order=asc\">数十万人の死者</a>を生み出している。「政府の効率化」など最初からどうでもよかったのだ。彼等は、国家が別の価値観を体現する新たな時代が到来したと誇示したのである。</p>\n\n<p>アナキストである私達としては、もしこれら全てのプログラムが自律的な草の根プロジェクトによって維持されていたなら、ジークハイルを叫ぶファシストとその青二才の手下どもが、たった数カ月でそれらを解体することなど不可能だっただろう、と指摘せずにはいられない。より長い時間軸で捉えるなら、「国家の捕獲」とは2段階から成るものとして理解できる。第1に、国家機関が草の根の取組みに取って代わり、人々を増々国家に依存させていく過程である。第2に、国家が中立的な仲裁者として機能している、あるいは広く有益な役割を果たしていると見なされる必要性を全く感じない人々が、その国家を掌握する段階である。</p>\n\n<p>しかし、ここで忘れてならないのは次の点である。そもそもこれらの取組み－－援助プログラムや社会保障だけでなく、代議制民主主義そのものまで－－を国家に統合した国家の担い手達は、自らが抑圧的な譲歩、すなわち社会不安を鎮めるために不可欠な譲歩を行っているのだと認識していた。だが、マスクとその同僚達は、抑圧の技術、あるいは無関心や絶望がこれほどまで進行した今となっては、もはやそうした譲歩は不要であると踏んでいる。</p>\n\n<p>彼等はハードパワーがソフトパワーよりも価値があると見込んでいる。人々が米国の外交政策を支持することよりも、無差別な海軍攻撃によって殺されるかも知れないという恐怖の中で生きる方が望ましいと考えているのだ。最近の例を挙げれば、トランプはホンジュラスの腐敗した元大統領フアン゠オルランド゠エルナンデス（<a href=\"https://www.nytimes.com/2025/11/29/nyregion/honduras-hernandez-drug-trafficking.html\">米国にコカインを大量流入させて</a>巨額の利益を得た人物）を恩赦した。麻薬取引に対する軍事作戦を標榜している最中に恩赦することで対麻薬政策の信頼性を損ねるよりも、そこから得られる利益の方が価値があると判断したのである。</p>\n\n<p>一般市民の多くに政府が正当だと受け取られるあらゆる仕組みを臆面もなく破壊することで、彼等は賭けに出ている。おそらく彼等自身が理解している以上に危険な賭けに。</p>\n\n<figure class=\"\">\n<img src=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2025/12/16/5.jpg\" />   <figcaption>\n    <p>ベルリンのデモ隊。ドイツ人は自国以外のファシズムを認めたがらないことで有名だ（「ファシズムはドイツ産でなければ、単なる権威主義に過ぎない」）。イーロン゠マスクは自分こそ本物だとドイツ人に納得させた。</p>\n  </figcaption>\n</figure>\n\n<hr />\n\n<h1 id=\"panhashao-naku-sakasuhaduo-ku\"><a href=\"#panhashao-naku-sakasuhaduo-ku\"></a>パンは少なく、サーカスは多く</h1>\n\n<p>詩人ユウェナリスは、古代ローマの人々がパンとサーカスで買収され、民主的政治の終焉とローマ帝国として知られる独裁体制の成立を受け入れるようになったと書いている。人々を専制政治に慣れさせるための古典的な常套手段は、物質的な欲求を満たしつつ、自己決定に<a href=\"https://crimethinc.com/2024/12/23/sacrificial-violence-and-retribution-comparing-the-killings-of-jordan-neely-and-brian-thompson\">代わる</a>活動へと注意を向けさせることである。</p>\n\n<p>ドナルド゠トランプはさらに異例なことを成し遂げようとしている。彼は社会的セーフティネットの最後の残滓が破壊され、残された中産階級の多くが貧困化していく過程を統轄しながら、支持層を娯楽だけで買収しようとしている。彼の政権は経済を強化するどころか、むしろ不安定化させてきた。それはまるで、人々をより不安定で絶望的で搾取されやすい状態に意図的に追い込んでいるかのようだ。その見返りに、私達は彼の大統領時代という暴力的なリアリティ番組じみたゲームショーを眺めて満足しろと言われている。<strong>パンは少なく、サーカスは多く</strong>、というわけだ。</p>\n\n<p>極右のプロパガンダが何を喧伝しようと、関税や移民取締りが米国の白人市民の経済的展望を改善することはない。既に米国の貧しい労働者階級は、海外の低賃金労働者が生産した安価な消費財によって辛うじて不満を抑え込まれていた。そうした生産拠点を米国に戻すことができるのは、絶望した米国人労働者が今よりもさらに低い賃金で働かざるを得なくなった場合だけだ。同様に、市場で最も低賃金の仕事を押し付けられてきた人々を追放すれば、商品やサービスの価格は他の全ての人にとってさらに高くなるだけである。</p>\n\n<p>関税や強制送還の本当の理由は、それらが専制政治を機能させる仕組みだからである。つまり、ドナルド゠トランプが大統領執務室から政府・企業・一般市民に対して行使できる影響力を最大限に高める手段となるからだ。関税は、彼が自らの利益のために政府や企業と交換条件の取引を交渉できるようにし、強制送還は、彼に忠誠を誓う準軍事勢力を形成し、国内の敵と見なした者を攻撃できるようにする。トランプは、いわゆる司法省や訴訟全般と同様に、<a href=\"https://www.nytimes.com/2025/11/25/opinion/trump-antitrust-corporations-consumers.html\">独占禁止法</a>の仕組みもこうした目的で利用してきた。また、医療や教育への資金を打ち切っても、米国を政治的・経済的に強化することにはならない。それは単に、より多くの権力をトランプの手に集中させ、一般大衆を生き延びるだけで精一杯の状態にすることを狙っているに過ぎない。</p>\n\n<figure class=\"portrait\">\n<img src=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2025/12/16/23.jpg\" />\n</figure>\n\n<p>何よりも、一般の人々を苦しみに、他者の苦しみにも自らの苦しみにも、慣れさせることが目的なのだ。これが、カリブ海や東太平洋での超法規的殺害・<a href=\"https://crimethinc.com/2025/03/11/then-they-came-for-the-palestinians-how-to-respond-to-the-kidnapping-of-mahmoud-khalil\">マフムード゠カリル</a>をはじめとするグリーンカード保持者に対する理由なき暴力的逮捕・トランプが法制度を政治的な兵器にしようとしていることの核心である。だからこそ彼等は、最悪の残虐行為を秘密裏にではなく、メディア向けの見世物として行っているのである。</p>\n\n<p>繰り返すが、これを単なる数人の悪意ある個人の傲慢さとしてではなく、構造的要因への反応として理解しなければならない。前世代の独裁者は、パンとサーカスという図式において、パンの側に資源を向けることに細心の注意を払っていた。現代の独裁者がそうしないのは、彼等が無謀だからではなく、現代の情況がそれを許さないからだ。その結果として生じる亀裂や脆弱性を私達は見極める必要がある。</p>\n\n<hr />\n\n<h1 id=\"di-1raundo\"><a href=\"#di-1raundo\"></a>第1ラウンド</h1>\n\n<p>第2次トランプ時代の幕開け時には、2020年に衝突した強力な草の根運動は、左右両陣営で共に勢いを削がれていた。2021年1月6日のクーデター未遂への対応や<a href=\"https://crimethinc.com/2025/03/14/cop-city-is-everywhere-learning-from-the-movement-to-defend-the-forest\">「ストップ゠コップシティ」</a>運動への司法を通じた弾圧など、国家による弾圧が関与していた可能性が高い。しかしそれでも、これらの運動の沈静化は現代の謎の一つである。米国住民は皆、単にデジタルの観客となり、孤立へと押し込められてしまったのだろうか？</p>\n\n<p>多くの人は、トランプの恩赦によってプラウドボーイズや右翼民兵組織が再び勢いを取り戻すだろうと予想していた。彼等に加わるはずだった多くの人は、その代わりにICE職員になろうとしたか、あるいは国家の諸機関がトランプの約束を実行に移すのを待っていたのかも知れない。しかし、<a href=\"https://crimethinc.com/2020/06/17/snapshots-from-the-uprising-accounts-from-three-weeks-of-countrywide-revolt\">ジョージ゠フロイド蜂起</a>に参加した何百万人もの人々はどうなったのだろうか？</p>\n\n<p>高速道路の封鎖や学生のストライキを伴う最初の<a href=\"https://crimethinc.com/2025/02/13/the-students-walk-out-in-los-angeles-a-report-from-the-streets\">制御不能な抗議行動</a>は、2月初めにロサンゼルスで発生した。同月後半には、それに続いて<a href=\"https://crimethinc.com/2025/02/24/the-only-immigrant-trying-to-steal-my-job-is-elon-musk-a-bus-drivers-account-of-life-in-the-trump-era\">テスラ販売店</a>で最初のデモが行われた。春の間、抗議活動で最も多く見られた層は年配の中産階級リベラル派だったと言えるだろう。これは、広範な幻滅と不満がトランプの権力復帰を後押ししたことを示している。社会のほぼ全ての層は既に冷笑主義に陥っていた。生活に余裕のあるリベラル層だけが、未だ失うもの－－自分達は民主主義の中で生きているという信念－－を持っていたのだ。<sup id=\"fnref:5\"><a href=\"#fn:5\" class=\"footnote\" rel=\"footnote\" role=\"doc-noteref\">5</a></sup></p>\n\n<figure class=\"\">\n<img src=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2025/12/16/4.jpg\" />\n</figure>\n\n<p>参加者がどれほど飼い慣らされていたとしても、テスラへの抗議行動は確かな影響を与えた。全国のテスラ販売店で毎週行われる抗議行動に加え、器物損壊や放火も相次いだことで、過大評価されていたテスラ株価の下落は加速し、3月10日には15%急落した。翌日、トランプはマスクからさらに<a href=\"https://electrek.co/2025/03/13/elon-musk-is-giving-trump-another-100-million-just-after-the-president-did-an-ad-for-tesla\">1億ドル</a>を受け取る見返りに、ホワイトハウスで<a href=\"https://www.nbcnews.com/tech/elon-musk/trump-musk-tesla-white-house-showroom-buys-car-rcna195905\">テスラのコマーシャル</a>を演出した。テスラ株価は反発したが、このパフォーマンスは抗議活動が効果を発揮している証左だった。また、両者の関係にさらなる緊張をもたらした可能性もある。</p>\n\n<p>トランプ機構が無敵ではないと示す最初の兆候の1つは、4月1日、イーロン゠マスクが支持したウィスコンシン州最高裁判所の裁判官候補が選挙に敗れたことだった。しかもマスクは、2500万ドル以上を選挙に投入していたのである。翌日、トランプは関税を発表したが、これは米国の貿易政策を1930年当時にまでリセットしようとする拙い試みであり、イーロン゠マスクのような超国家的資本家がトランプを支持した際に想定していたものではなかった可能性が高い。テスラへの抗議活動は依然として続いていた。4月22日、マスクは不安を抱くテスラ投資家に対し、自分はワシントンD.C.から手を引くつもりだと伝えた。</p>\n\n<p>5月27日、サンディエゴの地元住民がICE捜査官と<a href=\"https://www.yahoo.com/news/alarming-show-force-san-diego-011009143.html\">衝突</a>し、最初に広く報じられた抵抗の一例となった。その同じ日に、マスクはトランプの「ビッグ゠ビューティフル゠ビル」法案を批判した。トランプは5月30日にマスクを送り出す場を設け、これが両者が良好な関係を装うことのできた最後の日となった。</p>\n\n<p>6月3日、ミネアポリスの地元住民がICEを<a href=\"https://crimethinc.com/2025/06/04/minneapolis-to-feds-get-the-fuck-out-how-people-in-the-twin-cities-responded-to-a-federal-raid\">地域から追い出した</a>。翌日、シカゴやグランドラピッズで強制捜査を行っていたICE捜査官に民衆が立ち向かった。</p>\n\n<p>6月5日、イーロン゠マスクとドナルド゠トランプの対立が一気に表面化し、マスクはトランプの名前がエプスタイン関連文書あると発表した上で、トランプは3度目の弾劾に値すると示唆した。</p>\n\n<p>第2次トランプ政権の初期には、イーロン゠マスクのような資本家こそが玉座の背後にいる真の権力者で、いずれトランプよりも強力な存在になるのではないかと推測する者もいた。しかしロシアの例を見れば、ウラジーミル゠プーチンは国家装置を駆使して、どれほど裕福なライバルであろうと打ち砕くことに成功したと分かる。これまでのところ、マスクはトランプに比べ、遥かに弱い手札で動いている。国家が市場の条件を決定し、暴力を独占し続ける限り、国家の掌握こそが他のあらゆる力を凌駕する権力の通貨となるのである。</p>\n\n<p>翌日の6月6日（金）、ロサンゼルスの人々はICEの急襲に<a href=\"https://crimethinc.com/2025/06/08/los-angeles-stands-up-to-ice-a-firsthand-report-on-the-clashes-of-june-6\">反応</a>し、数日間にわたって激しい騒乱が続いた。トランプはロサンゼルスに州兵を派遣し、暴力的な抗議こそが彼の望みだと主張していた人々の懸念を現実のものにした。しかし、州兵が到着しても抗議行動は収まらなかった。むしろ抗議行動は続き、連帯デモが<a href=\"https://crimethinc.com/2025/06/11/melt-ice-be-water-report-back-from-a-hot-summer-demonstration-in-austin-texas\">全国</a><a href=\"https://crimethinc.com/2025/06/13/chicago-against-ice-la-migra-la-policia-la-misma-porqueria-report-back-from-the-demonstrations-of-june-10\">各地</a><a href=\"https://crimethinc.com/2025/06/19/we-are-not-demonstrating-we-are-fighting-migrant-defense-in-seattle-june-9-14\">へと</a>広がった。これはトランプ政権発足以来初めての対立的デモの波となった。</p>\n\n<figure class=\"\">\n<img src=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2025/12/16/20.jpg\" />   <figcaption>\n    <p>2025年6月、ロサンゼルスのデモ隊。</p>\n  </figcaption>\n</figure>\n\n<p>「ノーキングス」抗議行動は6月14日に予定されていた。この日はトランプが自分の誕生日に合わせてワシントンDCで軍事パレードを企画していた日でもある。州兵が街頭に展開していたため、その日が軍事政権の幕開けになるのではないかと恐れる者もいた。</p>\n\n<p>6月14日は、ミネソタ州でトランプ支持者が複数の民主党政治家を射殺する事件で幕を開けた。それでも、全国数千カ所で述べ500万人以上がデモに参加した。<a href=\"https://crimethinc.com/2020/08/09/timeline-the-ferguson-rebellion-of-2014-chronology-of-an-uprising#ii-from-ferguson-to-the-bay-august-to-december-2014-an-uprising-persists-and-spreads\">2014年8月</a>そして<a href=\"https://crimethinc.com/2020/06/10/the-siege-of-the-third-precinct-in-minneapolis-an-account-and-analysis\">2020年5月</a>と同様、激しい対立は大規模な抗議に「先立って」起こり、人々を遠ざけるどころか、さらに多くの参加者を惹き付け、事態の緊急性を浮き彫りにすると共に、ニュースサイクルをトランプの支配から奪い取った。それとは対照的に、トランプの軍事パレードには僅か数千人の観客しか集まらなかった。</p>\n\n<p>トランプ政権第2期の歴史において、第1章は6月14日の抗議活動で締め括られる。その日まで、抵抗への大衆的支持があるのか、国民に軍を向けようとするトランプの企てに対して周囲がどれほど消極的なのか、そして人々が街頭に出れば何が起こるのか、誰にも分からなかったのである。</p>\n\n<figure class=\"\">\n<img src=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2025/12/16/14.jpg\" />\n</figure>\n\n<hr />\n\n<h1 id=\"di-2raundoraihisutakuyan-shang-\"><a href=\"#di-2raundoraihisutakuyan-shang-\"></a>第2ラウンド：ライヒスターク炎上</h1>\n\n<p>もちろん、ICEはロサンゼルスを離れなかった。その後、長期にわたる消耗戦が続き、ICEの私兵達は、かつてネオナチの街頭デモで用いられていた<a href=\"https://bsky.app/profile/crimethinc.com/post/3lvsc62wffc2x\">戦術を流用した</a>。同時に、地元のオルガナイザー達も作戦マニュアルを作り上げ、彼等の動きを追跡し、ホテルから追い出し、迅速対応ネットワークを整備して抵抗した。</p>\n\n<p>7月4日、テキサス州フォートワースの南部にあるプレーリーランド収容施設で行われていたデモの最中に銃撃事件が発生した。警察によって最終的に18人が逮捕され、「アンティファ関連物資の運搬」など複数の罪に問われた。トランプ政権はこれを「アンティファ」に対する初の法的訴訟と位置付け、抗議活動全般を犯罪化する前例を作ろうとした。この<a href=\"https://dfwdefendants.noblogs.org/\">訴訟</a>は今も係争中である。</p>\n\n<p>8月初め、イーロン゠マスクと共に米国国際開発庁（USAID）の解体に関わっていたティーンエイジャーが、ワシントンDCのダウンタウンで暴行を受けたと<a href=\"https://www.politico.com/news/2025/08/05/trump-administration-staffer-known-as-big-balls-assaulted-in-dc-00494990\">訴えた</a>。マスクは当初、彼をニューラリンク社で雇っていた。高校を卒業したばかりのこの少年は、8月には既に国務省・国土安全保障省・サイバーセキュリティ社会基盤安全保障庁（CISA）・連邦緊急事態管理庁（FEMA）・運輸保安局（TSA）・社会保障局の内部で働いていた。この経歴は、ドナルド゠トランプ政権下の連邦機関にどのような専門知識－－そしてセキュリティ体制－－が存在していたのか雄弁に物語っている。</p>\n\n<p>トランプはこの機会を利用して州兵をワシントンDCに派遣した。しかし、ワシントンDCに州兵が展開しても、<a href=\"https://www.aljazeera.com/news/2025/8/27/grand-jury-declines-to-indict-man-for-throwing-sandwich-at-us-agents\">反対意見の表明</a>は抑えられなかった。むしろそれは、権威の神話を打ち砕く効果をもたらした。軍を街頭に出しても統制の強化には繋がらず、かえって大陪審が検察に公然と反抗する事態を招いたのである。</p>\n\n<figure class=\"portrait\">\n<img src=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2025/12/16/3.jpg\" />\n</figure>\n\n<p>9月10日、<a href=\"https://racism.org/articles/defining-racism/white-privilege/12835-charlie-kirk-white-supremacist\">人種差別的宣伝家</a>チャーリー゠カークが、ユタ州の大学でトランプの政策を宣伝している最中に銃殺害された。カークを殺害した若者は保守的な家庭の出身だったにもかかわらず、トランプとその支持者達はここぞとばかりに「左翼」への取締り強化を<a href=\"https://bsky.app/profile/crimethinc.com/post/3lywd6jclds2o\">呼びかけた</a>。あるトランプ支持者は皮肉抜きに、チャーリー゠カークの銃撃を「米国のライヒスターク放火事件」だと断言した。そして、トランプが政権に就いて以来初めて、全国各地の草の根ファシスト集団が<a href=\"https://bsky.app/profile/crimethinc.com/post/3lywd6jclds2o\">公にデモを行った</a>。<sup id=\"fnref:6\"><a href=\"#fn:6\" class=\"footnote\" rel=\"footnote\" role=\"doc-noteref\">6</a></sup></p>\n\n<p>中道派はトランプとその支持者に<a href=\"https://www.nytimes.com/2025/09/11/opinion/charlie-kirk-assassination-fear-politics.html\">政治的な隠れ蓑を与えた</a>。彼等はカークの死を、米国で毎年生じる銃暴力による数万人の死者（3カ月前に暗殺された民主党政治家を含む）よりも重大な悲劇として扱う共和党員の合唱に加わったのである。彼等が恐怖に動機づけられていたのか、それとも人命への真摯な懸念からだったのか－－ガザでの大量虐殺に沈黙していることを考えれば疑わしいが－－は分からない。だが、いずれにせよその結果、トランプ政権とその支持者に事実上の白紙委任状が与えられたのである。</p>\n\n<p>トランプとその取り巻きはファシズムへ向けて全速力で突き進んでいる。彼等は既にその場面の台本を事前に用意している。取締りの「口実を与える」などという発想そのものが成り立たない。彼等はどれほどこじつけであろうと、機会があれば何でも利用するつもりなのだ。重要なのは、他者がそれを可能にするかどうかである。1933年2月のライヒスターク放火事件でナチスがドイツで権力を強化できたのは、他の政治派閥がそれに反応してナチスに緊急権限を与えたからに他ならない。ライヒスタークの火災を止める方法は、国家の暴力に対抗して行動する者を抑え込むことではなく、いかなる情況であれファシスト的な企てや言説の正当化を拒むことである。それ以外は純然たる共犯なのだ。</p>\n\n<figure class=\"\">\n<img src=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2025/12/16/12.jpg\" />   <figcaption>\n    <p>チャーリー゠カーク、ホルスト゠ヴェッセルの仲間入り。</p>\n  </figcaption>\n</figure>\n\n<p>9月17日、トランプは「アンティファ」を「主要なテロ組織」に<a href=\"https://crimethinc.com/2025/09/18/make-ready-safeguarding-our-movements-against-repression-how-to-respond-to-donald-trumps-threats\">指定する</a>と宣言した。トランプ政権はその計画の第一段階（「まず移民を狙え」）が順調に進んだと見て、次の段階（「次には反ファシストを狙え」）へ移行した。政府は自らファシズムを受け入れたとは宣言しない。ただ反ファシストを国家の敵と呼ぶだけである。</p>\n\n<p>9月21日、アリゾナ州のスタジアムに約10万人が詰めかけ、チャーリー゠カークの追悼式と称するトランプの集会が開催された。スティーブン゠ミラーの演説はナチスの宣伝家ヨーゼフ゠ゲッベルスを<a href=\"https://www.rawstory.com/goebbels-stephen-miller/\">彷彿とさせた</a>。トランプとマスクが5月以来初めて一緒に姿を見せた。被害者として自らを演出することで、トランプとその支持者は6月の挫折の後に勢いを取り戻すことができた。ファシストは超人であると同時に弱者でもあるように見えなければならない。この矛盾こそが彼等のプロジェクトの原動力であり、核心である。</p>\n\n<p>州兵は依然としてロサンゼルスやワシントンDCの街頭を占拠していた。トランプは、大規模な<a href=\"https://crimethinc.com/2025/09/23/ice-out-of-illinois-ice-out-of-everywhere-a-report-from-the-blockades-at-the-broadview-facility\">ICE作戦</a>が進行中のシカゴに加え、オレゴン州ポートランドにも州兵を派遣すると発表した。9月30日、彼は世界中の米軍関係者を<a href=\"https://thehill.com/homenews/administration/5528730-trump-military-training-cities-crime-crackdown/\">招集</a>し、米国の都市を「訓練場」として利用するよう指示した。</p>\n\n<figure class=\"\">\n<img src=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2025/12/16/26.jpg\" />   <figcaption>\n    <p>9月30日にトランプは米軍指導部の集会で宣言した。「我々は内部から侵略されている。外国の敵と何ら変わらない。」</p>\n  </figcaption>\n</figure>\n\n<p>10月8日、トランプは、反ファシストに関する恐怖と嘘の流布を商売にする極右の詐欺師達によるパネルディスカッションを開催した。ゲストの一人、ジャック゠ポソビエックは、トランプとその側近が満足げに頷く中で、「アンティファ」はワイマール共和国に起源があると<a href=\"https://bsky.app/profile/crimethinc.com/post/3m2ph4lz3is2t\">明言</a>し、政権がアドルフ゠ヒトラーの台頭に抵抗した者達を敵と見なしていることを、誰の目にも明らかにした。</p>\n\n<p>ファシズムの反対者にとっては<a href=\"https://crimethinc.com/2025/09/18/make-ready-safeguarding-our-movements-against-repression-how-to-respond-to-donald-trumps-threats\">恐ろしい局面</a>になった。雇用主が満足する形でチャーリー゠カークの死に反応しなかったことにより、<a href=\"https://www.reuters.com/investigations/charlie-kirk-purge-how-600-americans-were-punished-pro-trump-crackdown-2025-11-19/\">数百</a>人が職を失った。「ターニングポイント」組織は大学教授を次々と<a href=\"https://ncnewsline.com/2025/10/08/unc-professor-suspended-for-anti-fascist-activism-returns-to-class/\">標的に</a>し、停職処分に追い込んだ。『アンティファ：反ファシズム゠ハンドブック』の著者マーク゠ブレイは<a href=\"https://www.nytimes.com/2025/10/08/nyregion/rutgers-professor-threats-antifa.html\">国外に逃れ</a>、反ファシストのメディアプラットフォーム「It’s Going Down」は<a href=\"https://itsgoingdown.org/igd-2015-2025/\">閉鎖された</a>。</p>\n\n<p>こうした情況では、弾圧への備えに気を取られ、積極的な行動から手を引きたくなるのも無理はない。しかし、それを行えば主導権は当局に委ねられ、彼等の勢いをさらに加速させる結果にしかならない。</p>\n\n<p>トランプ政権は次の攻撃段階の準備を進めていた。どこまで行くつもりなのか、そしてどれほどの速さで展開するのだろうか？</p>\n\n<figure class=\"\">\n<img src=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2025/12/16/10.jpg\" />   <figcaption>\n    <p>シカゴでICE捜査官がカメラマンに銃口を直接向ける。2025年秋。</p>\n  </figcaption>\n</figure>\n\n<hr />\n\n<h1 id=\"chao-mu-gabian-waru\"><a href=\"#chao-mu-gabian-waru\"></a>潮目が変わる</h1>\n\n<p>10月18日に「ノーキングス」抗議行動が再び行われるのを前に、トランプ大統領とその取り巻き達は参加者を「ハマス支持者」や「アンティファ」、さらには「金で動員された抗議者達」で民主党の「テロリスト派」（「小規模だが非常に暴力的で声高なグループ」）だと<a href=\"https://crimethinc.com/2025/10/20/anarchists-at-the-no-kings-rallies-reports-from-around-the-country\">決めつけていた</a>。しかし、こうした非難が参加を思い止まらせた様子はなかった。<a href=\"https://crimethinc.com/2025/10/09/no-kings-no-masters-a-call-for-anti-authoritarian-blocs-at-the-october-18-no-kings-demonstrations\">予想</a>を上回り、10月の抗議行動には約700万人が集まり、6月よりもはるかに多い人数となった。デモ自体は主に地元の民主党が統制する落ち着いたイベントだったが、幅広い層を引き寄せ、特にICEが活動している地域ではより直接的な抗議活動に参加したいと望む<a href=\"https://crimethinc.com/2025/10/20/anarchists-at-the-no-kings-rallies-reports-from-around-the-country\">人々</a>もいた。</p>\n\n<p>トランプの州兵派遣は法的障害に直面していた。彼はサンフランシスコへ部隊を送るという脅しを土壇場で撤回した。ICEの作戦に対する抵抗は<a href=\"https://crimethinc.com/2025/11/20/reflections-on-resisting-ice-in-chicago-the-view-from-broadview\">シカゴ</a>や<a href=\"https://crimethinc.com/2025/11/18/protesters-clash-with-ice-agents-again-in-the-twin-cities-a-firsthand-report\">全米各地</a>で続き、<a href=\"https://crimethinc.com/2025/12/03/when-the-feds-come-to-your-city-standing-up-to-ice-a-guide-from-chicago-organizers\">新たな草の根ネットワークや戦術</a>が形成されていった。</p>\n\n<p>11月4日の選挙結果は、共和党支配に賛同する世論を形成するどころか、むしろ支持が失われつつあると示していた。ホットポテトは再び向きを変え、バイデンに抗議票を投じた有権者達は、今や経済の責任をトランプに負わせた。有権者はニューヨーク市長にゾーラン゠マムダニを選出し、中道派民主党員をあっさり退けた。彼等はトランプの勝利を理由に、民主党は政策をさらに右寄りにするべきだ、とまたしても主張していたのだ。また、マムダニの勝利はトランプに監視すべき新たな敵対者をもたらし、「アンティファ」から別の脅威へと関心を移させた。</p>\n\n<p>選挙後、共和党内に新たな亀裂が見え始めた。極右ポッドキャスターのタッカー゠カールソンが公然たる反ユダヤ主義者に発言の場を与えたことをヘリテージ財団会長が擁護したために、財団のいわゆる「反ユダヤ主義タスクフォース」のメンバーは<a href=\"https://www.nytimes.com/2025/11/06/us/politics/heritage-foundation-antisemitism-task-force.html\">辞任した</a>。パレスチナ人を絶滅させるためにキリスト教ナショナリストと手を組んだユダヤ人シオニストは、この連合にユダヤ人絶滅を望む者も含まれていることを恐らく既に理解していただろう。しかし11月までに、ユダヤ系シオニストが主導権を握っていないことは明らかで、選挙の敗北が見込まれる中、権力維持のためにその情況に甘んじる動機は薄れていた。</p>\n\n<p>マージョリー゠テイラー゠グリーンは、ドナルド゠トランプがエプスタイン関連文書の公開を拒んだことを巡って対立し、議会を辞任せざるを得なくなった。彼女は「全てが消えて良くなることを願う『虐待された妻』にはならない」と<a href=\"https://www.bbc.com/news/articles/cwywjz202r7o\">述べた</a>。彼女の辞任はトランプ支持基盤の一部が不満を感じていることを示唆する一方、ドナルド゠トランプが依然として共和党政治家に対して生殺与奪の権力を握っていることを示している。ウラジーミル゠プーチン、ヴィクトル゠オルバン、レジェップ゠タイイップ゠エルドグアンがそれぞれロシア・ハンガリー・トルコで確立したような政府支配を米国で固めるためには、トランプは最も強固な同盟者さえ犠牲にできると示さねばならない。成功した専制政治は、例外なくこうした茶番めいた内紛や地位を巡る争いを伴う。<a href=\"https://www.npr.org/2025/04/22/nx-s1-5340753/trump-democracy-authoritarianism-competive-survey-political-scientist\">競争的権威主義</a>と呼ばれるのも無理はない。</p>\n\n<p>分極化した政治情況の中、こうした亀裂によってトランプ支持層の大多数が彼から離反するとは考えにくい。しかし、これらはトランプが常に強さを誇示しなければならない理由を物語っている。トランプの支持者達は、彼への崇拝のために自らを貶め、虚偽を公言し、残虐行為を正当化し、認知的不協和に耐え抜いてきた。その見返りが途絶えた瞬間、彼等には地獄が待っているのだ。</p>\n\n<figure class=\"\">\n<img src=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2025/12/16/22.jpg\" />   <figcaption>\n    <p>正義の遅延は、正義の否定である</p>\n  </figcaption>\n</figure>\n\n<p>トランプ大統領が就任した際、ビットコインは彼が暗号通貨の規制緩和を約束するとされる前から急騰していた。そのピークは、ホワイトハウスの委員団が「アンティファ」への恐怖を煽る直前だった。しかし11月には急落し、価値の約3分の1を失った。その頃、人工知能投資バブルが崩壊して株式市場が暴落するのではないかとも囁かれていた。一部の共和党員は、トランプの関税や度重なる無謀な行為が経済危機の一因になるのではないかと恐れていた可能性が高い。こうした懸念から、彼等がトランプに最も媚び諂う支持者として名を連ねようとする熱意は薄れたのかも知れない。</p>\n\n<p>11月26日、<a href=\"https://bsky.app/profile/crimethinc.com/post/3m6ltawiwdc2c\">不満を募らせた</a>アフガニスタン戦争の退役軍人が、ワシントンDCで2人の州兵を射殺した。トランプはこの事件を再び利用して反移民キャンペーンを強化しようとしたが、彼のライヒスターク放火戦略は既に充分な効果を上げられなくなっていた。そもそもトランプが州兵をDCに派遣していなければ、この銃撃事件は起きなかったと言える。「彼女はハエを捕まえるためにクモを飲み込んだ…何故ハエを飲み込んだのか、私には分からない。」</p>\n\n<p>11月29日、ICEはニューヨーク市で大規模な作戦を試みたが、<a href=\"https://bsky.app/profile/crimethinc.com/post/3m6sxdisjts2f\">民衆の抵抗</a>で<a href=\"https://neversleep.noblogs.org/post/2025/12/11/reportback-from-foiled-nov-29-ice-raid/\">完全に阻止された</a>。人々はICE捜査官を取り囲み、活動を妨げ、市外へ追い出した。トランプ大統領が連邦機関を政治的武器に変えようとした強硬な試みは、国民を抑え込むどころか、かえって彼等を煽り立て、絶望と恐怖から情熱的な集団行動へと駆り立てたのである。</p>\n\n<figure class=\"\">\n<img src=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2025/12/16/16.jpg\" />\n</figure>\n\n<hr />\n\n<h1 id=\"korekaranodou-i\"><a href=\"#korekaranodou-i\"></a>これからの闘い</h1>\n\n<p>12月15日、反移民強制捜査に関する世論調査の急落を背景に、連邦機関がより抑制的な戦略に移行するというニュースが<a href=\"https://www.newsbreak.com/thedailybeast-513346/4397728285198-ice-barbie-forced-to-make-major-change-to-raids-after-humiliating-polls\">広まった</a>。同じ日、カシュ゠パテル率いるFBIは「反資本主義・反政府運動」のメンバーとされる5人を逮捕したと述べ、その内4人は爆弾製造の陰謀に関与したと<a href=\"https://www.cbsnews.com/news/california-alleged-terror-plot-turtle-island-liberation-front-doj-fbi/\">主張した</a>。<a href=\"https://www.documentcloud.org/documents/26377809-doj-criminal-complaint/\">「この刑事告発」</a>は、典型的な<a href=\"https://crimethinc.com/2012/05/29/inside-the-fbi-entrapment-strategy\">おとり捜査事件</a>の様相を呈している。</p>\n\n<p>2025年の終わりに、私達は再び新たな転機を迎えている。連邦機関が移民以外の標的に対して未だ全力で動いていないのは、民衆がICEの活動を妨害しようと必死に抵抗してきたからに過ぎない。これは連帯の真の意味を如実に示している。明日自分を守る最善の方法は、今日お互いを守ることである。トランプとその取り巻きは、もし可能ならすでに私達のコミュニティで<a href=\"https://theintercept.com/2025/12/12/trump-nspm-7-domestic-terrorist-executions-antifa-boat-strikes/\">超法規的殺人</a>を行っているはずだ。いずれそうなる可能性は残されている。</p>\n\n<p>反ファシストを標的にする準備を整えた以上、ほぼ必然的に連邦機関は実行に移すだろう。今、キャリアを積みたいFBI捜査官には<a href=\"https://crimethinc.com/2012/05/29/inside-the-fbi-entrapment-strategy\">おとり捜査事件</a>を企てる動機があり、<a href=\"https://crimethinc.com/2025/07/06/the-trial-of-ayla-king-the-first-of-the-stop-cop-city-rico-cases-goes-to-trial\">より野心的な襲撃</a>も恐らく進行中だろう。もしこれらの行動が民衆を沈黙させ、でっち上げがテレビ視聴者に好意的に受け入れられ、世論が民衆の抵抗に敵対するなら、トランプ政権だけでなく、大喜びで厄介者を始末したがっている民主党の政治家達も勢いづくだろう。次の弾圧に対して私達は、人々がICEの急襲に対して迅速対応ネットワークを形成したのと同じように、結集して新しい戦術を試みる形で対応しなければならない。</p>\n\n<p>連邦機関がアナキストを<a href=\"https://www.nbcnews.com/id/wbna7908466\">国内における第一標的</a>と宣言したのはこれが初めてではないし、今世紀初めてですらない。FBIも2005年5月に同様の措置を取った。7カ月も経たない内に、彼等は<a href=\"https://ja.crimethinc.com/2008/09/01/the-shac-model-a-critical-assessment\">SHAC7</a>起訴（ハンティンドン動物虐待阻止行動で起訴された7人）と並ぶ<a href=\"https://crimethinc.com/2008/02/22/green-scared\">「緑狩り」</a>の最重要案件の一つ、「バックファイア作戦」を開始した。過去20年を振り返ると、圧力に屈して運動を分断させ<a href=\"https://crimethinc.com/2025/09/18/make-ready-safeguarding-our-movements-against-repression-how-to-respond-to-donald-trumps-threats\">ない</a>ことが、<a href=\"https://crimethinc.com/2004/11/01/what-is-security-culture\">セキュリティ文化</a>の具体的実践と同じくらい安全にとって重要だと分かる。</p>\n\n<p>もしトランプの支持が崩壊し続ければ、彼が敵対者を組織的に標的にすることは防げるかも知れない。しかし、彼がもたらす危険性は減らない。もし情況がさらに不安定になれば、ライヒスターク放火のような事件が相次ぎ、<a href=\"https://crimethinc.com/2024/08/11/charlottesville-revisited-2017-to-2024-what-can-a-moment-of-peril-tell-us-about-our-own-dangerous-times\">シャーロッツビル</a>の再来のような事態も増えるだろう。ベンヤミン゠ネタニヤフのように、彼は戦争を扇動するか、あるいはそれ以上のことをして自分の審判の日を逃れる手段を取る可能性もある。</p>\n\n<p>それでも、逃げ道はなく、前に進むしかない。今日、誰の目にも明らかだ。国家の暴力に抵抗する能力を築くことから始めなければ、より良い未来への道は開けないのだ。</p>\n\n<figure class=\"\">\n<img src=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2025/12/16/15.jpg\" />\n</figure>\n\n<hr />\n\n<h1 id=\"xuan-ju-\"><a href=\"#xuan-ju-\"></a>選挙</h1>\n\n<p>主に自らの職の安泰を気にしている民主党の政治家達は、議会自体が行政・司法によってほぼ実権を奪われているにもかかわらず、人々の関心を2026年の選挙に向けようとしている。2026年の選挙は、トランプの2期目にとって、第1期目に対して<a href=\"https://crimethinc.com/2019/02/26/life-in-mueller-time-the-politics-of-waiting-and-the-spectacle-of-investigation\">モラー捜査</a>がそうであったようなものになるかもしれない。つまり、真の権力構築という緊急の問題から人々の注意を逸らす見世物になる可能性があるのである。人々がどのように投票しようと、街頭でも政府内部でも勢力均衡がトランプに不利に傾かない限り、選挙は意味を持たない。</p>\n\n<p>2022年、トルコの同志達は、レジェップ゠タイイップ゠エルドアン大統領の統治下でも、同じような構図が生じていると<a href=\"https://crimethinc.com/2022/06/20/addicted-to-tear-gas-the-gezi-resistance-june-2013-looking-back-on-a-high-point-of-resistance-in-turkey\">報告していた</a>：</p>\n\n<blockquote>\n  <p>過去10年間、民衆がエルドアンに致命的な一撃を与えると期待される選挙が途切れることなく現れてきた（中略）これらの選挙は国民投票から大統領選、議会選挙、市長選挙まで、少なくとも6回行われている。その内の幾つかでは「正しい」結果が得られるまで投票が繰り返された。</p>\n</blockquote>\n\n<p>ドナルド゠トランプは、自発的に権力を手放すつもりはないと明確に示している。10月23日、スティーブ゠バノンは、彼が3期目を務められるようにする計画があると<a href=\"https://www.nytimes.com/2025/10/24/us/politics/president-trump-2028-steve-bannon.html\">述べた</a>。もし<a href=\"https://ja.crimethinc.com/2020/06/17/snapshots-from-the-uprising-accounts-from-three-weeks-of-countrywide-revolt\">ジョージ゠フロイド蜂起</a>がなければ、トランプは2020年のクーデター未遂で国家機構のより多くの部分を動員できたかもしれない。今回は、当時彼を支持しなかった全ての機関の上層部に忠誠派を据えた。今期の政権を前回以上に分裂した状態で終える可能性もあるが、それは私達が相当な圧力を掛けた場合に限られる。</p>\n\n<figure class=\"portrait\">\n<img src=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2025/12/16/24.jpg\" />   <figcaption>\n    <p>手遅れになる前に、戦術を更新しよう</p>\n  </figcaption>\n</figure>\n\n<p>トランプが自発的に権力を放棄しないのなら、私達は抗議戦略をそれに応じて再検討しなければならない。武装した占領勢力でも容易に対抗できない形で影響力を行使できる能力を築く必要がある。デモ参加者が手に負えないほど乱暴ではないのだから州兵派遣は不要だと主張する民主党は、トランプを利する考え方をしているに過ぎない。落ち着いて行儀良く行動し続けるなど、ファシズムへの道を開くだけだ。問題は群衆をどう制御するかではなく、私達自身がどうすれば制御不能になれるかである。</p>\n\n<p>選挙での勝利だけを望む人々であっても、2020年に<a href=\"https://ja.crimethinc.com/2024/11/06/history-repeats-itself-first-as-farce-then-as-tragedy-why-the-democrats-are-responsible-for-donald-trumps-return-to-power\">見られた</a>（<a href=\"https://note.com/bakuto_morikawa/n/ncc103bd1e50f\">拙訳</a>）ように草の根の抗議行動がどれほど重要か理解しなければならない：</p>\n\n<blockquote>\n  <p>当時、中道派は、論説に次ぐ論説で、2020年5月と6月の<a href=\"https://crimethinc.com/2020/06/17/snapshots-from-the-uprising-accounts-from-three-weeks-of-countrywide-revolt\">街頭対立</a>が選挙をドナルド゠トランプに振れるようにするかもしれないと懸念を表明していた。実際には、2020年6月の民主党の有権者登録は<a href=\"https://www.nytimes.com/2020/08/11/us/politics/democrats-voter-registration-george-floyd.html\">50％増加</a>し、共和党の有権者登録は同じ月に僅か6％しか増加しなかった。2020年に投票方法を決める要因として抗議行動を挙げた人々は、<a href=\"https://www.nytimes.com/2020/11/07/us/black-lives-matter-protests.html\">7％もの差をつけてジョー゠バイデンに投票していた</a>。</p>\n\n  <p>つまり、ジョージ゠フロイド反乱がバイデンの当選を助けたのだ。</p>\n\n  <p>そして、覚えておいてほしい。ジョージ゠フロイド反乱は有権者登録運動から始まったのではない。<a href=\"https://crimethinc.com/2020/06/10/the-siege-of-the-third-precinct-in-minneapolis-an-account-and-analysis\">所轄警察署の焼き討ち</a>で始まったのだ。『ニューズウィーク』の<a href=\"https://www.newsweek.com/54-americans-think-burning-down-minneapolis-police-precinct-was-justified-after-george-floyds-1508452\">世論調査</a>によれば、調査対象者の54％が、これは正当な行為だと考えていた。これが起こらなければ、ジョージ゠フロイドやブリオナ゠テイラー等の殺人を公の議論に押し出せなかっただろうし、選挙で民主党が勝利しなかっただろう。不公正の原因に対して実際に行動を起こさなければ、強力な運動を創り出せないのだ。</p>\n</blockquote>\n\n<p>たとえトランプが選挙やその他の手段で権力を失ったとしても、権威主義は存続する。これが優勢なモデルとなった今、政治スペクトラムのあらゆる立場の政治家－－<a href=\"https://www.nbcnews.com/news/us-news/eric-adams-corruption-case-permanently-dismissed-rcna199266\">エリック゠アダムズ</a>だけでなく<a href=\"https://www.nytimes.com/2025/11/21/us/politics/trump-mamdani-scene.html\">ゾーラン゠マムダニ</a>ですら－－が、君臨する専制的指導者にすり寄ったり、<a href=\"https://www.politico.com/news/2025/08/20/gavin-newsom-twitter-trump-00515785\">ギャビン゠ニューサム</a>のように彼等の手法を取り入れたりしている。共和党は作り直され、一人の男の私的な乗り物になった。偽善的なルール遵守者として自らを誇示しようと懸命に努力した民主党は、大急ぎでライバルを<a href=\"https://www.cbsnews.com/pittsburgh/news/gerrymandering-congress-trump-fair-maps-republicans-democrats/\">模倣している</a>。</p>\n\n<p>もしトランプが権力を失ったなら、権力闘争が起こり、その勝者は彼自身のような専制指導者になる可能性がある－－どちらの政党であろうとも。これが、真の社会変革を望むなら草の根運動を築くべきもう一つの理由である。そうした運動は、代議制政治に依存せず、誰が公職に就こうとも効果的に行動できなければならない。</p>\n\n<p>私達は、どれほど善意ある民主党員であろうと、選挙綱領をどう更新しようと、彼等が本物の代替案ではないことを誰にでも分かるように示さねばならない。民主党が資本主義の生み出す諸問題に取り組めなかったため、バイデン政権は結果として<a href=\"https://crimethinc.com/2024/11/06/history-repeats-itself-first-as-farce-then-as-tragedy-why-the-democrats-are-responsible-for-donald-trumps-return-to-power\">何百万もの人々をトランプに投票させることになった</a>）。もしトランプを再び権力から追い出せても、このサイクルが繰り返されるのなら、次のファシズムの波は私達の想像を超えるほど恐ろしいものになるだろう。</p>\n\n<p>トランプに対する運動は、選挙政治を超えて深く掘り下げ、先を見据えなければならない。私達は、権力を一般の人々の手に委ねる実践を中核に据えねばならない。資本主義とそれを支える暴力、そして政党政治を出し抜き、その正当性を失わせる戦略を追求するのである。そもそも億万長者を生み出す仕組みを解体しなければならない。私達は既に、その姿の<a href=\"https://crimethinc.com/2020/06/10/the-siege-of-the-third-precinct-in-minneapolis-an-account-and-analysis\">断片を垣間見ている</a>。</p>\n\n<p>問題は、単一の政治家・政党・政府よりも遥かに大きい。トランプを米国で権力に押し上げたのと同じ力が、<a href=\"https://crimethinc.com/2024/06/17/six-months-in-a-neoliberal-dystopia-social-cannibalism-versus-mutual-aid-and-resistance-in-argentina\">アルゼンチン</a>・<a href=\"https://bsky.app/profile/crimethinc.com/post/3m7zovqctlc2y\">チリ</a>・<a href=\"https://www.nytimes.com/2025/06/03/world/europe/geert-wilders-netherlands-coalition.html\">欧州</a>でも同様の人物に権力をもたらしている。私達は、何世紀も続いた社会秩序が終焉を迎える苦しみに耐えているのだ。それは、社会秩序そのものと共に私達をも破壊しかねない。直面する差し迫った問題を、新しい生き方を皆で協力して築けるようなやり方で解決できなければ、生き残れない。これこそが、迅速対応ネットワークに秘められた可能性である。</p>\n\n<figure class=\"\">\n<img src=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2025/12/16/17.jpg\" />   <figcaption>\n    <p>学校付近でICE監視任務に就く地域住民。</p>\n  </figcaption>\n</figure>\n\n<hr />\n\n<h1 id=\"toranpushi-dai-wotuo-suruniha\"><a href=\"#toranpushi-dai-wotuo-suruniha\"></a>トランプ時代を脱するには</h1>\n\n<p>いかにして専制的指導者を打倒するのか？</p>\n\n<p>まず、彼の支持基盤の中から、彼の支配を恒久的に支持しているわけではないが、その支持が彼を権力維持に不可欠な層を特定する。<sup id=\"fnref:7\"><a href=\"#fn:7\" class=\"footnote\" rel=\"footnote\" role=\"doc-noteref\">7</a></sup>そして、その層の関心事を分析する。彼の支配を維持することよりも、彼等にとって何が重要なのかを見極め、彼等の弱点について考えてみるのである。次に、そうした層が支持を撤回したくなる情況に追い込むことのできる活動形態を特定する。</p>\n\n<p>何があろうと、その活動に取り組む。社会の充分な部門が支持対象を変えるまで、必要なだけ繰り返し行う。</p>\n\n<p>2020年夏にも、これと似たことが起きた。トランプは<a href=\"https://crimethinc.com/2020/07/17/solidarity-with-the-people-in-the-streets-of-portland-against-the-federal-occupation-and-the-police\">連邦捜査官をポートランドに集中させ</a>、資本家階級に属する支持者に対して、自分が秩序を効果的に確立し、平常通りの経済活動を維持できると示そうとした。本質的に彼は、クーデターへの投資を検討する人々に対し、「概念実証」を提示しようとした。しかし彼は失敗し、主要な資本家の多くは2021年のクーデター未遂を支持しなかった。この結果は、毎晩街頭に結集した群衆の功績である。彼等の<a href=\"https://crimethinc.com/2020/08/03/tools-and-tactics-in-the-portland-protests-from-leaf-blowers-and-umbrellas-to-lasers-bubbles-and-balloons\">勇敢な活動</a>が連邦捜査官を打ち負かしただけでなく、トランプの権力維持の試みは支配階級の一部を危険に曝すだけであるという確信を抱かせたのだ。</p>\n\n<p>2025年春の反テスラ抗議運動は、この戦略の有効性を示した。ファシスト扇動者・キリスト教ナショナリスト・テック億万長者から成る統一戦線に直面し、抗議者達はテスラ販売店に圧力を掛け、僅か3カ月で驚くべき成果を上げた。偶然か否かは別として、トランプとトランプ連合の最も強力な参加者の一人であるイーロン゠マスクとの同盟は崩壊した。それは、2025年6月のロサンゼルス蜂起直前に起こり、重要な局面でトランプの注意を逸らしたのである。</p>\n\n<p>もし私達がドナルド゠トランプやその後継者の専制的支配下で生涯を送りたくなければ、直接行動を用いて彼の支持基盤を分断し、これまで受動的だった人々に彼に反対する立場を取らせねばならない。</p>\n\n<p>そして、問題の根源に踏み込まねばならない。</p>\n\n<figure class=\"\">\n<img src=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2025/12/16/21.jpg\" />\n</figure>\n\n<hr />\n\n<h1 id=\"hao-ji-\"><a href=\"#hao-ji-\"></a>好機</h1>\n\n<p>旧来の制度が混乱し、政治家への信頼が過去最低に落ち込む今こそ、実に、強力な解放運動にとっては絶好の時期だ－－仮にそうした運動が存在するならば。最大の問題は敵の強さではなく、私達自身の弱さである。</p>\n\n<p>数え切れないほどの人々がトランプの政策の被害を受け、日々「恐怖で抑止された怒り」という感情的現実を生きている。将来に対する恐れが先行する中、それにほぼ並ぶ勢いで、国家暴力への恐怖も高まり続けている。もしトランプの支配に亀裂が生じれば－－例えば、彼の勢力を一貫して出し抜く運動が現れれば－－蓄積した膨大なエネルギーが解き放たれる可能性がある。その基盤の上で人々を団結させられる者がいれば、何百万もの人々が殺到して足を踏み出す道を切り開くだろう。</p>\n\n<p>バイデン時代の米国には戻れない。イーロン゠マスクとドナルド゠トランプがもたらした破壊は取り消せない。しかし彼等は、どれほど緊急に真の変化が必要なのかを何百万人もの人々に示した。彼等が生み出した瓦礫の中で、私達の歴史的記憶と福祉に関わる諸制度が、少数のナルシシストの思うままにされてはならないという点は誰の目にも明らかだ。誰もが認識できるはずだ。法制度は最初から、任命された人数が少し違うだけで専制政治に傾きかねない危うさを抱えていた。そして政治機構全体は常に、大多数を自らの主体性から遠ざけるように機能してきたのだ。</p>\n\n<p>少なくとも、今や境界線ははっきりしている。極右は、もはや自らに資金提供してくれる億万長者に反対する振りなどできない。億万長者どもは、もはや万人に繁栄をもたらす振りなどできない。ヘリテージ財団と行動を共にしたシオニストどもも、もはやファシズムへの抵抗を代表している振りなどできない。シリコンバレーが社会的繋がりを深め、人工知能が私達をより創造的にし、暗号通貨が豊かさをもたらすなど、未だに誰が言い張れるのか？2020年にICEや警察を弁護した人々は、今やそれらをありのままに見なければならない。それらは、暴君に仕えようと待ち構える予備軍なのだ－－そして同時に、国境とは、様々なコミュニティ同士の境界線ではなく、その内部に開いた傷口であることも認識しなければならない。</p>\n\n<p>最悪の事態に備える一方で、最善のシナリオを実現するための準備も積極的に進めるべきだ。この情況は恐ろしいが、生き延びることができれば、私達は別の世界にたどり着く。今こそ、闘いの只中で、そこに到達するために何が必要なのかを見極め、提案を広め、その実現に向けて共に踏み出そう。</p>\n\n<figure class=\"\">\n<img src=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2025/12/16/19.jpg\" />   <figcaption>\n    <p>ロサンゼルスの高速道路を封鎖するデモ隊。</p>\n  </figcaption>\n</figure>\n\n<hr />\n\n<blockquote>\n  <p>億万長者どもと対立するのは君だ。彼等は太陽系史上最も強大な帝国の富と権力を掌中に収め、好き勝手に使える。君達が頼れるのは、己の創意工夫、仲間の連帯、そして君達と同じ境遇にある何百万人もの切迫した思いしかない。億万長者どもが成功しているのは、他人を犠牲にして自らの手に権力を集中させたためだ。君達が成功するには、「誰もが」より力を持てるようになる方法を示さねばならない。この闘争では2つの原理が対峙している：一方は全ての生物を犠牲にして個人的権勢を肥大化させる原理。もう一方は、個人の力が全ての人間・全ての生物の自己決定を拡張し、それぞれが自らの生を選び取れるようにする可能性である。</p>\n</blockquote>\n\n<p><a href=\"https://crimethinc.com/2022/10/28/the-billionaire-and-the-anarchists-tracing-twitter-from-its-roots-as-a-protest-tool-to-elon-musks-acquisition\">億万長者とアナキスト</a></p>\n\n<hr />\n\n<figure class=\"portrait\">\n<img src=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2025/12/16/13.jpg\" />\n</figure>\n\n<div class=\"footnotes\" role=\"doc-endnotes\">\n  <ol>\n    <li id=\"fn:1\">\n      <p>「利益追求型経済は必然的に富を増々少ない手に集中させる。グローバル化した世界では、このプロセスを逆転させようとする国からは投資家が逃げていく。だからこそ、今日では最も裕福な国でさえ、社会民主主義を支えるあらゆる制度を切り捨てざるを得ず、一般市民の犠牲の上に市場を健全だとされる状態に保っている。この問題は私有財産とそれを擁護する国家の革命的な廃止によって解決できる。しかし、資本主義を存続させたまま社会民主主義の基盤を維持するには、その恩恵を受ける者を限定するしかない。－<a href=\"https://crimethinc.com/2015/01/28/feature-syriza-cant-save-greece-why-theres-no-electoral-exit-from-the-crisis\">シリザはギリシャを救えない：選挙が危機の出口ではない理由</a> <a href=\"#fnref:1\" class=\"reversefootnote\" role=\"doc-backlink\">&#8617;</a></p>\n    </li>\n    <li id=\"fn:2\">\n      <p>「ヨーロッパで資本主義が封建制の後を引き継いだように、代議制民主主義は国家のヒエラルキー内部に流動性をもたらしたため、君主制よりも持続可能だと証明された。ドルと投票箱はいずれも権力をヒエラルキー型に分配し、ヒエラルキー自体への圧力を和らげる装置である。封建時代の政治的・経済的停滞とは対照的に、資本主義と民主主義は絶え間なく権力を再分配する。この動的柔軟性のおかげで、潜在的な反乱者は既存秩序を打倒するよりも、その内部で地位を向上させる見込みの方が大きい。その結果、反対派は政治体制を脅かすのではなく、内部から再活性化することが多いのである。」－<a href=\"https://crimethinc.com/2016/04/29/feature-from-democracy-to-freedom\">民主主義から自由へ</a> <a href=\"#fnref:2\" class=\"reversefootnote\" role=\"doc-backlink\">&#8617;</a></p>\n    </li>\n    <li id=\"fn:3\">\n      <p>ヘンリー゠フォードとイーロン゠マスクはファシズムと白人至上主義に対する親和性を共有している。その一方、よく知られているように、フォードは1919年に自社株を全て買い占めて非公開化した。それとは対照的に、マスクは主に株式市場での投機によって莫大な富を築いており、テスラ株は実際の販売収益に比べて<a href=\"https://www.cnbc.com/2025/12/02/burry-tesla-valuation.html\">大幅に過大評価</a>されている。 <a href=\"#fnref:3\" class=\"reversefootnote\" role=\"doc-backlink\">&#8617;</a></p>\n    </li>\n    <li id=\"fn:4\">\n      <p>米国でドナルド゠トランプに対峙している人々は、<a href=\"https://crimethinc.com/2019/09/20/three-months-of-insurrection-an-anarchist-collective-in-hong-kong-appraises-the-achievements-and-limits-of-the-revolt\">中国</a>・<a href=\"https://ja.crimethinc.com/2022/08/22/russia-the-anarcho-communist-combat-organization-an-interview-with-a-clandestine-anarchist-group\">ロシア</a>・<a href=\"https://crimethinc.com/2022/01/12/kazakhstan-after-the-uprising-analysis-from-from-russian-anarchists-eyewitness-accounts-from-anarchists-in-almaty\">カザフスタン</a>などの権威主義的体制下における抵抗を研究すると良いだろう。 <a href=\"#fnref:4\" class=\"reversefootnote\" role=\"doc-backlink\">&#8617;</a></p>\n    </li>\n    <li id=\"fn:5\">\n      <p><a href=\"https://ja.crimethinc.com/books/from-democracy-to-freedom\">民主主義者</a>の常套句はこうだ：「私から全てを奪い去れ。だが、この事態を私が自らの自由意志で選んだという考えだけは残しておけ！」 <a href=\"#fnref:5\" class=\"reversefootnote\" role=\"doc-backlink\">&#8617;</a></p>\n    </li>\n    <li id=\"fn:6\">\n      <p>あるジャーナリストが8月、<a href=\"https://web.archive.org/web/20250813052237/https://www.theatlantic.com/technology/archive/2025/08/proud-boys-militia-groups-trump-ice/683766/\">『プラウドボーイズはどこへ行ったのか？』</a>と問うた。チャーリー゠カークの組織「ターニングポイント」は、この機会を利用して全国に支部を設立しようとした。極右がもはや反体制の振りをする利点を失った今、こうした草の根勢力がどこまで拡大できるかはまだ分からない。 <a href=\"#fnref:6\" class=\"reversefootnote\" role=\"doc-backlink\">&#8617;</a></p>\n    </li>\n    <li id=\"fn:7\">\n      <p>怒りに支配されたソーシャルメディアの時代には特に、専制的指導者の熱烈な支持者につい注目したくなるが、それは誤りだ。指導者の退陣を見るくらいなら死んだ方がましだと考える人々に焦点を当てても、得られるものはほとんどない。 <a href=\"#fnref:7\" class=\"reversefootnote\" role=\"doc-backlink\">&#8617;</a></p>\n    </li>\n  </ol>\n</div>\n"
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        "revolution"
      ],
      "content_html": "<p>ネパールでは2025年9月初旬の抗議運動が警察の暴力への反発で自発的叛乱へと激化し、連邦議会と多数の政府機関・警察署・政党本部・政治家の邸宅が焼き払われる事態に至った。1日半も経たない内に、カドガ゠プラサード゠オリ首相は逃亡し、政府は崩壊した。しかし、政府転覆は、遥かに長い闘争の第一段階に過ぎない。この混乱の中で、王党派・新自由主義者・急進主義者がネパールの未来を決めるべく競い合っている。叛乱の背景と内部の力学をより明確に理解すべく、私達は、カトマンズのアナキスト゠コレクティヴで図書館の<a href=\"https://www.instagram.com/black_book_distro/\">ブラック゠ブック゠ディストロ</a>にインタビューした。</p>\n\n<p>ネパールの叛乱は、過去数年間アジアを席巻した一連の蜂起の一部である。2022年のスリランカ大統領<a href=\"https://crimethinc.com/GotaGoGama\">失脚</a>から2024年のバングラディシュの蜂起、2025年8月の<a href=\"https://crimethinc.com/2025/09/04/voices-from-the-uprising-in-indonesia-affan-kurniawan-lives-on-in-the-streets-1\">インドネシア</a>（<a href=\"https://note.com/bakuto_morikawa/n/nac46e8d4d269\">拙訳</a>）の蜂起まで、火花の足跡を辿ることができる。ミャンマーで継続中の内戦は言うまでもない。ネパール政府崩壊後、<a href=\"https://freedomnews.org.uk/2025/09/21/anti-corruption-riots-in-manila/\">フィリピンでも激しい抗議行動</a>（<a href=\"https://note.com/bakuto_morikawa/n/n44dbf43fd2da\">拙訳</a>）が勃発している。これらは全て、経済困窮の拡大と政治家の公約不履行に対する反応なのだ。</p>\n\n<p>蜂起の触媒となった虐殺事件に制度的共産党が加担したことは、志ある全ての革命家に警告している。資本主義の諸問題は、国家―たとえ党名に「共産主義」を冠しようとも―の暴力を行使するだけでは解決<a href=\"https://crimethinc.com/2018/05/29/theres-no-such-thing-as-revolutionary-government-why-you-cant-use-the-state-to-abolish-class\">できない</a>のだ。資本主義が民衆に突き付ける様々な課題には、警察の武器と権力の殿堂の中で作られる政策案で達成できること以上に、より根本的な変革が必要なのである。</p>\n\n<p>同様に、この叛乱は世界中の政治家と警察を躊躇させるはずだ。彼等は、何の罰も受けずに略奪とテロを行えると思い込んでいる。今日、彼等が得る金銭は、彼等の行為の結果から彼等を守ってくれるだろう。しかし、明日は全てが無駄になるのだ。</p>\n\n<p>こうした叛乱の一つとして、未だにその目的全てを達成してはいない。しかし、世界中の民衆が寡頭政治と国家の弾圧と闘う度に度に、それぞれから教訓が得られている。</p>\n\n<figure class=\"\">\n<img src=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2025/09/22/7.jpg\" />   <figcaption>\n    <p>ソーシャルメディアのコメント投稿者に<a href=\"https://bsky.app/profile/momchomsky.bsky.social/post/3lygazpy6yc2r\">よれば</a>、「敵の皮を着たただの若者」。</p>\n  </figcaption>\n</figure>\n\n<hr />\n\n<p class=\"darkred\"><strong>あなた方のプロジェクトを紹介してください。どのような人達で、何をしているのですか？</strong></p>\n\n<p>私達は<a href=\"https://www.instagram.com/black_book_distro/\">ブラック゠ブック゠ディストロ</a>です。ネパールのカトマンズを拠点とするアナキスト゠コレクティヴと図書館で、左翼の歴史に関する教育を通じた急進化だけでなく、Z世代の抗議行動・メーター利息運動<sup id=\"fnref:1\"><a href=\"#fn:1\" class=\"footnote\" rel=\"footnote\" role=\"doc-noteref\">1</a></sup>・グティ制度擁護運動<sup id=\"fnref:2\"><a href=\"#fn:2\" class=\"footnote\" rel=\"footnote\" role=\"doc-noteref\">2</a></sup>といった私達の目標に合致すると思った民衆の闘争と運動への積極的関与に尽力しています。私達は、失敗し腐敗した共産主義政権と議会の弾圧下にあるアナキズム運動として皆さんに語り掛けます。</p>\n\n<figure class=\"portrait\">\n<img src=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2025/09/22/1.jpg\" />   <figcaption>\n    <p>ネパールのアナキスト゠ジン゠フェスティバルで英語の資料を展示するブラック゠ブック゠ディストロ。</p>\n  </figcaption>\n</figure>\n\n<p class=\"darkred\"><strong>過去10～20年のネパールでの社会運動・社会闘争の概要を簡単にお話し頂けますか。民衆動乱を駆り立てた主な懸念事項は何だったのでしょうか？</strong></p>\n\n<p>毛沢東主義革命<sup id=\"fnref:3\"><a href=\"#fn:3\" class=\"footnote\" rel=\"footnote\" role=\"doc-noteref\">3</a></sup>の後、ネパールは社会的・経済的・地理的・政治的激動の波に襲われてきました。鍵となる問題には、蔓延するカースト差別・自国での機会欠如が助長する出稼ぎ労働者人身売買の甚だしい蔓延・核武装した近隣諸国との日常的な国境紛争・政治汚職があります。政治汚職は余りにも露骨で、そのために国内の王政支持感情が恐ろしいほど強力に復活しているほどです。</p>\n\n<p>変化を求める民衆運動には、権利と尊厳を求めるマデーシュ闘争<sup id=\"fnref:4\"><a href=\"#fn:4\" class=\"footnote\" rel=\"footnote\" role=\"doc-noteref\">4</a></sup>・新型コロナウイルス時代の汚職に対して「もうたくさんだ」の旗印で行われた抗議運動・リプレクのような国境地帯を巡る民族主義紛争<sup id=\"fnref:5\"><a href=\"#fn:5\" class=\"footnote\" rel=\"footnote\" role=\"doc-noteref\">5</a></sup>・医療インフラ改善を求めるKC医師のハンガーストライキ<sup id=\"fnref:6\"><a href=\"#fn:6\" class=\"footnote\" rel=\"footnote\" role=\"doc-noteref\">6</a></sup>・略奪的な住宅ローン金利への抵抗・ネワール族の共有地防衛があります。こうした闘争を突き動かしているのは、代議制・表現の自由・経済的自由・連合主義に向けた憲法上の取り組みが進む中で、依然として家父長制・カースト・宗教が形成する複雑な社会構造なのです。</p>\n\n<p>主要な政治組織にはネパール会議派・毛沢東主義・マルクス‐レーニン主義といった政党だけでなく、王党派の派閥もあります。これらに次ぐのが様々な独立系青年グループ・左翼系スペース・先住民コミュニティのグループです。歴史的に言って、大部分の抗議行動は主要政治政党が主導したり、その影響を受けたりしていました。ただ、自発的な青年・草の根イニシアティヴが次第に独自の動きをするようになっています（その一つが、先日の「Z世代」蜂起です）。</p>\n\n<figure class=\"portrait\">\n<img src=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2025/09/22/5.jpg\" />   <figcaption>\n    <p>「<a href=\"https://www.instagram.com/p/DOVpmLSjRKR/\">今日</a>、子供を含む民間人に対して実弾が使われた。多くの人々が射殺されるのを見た。」</p>\n  </figcaption>\n</figure>\n\n<p class=\"darkred\"><strong>今回の蜂起で草の根参加者の目標は何だとお考えですか？異なる目標、あるいは対立する目標を持つ複数の潮流があるのでしょうか？</strong></p>\n\n<p>現在の「Z世代」運動は、2019年に若者が主導した「もうたくさんだ」運動に端を発しています。この運動は、新型コロナウイルス危機の最中に歳入管理の失敗を背景に、社会正義と環境問題に焦点を当てていました。この最初の蜂起は、中央指導部を持たず、一般市民・リベラル派・極左スペースに支持された複数の独立系青年グループで構成されていました。それ以来、政府は若者に対するオンライン監視と全体主義的弾圧を継続的に強化し、運動を今日のような形になるよう煽って来たのです。彼等の主な要求は表現の自由を保証すること・汚職防止措置を取ること・既存政党の関与を一切排除して政府の完全な説明責任を果たすことです。アニメシリーズ『ワンピース』の哲学に触発された学生を含む平和的な抗議者達を狙った悲劇的な銃撃事件は、幅広い怒りを引き起こしました。</p>\n\n<figure class=\"portrait\">\n<img src=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2025/09/22/6.jpg\" />   <figcaption>\n    <p>インドネシア叛乱のシンボルとなった『ワンピース』海賊旗を掲げるネパールのデモ参加者。</p>\n  </figcaption>\n</figure>\n\n<p>叛乱は分権型で自発的で、連邦議会とほとんどの政府機関・政治家の邸宅・警察署・政党本部が焼き払われ、35時間経たない内に政府は打倒されました。運動の中には多様な潮流が存在しています。国王を復位させようとする王党派・新たな新自由主義政府内で影響力を得ようとする中道派・本物の連合主義・世俗主義・周縁化されたコミュニティの包括的参加を推進する極左急進派です。目標の多様性は、運動内部の複雑な大志と緊張関係を反映しています。</p>\n\n<p class=\"darkred\"><strong>非常に遠く離れたこの地から理解しているところでは、ネパールの共産主義者は2006年に国家権力を掌握するまで、長年にわたり抵抗運動を行っていました。革命運動全体の内部対立が共産主義者とネパール支配階級との間に一連の妥協をもたらしたという印象を持っています。こうした妥協は、ネパール社会に、特に大衆闘争に参加した急進的草の根運動や労働組合などのグループに、どのような影響を与えたのでしょうか？</strong></p>\n\n<p>毛沢東主義叛乱勢力の成功は、1990年に公式に廃止された「パンチャーヤト」制の残滓に対する反対に依拠していました。この制度は、王室と結託した上位カーストのエリートが庶民を抑圧する封建的農業構造です。しかし、一旦権力を握ると、毛沢東主義指導者の多くは、支配を維持するためにその革命的目標を妥協し、自ら破壊したと主張するパンチャーヤト制の抑圧と全く同じ資本主義的慣行を徐々に取り入れていきました。こうした妥協によって彼等は大衆からの信頼を失い、毛沢東主義者は今や革命家ではなく腐敗した政治家だと広く見なされています。</p>\n\n<p>一方で、軍と警察による人権侵害が蔓延し、あらゆる立場の被害者にとって正義は依然としてはぐらかされたままです。左翼政治の汚れたイメージは王党派運動に台頭の余地を与えました。最近のZ世代運動でさえ、政治政党と労働組合の参加を意図的に排除しています。こうした存在が利己的なアジェンダを押し付ける恐れがあるからです。これにより運動の誠実さは守られたものの、変革を求めている本物の左翼急進派の組織化は難しくなりました。幸い、アナキズム運動は静かに台頭し、アナキズムを混乱と同一視する誤解はあるものの、徐々に受け入れられています。</p>\n\n<figure class=\"\">\n<img src=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2025/09/22/4.jpg\" />   <figcaption>\n    <p>2025年9月9日にパタン゠ダルバール広場の前で焼かれたネパール警察の車両。</p>\n  </figcaption>\n</figure>\n\n<p class=\"darkred\"><strong>連立政権はどのようにして誕生したのですか？2つの共産主義政党の違いをどのようにお考えですか？また、連立政権におけるネパール議会派の役割は何でしょうか？</strong></p>\n\n<p>連立政権は、戦後の分断された多党制の中で議会の過半数を確保するために誕生しました。2つの共産主義政党はどちらも、汚職と資本主義的慣行を受け入れています。現在、2つの組織の中では、UML（ネパール共産党統一マルクス‐レーニン主義派）の方がまとまっています。共産主義イデオロギーの悪用と腐敗した歴史のために、共産主義運動は急速に地盤を失っていて、党員が自分は共産主義者だと主張すると嘲笑されることが多くなっています。ネパール議会派は、ラナ政権とパンチャーヤト制を「公式に」終わらせる歴史的役針を果たし、政府の中で主導的な新自由主義勢力であり続けています。2008年、毛沢東主義者とマルクス‐レーニン主義者は連合してネパール議会派を破り、2024年にはネパール議会派とマルクス‐レーニン主義者が連合して毛沢東主義者を破りました。以前はイデオロギーの違いが彼等を分断していたのですが、民衆の目には、こうした違いはほぼ完全に消え去っています。</p>\n\n<p class=\"darkred\"><strong>インドと中国は共にBRICSとして知られる強力な産業・貿易圏に属しています。このことはネパールの一般市民に何か影響を及ぼしていますか？どのグループがネパール政府の転覆を利用しようとしているのでしょうか？</strong></p>\n\n<p>BRICS加盟が一般のネパール人に与える影響は未だ分かっておらず、政界と知識人層の間でも意見が分かれています。BRICSを米国の覇権を弱める手段だと見ている人もいれば、中国の権威主義的影響力を拡大すると見ている人もいます。ネパール政府はインドと中国の関係の進展を慎重に見守りつつ、BRICSに参加するかどうかは未だ決めていません。</p>\n\n<p>政府転覆からどのグループが最終的に利益を得ることになるのかはまだ分かりませんが、インドの諜報機関RAW（調査分析局）の関わりなしにネパールの政治的決定は下されません。CIA（中央情報局）も、世界の革命史で果たした役割と同様、何らかの役割を果たしている可能性があります。主な危険要因としては、過激派ヒンドゥー゠ナショナリズム政治に駆り立てられ、インドの後ろ盾を得て王党派が権力を掌握する可能性、そして、実質的な変化を伴わずに旧来の政治エリートが復活するというものが挙げられます。軍事クーデターは現実的な脅威でしたが、幸い、それは起こりませんでした。</p>\n\n<figure class=\"\">\n<img src=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2025/09/22/3.jpg\" />   <figcaption>\n    <p>ネパールの連邦議会議事堂は2025年9月9日に焼失した。</p>\n  </figcaption>\n</figure>\n\n<p>ネパールはインドに社会的・経済的に依存する内陸国ですが、ネパールを経由して両国を結ぶ高速道路が開通すると、中国による投資に一定の変化がありました。中国とインドが対立を激化させる一方、ネパールは、地理的に巨大な隣国と国境を接する他国とは異なり、支配と均衡の舞台になっています…。</p>\n\n<p>両大国はこれまで公然たる紛争を避け、ネパールをインドと中国の地理的均衡の舞台に変えてきました。ネパールは、地理的にこれら2つの核保有大国に挟まれているので、両国の終わりのない綱引きに抵抗する選択しは限られています。2015年の地震後のインドによる燃料供給遮断は、明らかに、インドが非公式に支援していたマデシ運動と結び付いた権力行使でした。中国は、ネパール政府にチベット関連の抗議行動を抑制するよう働き掛けることで影響力を行使しています。文化的繋がりと開かれた国境がインドの影響力をより顕著にしているものの、一帯一路構想に基づく高速道路プロジェクトのような中国の投資は、インドからの経済的独立の機会として国民から広く歓迎されています。</p>\n\n<p class=\"darkred\"><strong>欧米左翼の多くはネパールと中国・インド―どちらも米国とイスラエルの貿易相手国ですが、中国は米国の地政学的敵対者と見なされています―の関係を見ており、ネパールとインドネシアの叛乱はCIAが支援するカラー革命で、西側寄りの独裁政権を樹立するために計画されたに違いないと結論付けています。これについてどう思いますか？</strong></p>\n\n<p>インド・中国・米国による海外からの影響は否定できないものの、この蜂起をCIAが支援するカラー革命に矮小化するのはネパール民衆の本当の怒りと犠牲を軽んじています。数百万人が連邦議会議事堂を・政府機関を・政治指導者の邸宅を焼き払うために結集しました。それは、国内外の組織に指示されたからではなく、数十年にわたる政府の失敗と汚職のためです。この運動にカラー革命のレッテルを貼るなんて、私たちが世界の草の根運動と築いてきた連帯を台無しにしています。バングラディシュ・インドネシア・スリランカの活動家は、外国の陰謀と片づけることなく、互いの闘争を称え合っています。これは不正の経験から生じた民衆蜂起です。これらの蜂起がカラー革命ならば、「アラブの春」と「ブラック゠ライヴズ゠マター」といった強力な世界的運動も同じでしょう。今は、事態を観察している欧米の人達がこうした闘争を支援すべき時であって、否定する時ではありません。</p>\n\n<p class=\"darkred\"><strong>ネパールの蜂起とそれ以前にスリランカ・バングラディシュ・インドネシアで生じた蜂起との間に、もしあるとすれば、どのような関係があると思いますか？これらはどのような形で民衆の想像力に影響を与え、今回の叛乱を生み出す手助けをしたのでしょうか？ネパールの情況とこうした他の情況には何か違いがあるのでしょうか？</strong></p>\n\n<p>こうした蜂起には明らかな共通点があります。汚職の広がり・排除・縁故主義的な一族による権力の固定化・政府による検閲・外国からの激しい干渉などです。スリランカ・インドネシア・ネパールはいずれも共産主義運動の歴史とその最終的失敗を経験しています。ネパールとインドネシアには興味深い繋がりがあって、それは活発なアナキズム運動の存在と、アニメ『ワンピース』の文化的影響です。両国の若者にとって『ワンピース』は権威主義との戦いを象徴しています。</p>\n\n<p>大きな違いは次の点です。ネパールの共産主義運動は権力掌握に成功したものの、その後に腐敗して公約を放棄し、民衆の幻滅を招きました。一方、インドネシアとスリランカでは共産主義政権が権力を掌握できませんでした。</p>\n\n<p class=\"darkred\"><strong>ネパールでの最近の経験を踏まえ、世界の他の地域で草の根抵抗運動に参加している人達に何かアドバイスはありますか？</strong></p>\n\n<p>効果的な抵抗運動は、組織的教育・扇動活動・自発的な大衆叛乱の準備を組み合わせねばなりません。民衆に社会運動を正しい方向に推し進める準備をさせることが極めて重要です。特に、政府崩壊時に生じる権力の空白を管理するために重要です。この空白を掌握するのは、往々にして、旧秩序の回復を目論む資本主義勢力です。旧エリート層は権力奪還を試みるのですが、ネパールの革命的民衆は激しい拒絶を示し、インフラを破壊し、指導者と物理的に対決しています。</p>\n\n<p>しかし、この蜂起は次に生じる事態に充分準備できていませんでした。これまで、私達の活動は主に教育と抗議行動に焦点を当て、崩壊後の構造を想定していませんでした。叛乱の準備だけでなく、体制崩壊後の非ヒエラルキー型構造と社会再建の準備もしよう、これが世界の同志達に向けた私達のアドバイスです。</p>\n\n<p class=\"darkred\"><strong>ネパールでアナキスト・反権威主義グループは何をしているのですか？ネパールのアナキズム活動と広い意味での反権威主義活動を支援するために、具体的に何ができるのでしょうか？</strong></p>\n\n<p>ネパールの様々なアナキスト・反権威主義グループは、街頭での直接行動だけでなく、ワークショップ・講演会・上映会・展示会・音楽イベントを開催しています。アナキスト゠コレクティヴの大部分が、ヒエラルキーのない組織化を信じており、平等主義社会を本当に求めている急進的な共産主義者とさえもオープンに話し合おうとしています。私達は、左翼運動内の連帯を信じているので、イデオロギーだけでなく行動で判断しているのです。こうした活動を支援するには、現在も行われている人権侵害について広く認知してください。少なくとも72人の抗議者達（その多くが若者です）が<a href=\"https://www.instagram.com/p/DOsYOYNDE8w/\">死亡</a>しました。彼等は汚職と全体主義の終焉を求めたために殺されたのです。責任者は責任を問われ、直ちに正義が追及されねばなりません。</p>\n\n<figure class=\"portrait\">\n<img src=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2025/09/22/2.jpg\" />   <figcaption>\n    <p>2025年9月13日付の<a href=\"https://www.instagram.com/p/DOiSrIIjcV8/\">メッセージ</a>。「警察に協力している者達よ。お前達は警察が我々の子ども達を殺していることを忘れている。破壊行為・放火・略奪が間違っていると言う者達よ。お前たちはそれが現体制に対して40年以上にわたり存在していた集団的怒りの結果だということを忘れている。それは資本主義の地獄の結果なのだ。広告攻めされる物品を買う余裕など一般市民にはない。バトバティーニ（ネパール最大の小売チェーン）で略奪したのがカトマンズのエリートだったと思うか？違う。労働者階級と中産階級の人々だ。バトバティーニが大きな損害を被ったと思うか？彼等は保険に入っているのだ。ヒルトンホテルも保険に入っている。死亡した子ども達の両親が数百万ルピーの保険に入っていると思うか？」</p>\n  </figcaption>\n</figure>\n\n<div class=\"footnotes\" role=\"doc-endnotes\">\n  <ol>\n    <li id=\"fn:1\">\n      <p>メーター利息は貸付の一種で、法外な金利を伴う。ここ数年間、これに対する抗議運動が勢いを増している。 <a href=\"#fnref:1\" class=\"reversefootnote\" role=\"doc-backlink\">&#8617;</a></p>\n    </li>\n    <li id=\"fn:2\">\n      <p>2019年6月、数千人が街頭へ繰り出し、数世紀にわたる地域的・宗教的信託を国有化する法案に反対した。「グティ」として知られるこの制度は、寺院と伝統的公共空間の維持・祭事の運営を担っており、カトマンズ渓谷に先住するネワール族コミュニティに根差している。 <a href=\"#fnref:2\" class=\"reversefootnote\" role=\"doc-backlink\">&#8617;</a></p>\n    </li>\n    <li id=\"fn:3\">\n      <p>2006年に集結した内戦。 <a href=\"#fnref:3\" class=\"reversefootnote\" role=\"doc-backlink\">&#8617;</a></p>\n    </li>\n    <li id=\"fn:4\">\n      <p>ネパールにおけるマデーシス゠タルー・ムスリム・ジャンジャティ（少数民族）グループの権利運動で、2007年・2008年・2015年に活動の高まりを見せた。 <a href=\"#fnref:4\" class=\"reversefootnote\" role=\"doc-backlink\">&#8617;</a></p>\n    </li>\n    <li id=\"fn:5\">\n      <p>リプレクはインドと中国統治下のチベットとの国境にあるヒマラヤの峠である。ネパール政府は峠の南側の領有権を主張しているが、英国植民地支配時代からインドの統治下にある。 <a href=\"#fnref:5\" class=\"reversefootnote\" role=\"doc-backlink\">&#8617;</a></p>\n    </li>\n    <li id=\"fn:6\">\n      <p>外科医で医療活動家のゴビンダ゠KC医師は改革を求めて23回のハンストを実行した。 <a href=\"#fnref:6\" class=\"reversefootnote\" role=\"doc-backlink\">&#8617;</a></p>\n    </li>\n  </ol>\n</div>\n"
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      "title": "遵法主義に関する後書き",
      "summary": "誰の目にも明らかだが、彼等にとって、法律は多くの武器の一つに過ぎない。法律に彼等を拘束する力はない。しかし、トランプに反対する多くの人は、合法性などの綺麗事に焦点を当てることで、抵抗運動を無力にし続けている。現実の情況を把握できていないのだ。",
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      "date_published": "2025-06-18T19:54:03Z",
      "date_modified": "2025-11-30T02:08:05Z",
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      "content_html": "<p>ドナルド゠トランプとその政権は、自分達に都合のいいところでならどこででも、法律と裁判所を利用する。法律と裁判所が自分達の計画の障害となるところではどこであれ、国家内で現在の権力関係が課す限界ギリギリまで、それらを無視する。誰の目にも明らかだが、彼等にとって、法律は多くの武器の一つに過ぎない。法律に彼等を拘束する力はない。しかし、トランプに反対する多くの人は、合法性などの綺麗事に焦点を当てることで、抵抗運動を無力にし続けている。現実の情況を把握できていないのだ。</p>\n\n<hr />\n\n<p class=\"darkred\"><strong>プラハの陽気な反ファシスト゠オルガナイザーはこんなジョークをよく言っていた：</strong></p>\n\n<p>第二次世界大戦の後、チェコの反ファシストとユーゴスラビアのパルチザンがアドリア海の浜辺で出会った。</p>\n\n<p>やがて、避けられない質問が飛び出す。チェコの反ファシストがパルチザンに問う。「戦争では何をしていたんだい？」</p>\n\n<p>パルチザンは答える。「あぁ、いつものことさ。地下ネットワークを作って、仲間になりそうな人の身元調査を行って、隠れ家や秘密印刷所も作った。それから鉄道と電話線の破壊工作を始めた。結局、武器を奪うための襲撃までやったね。手に入れた武器を使って村を奪還して、最終的にはこの国からナチスを追い出したのさ。」</p>\n\n<p>チェコの反ファシストは答えた。「充実した時間だったようだね。残念だな、私達の所じゃ、全て違法だったんだ！」</p>\n\n<hr />\n\n<h1 id=\"tui-jian-wen-xian-\"><a href=\"#tui-jian-wen-xian-\"></a>推薦文献：</h1>\n\n<ul>\n  <li><a href=\"https://crimethinc.com/2025/02/21/become-an-anarchist-or-forever-hold-your-peace\">Become an Anarchist or Forever Hold Your Peace</a> （<a href=\"https://crimethinc.com/2025/02/21/anakisutoni-naruka-samonakuba-eien-ni-kuchi-wo-tugumuka\">日本語</a>）</li>\n  <li><a href=\"https://crimethinc.com/2024/11/06/history-repeats-itself-first-as-farce-then-as-tragedy-why-the-democrats-are-responsible-for-donald-trumps-return-to-power\">Why the Democrats Are Responsible for Donald Trump’s Return to Power</a> （<a href=\"https://crimethinc.com/2024/11/06/li-shi-hazao-rifan-suzui-chu-haxi-ju-tosite-ci-nibei-ju-tosite-nazemin-zhu-dang-hadonarudotoranpunoquan-li-fu-gui-nize-ren-gaarunoka\">日本語</a>）</li>\n  <li><a href=\"https://crimethinc.com/2018/11/09/take-your-pick-law-or-freedom-how-nobody-is-above-the-law-abets-the-rise-of-tyranny\">Take Your Pick: Law or Freedom</a></li>\n  <li><a href=\"https://crimethinc.com/books/from-democracy-to-freedom\">From Democracy to Freedom</a></li>\n  <li><a href=\"https://crimethinc.com/2018/01/24/anarchists-in-the-trump-era-scorecard-year-one-achievements-failures-and-the-struggles-ahead/#the-centrists\">The Centrists</a></li>\n  <li><a href=\"https://drive.google.com/file/d/1fOGwtRUF-y-98IcDs-3YYrtREl8GbaoH/view\">The Centrist Paradox</a></li>\n</ul>\n\n<blockquote>\n  <p>フランス解放への支持を集めるための秘密新聞の印刷と配布・通信網の妨害・連合軍への情報提供・ユダヤ人逃亡を幇助する偽造文書の作成・連合国軍兵士の救出・物資輸送に不可欠な橋の爆破による主要インフラの破壊は全て、レジスタンスが行った重要な作戦だった。物議を醸したのは、使用されたゲリラ戦術とドイツ兵暗殺だった…</p>\n\n  <p>-<a href=\"https://guides.loc.gov/french-resistance-world-war-two/overview\">第二次世界大戦のフランス：フランス゠レジスタンス</a></p>\n</blockquote>\n\n"
    },
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      "title": "デモ参加者への手引：強化横断幕とその使い方",
      "summary": "この手引書ではデモの最中に移動式シールドウォールとして機能し得る強化横断幕の作り方を探求します。",
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      "content_html": "<p>この手引書ではデモの最中に移動式シールドウォールとして機能し得る強化横断幕の作り方を探求します。</p>\n\n<p><em>誤解のないよう言っておきますが、私達は横断幕やシールドを使った違法行為を推奨しているわけではありません。歴史家の好奇心を満たすためにこれらのデザインを提供しているだけです。</em></p>\n\n<h1 id=\"fang-yu-turuwogai-liang-suru\"><a href=\"#fang-yu-turuwogai-liang-suru\"></a>防御ツールを改良する</h1>\n\n<p>私達の街で、アナキストは数カ月にわたり強化横断幕のデザインを改良してきました。私達は、こうした横断幕を使って、警察の暴力から身を守っています。1つの計画の下で何十人もが集まる大規模行動では、大抵、こうした横断幕は攻撃と防御両方の役割を果たしてくれます。</p>\n\n<p>当初、私達は横断幕に木のフレームを使っていました。軽くて固い材木・しっかり握れる金属製のハンドル・木製フレームに張られた防水布というものでした。フレームは頑丈で、3人一組のチームで運ぶことができました。ただ、木材が軽量だとしても、より軽い木材を何種類か試してみても、それでもまだこのデザインでは重すぎました。さらに、他国から来た同志に横断幕は行動で出入りする際に注目を集めすぎると指摘されたのです。彼の出身地では横断幕を折り畳めるとのことでした。もう一つの問題は、フレームを覆っている防水布をキックや警棒で貫通するのはそれほど難しくないという点でした。</p>\n\n<p>テストで満足いく結果を得た新しいデザインには、4つの主な利点があります：（１）軽い、（２）安い、（３）畳める、（４）高密度。</p>\n\n<p>様々な街の同志達が新しいデザインに熱狂的な反応を示したので、私達はこの手引書を作成しました。</p>\n\n<h1 id=\"sirudotoqiang-hua-heng-duan-mu-\"><a href=\"#sirudotoqiang-hua-heng-duan-mu-\"></a>シールドと強化横断幕</h1>\n\n<p>シールドと強化横断幕を使えば、様々なことを実現できます：</p>\n\n<ul>\n  <li>ゴム弾・放水銃・催涙スプレー・タックルやパンチから身を守る。</li>\n  <li>石を投げる・ペンキ入りの消火器を使うといった行動をしている人であれ、純粋に保護や支援を必要としている人であれ、シールドの背後で動いている人々を守る。</li>\n  <li>着替えや道具の準備など、シールドの後ろで行われている活動を隠す。</li>\n  <li>ぎこちなく危険な取っ組み合いをせずに相手を押し返す堅牢な壁の役目を果たす。</li>\n  <li>威嚇戦術として機能し、特に参加者が多くのシールドを持っている場合には、敵に恐怖心や不安感を植え付ける。</li>\n  <li>囮として機能し、危険性の高いツールではないにもかかわらず、警察の注目を集め、警察が気を散らしている間に他の人が行動できるようにする。</li>\n  <li>同様に、警察は人々を逮捕するよりも、シールドや横断幕を掴み取ろうとすることが多い。1人の同志を引きずり出すよりも、粘着テープとプラスチックで両腕をいっぱいにして立ち去る方が警察にとって望ましいのだ。</li>\n</ul>\n\n<p>強化横断幕に比べて、シールドには軽量で作りやすいという利点があります。誰であれシールドを持っていれば、より機敏に、より自発的に動けるようになります。シールドを持っていても、すぐにシールドを捨てて走り回り、自分の判断で行動できるのです。敏捷性が必要な情況では、シールドが最適かもしれません。</p>\n\n<figure class=\"\">\n<img src=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2025/06/16/7.jpg\" />   <figcaption>\n    <p>ミャンマーのシールドウォール。</p>\n  </figcaption>\n</figure>\n\n<p>強化横断幕がもたらすのは、その大きさと物理的・組織的力です。横断幕は複数人で持つため、引き裂かれにくく、保護効果が高く、警官は強化横断幕の向こう側にいる人に容易くタックルできません。同じ理由で、強化横断幕から押されると、相手は持ちこたえ難くなります。強化横断幕は、1人だけでなく複数の警官が群衆の中に入るのを阻止できます。このように、群衆は、強化横断幕によって警察との力の均衡を主張できるようになり、明確なコントロール領域を確立できるのです。</p>\n\n<p>私達の街で、数十人の同志達が1つの強化横断幕を前に押し、反対側で数十人の警官が押して、力比べ状態になっているのを見たことがあります。<sup id=\"fnref:1\"><a href=\"#fn:1\" class=\"footnote\" rel=\"footnote\" role=\"doc-noteref\">1</a></sup>警官が群衆を攻撃しようとしても、横断幕の後ろからペンキ・石・花火が警官に降り注いでいました。組織的には、数人が横断幕を持っているのを見ると、その周囲で群衆の団結を促し、防御と行動の焦点を創り出すようです。これには、警察が脅迫を使って集団を解散させるのを防ぐという利点があります。特に、警官の数が少なく、解散させるために脅迫以外できない場合は尚更です。</p>\n\n<h2 id=\"sirudo\"><a href=\"#sirudo\"></a>シールド</h2>\n\n<p>結局のところ、シールドを使うか強化横断幕を使うかの選択は、闘争に対して対称的アプローチを使うか非対称的アプローチを使うかに依ります。特定エリアを手に入れたり維持したりするために直接的に力比べをすることが目的なのか、それとも、必要に応じて群衆から離れる能力と敏捷性を優先する方が重要なのか？不意打ちに失敗した場合、その後どれだけの時間、正面衝突を維持できなければならないのか？強化横断幕は、警察による多くの行動を防ぐことができるものの、固定された位置を守るため、すぐに別な脆弱性が露呈しかねません。これらの問題に対する答えは、恐らく、行動の性質と場所によって異なるでしょう。一般的な暴動であれば、シールドの方が適しているでしょうが、集中攻撃をしたり、多くの群衆を守ろうとしたりする場合なら、強化横断幕の方が適しているでしょう。</p>\n\n<figure class=\"portrait\">\n<img src=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2025/06/16/3.jpg\" />   <figcaption>\n    <p>図１</p>\n  </figcaption>\n</figure>\n\n<p>図１は、他のグループがデザインしたシールドです。段ボールをクッションに使い、ゴミ箱を切り取った一部、ロープ・ホース・自転車のチューブを利用しています。2層目のプラスチック（ゴミ箱の蓋）の機能について私達は少々戸惑っています。腕を乗せるクッションであれば、段ボールを使うことをお勧めします。そうしないと、警棒のようなものによる強い衝撃でプラスチックが破損し、手を大怪我するかもしれません。プラスチックの表面は一般に、何らかの衝撃を受けている時に直接触ってよいものではありません。</p>\n\n<p>同様に、転んでシールドの上に落ちたり、シールドにぶつかったりしたりした時のために鋭利な部分を確実に粘着テープで覆っておくようお勧めします。私達の街では、ゴミ箱の一部でシールドを作り、段ボールを粘着テープで厚く巻いてしっかりくっつけ、粘着テープを使ってハンドルも作りました。基本的に、シールドはその辺に転がっているもので簡単に作れます。</p>\n\n<figure class=\"\">\n<img src=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2025/06/16/10.jpg\" />   <figcaption>\n    <p>2025年6月の米国移民・関税執行局の襲撃に対するデモで使われた即席シールド。</p>\n  </figcaption>\n</figure>\n\n<blockquote>\n  <p>シールドのデザインは情況によって異なる。傘やリーフブロワーのように、シールドが多く集まれば、1つだけではできないことができる。シールドウォールを作ろうとするのなら、自分の体を覆うぐらい大きいシールドが理想的だ。しかし、シールドが大きくなればなるほど、重くてかさばり、持ち運びが難しくなる。小型シールドは軽量で、抗議行動エリアにこっそり持ち込みやすい。多くの人は、シールドウォールを維持する以外の役割を務めている際、小型シールドを持ち歩いている。ちょっとした保護があるだけで、人々が重傷を負わないようにでき、それがなければ維持できないと思われたエリアを維持する自信を持てる。</p>\n\n  <p>ポートランドで使われたシールドのデザインに共通しているのは、プラスチックの樽を縦に切って3つか4つの湾曲した長方形にし、樽の上部と下部の円形部分を小型シールド用に取っておく、というものである。</p>\n\n  <p>シールドウォールを作る際、各シールドが僅かに重なるよう並べるのが最善だ。ウォールにほんの少し裂け目ができただけでも脆弱になる可能性がある。従って、この特定用途には樽よりもベニヤ板の方が好ましいかもしれない。</p>\n\n  <p>-<a href=\"https://crimethinc.com/2020/08/03/tools-and-tactics-in-the-portland-protests-from-leaf-blowers-and-umbrellas-to-lasers-bubbles-and-balloons#shields\">ポートランド抗議行動のツールと戦術</a></p>\n</blockquote>\n\n<figure class=\"video-container \">\n  <iframe src=\"https://player.vimeo.com/video/1093627931?title=0&amp;byline=0&amp;portrait=0\" frameborder=\"0\" webkitallowfullscreen=\"\" mozallowfullscreen=\"\" allowfullscreen=\"\"></iframe>\n  <figcaption class=\"caption video-caption video-caption-vimeo\">\n    <p>2020年7月、ジョージ゠フロイド叛乱にオークランドが参加して58日目。連邦政府の攻撃に抵抗するポートランドの人々に連帯を表明するイベントでのシールドウォール。映像は<a href=\"https://sarahbelle909.journoportfolio.com/\">サラ゠ベル゠リン</a>。</p>\n  </figcaption>\n</figure>\n\n<h1 id=\"jin-shu-zhi-qiang-hua-heng-duan-mu-nodezain\"><a href=\"#jin-shu-zhi-qiang-hua-heng-duan-mu-nodezain\"></a>金属製強化横断幕のデザイン</h1>\n\n<p><strong>重要</strong>：図２では強化横断幕が2つに分かれているように示されていますが、強化横断幕は3つのパネルに分けた方が良いです。より広くカバーできるようになるからです。それぞれのパネルを1人が持ちます。図２で分かるように、それぞれに2つのハンドルがあり、1つは左手用、もう1つは右手用です。各パネルが接する部分に沿って結束バンドで接続し、折り畳めるようにします。横断幕は3人で持てるよう3枚で作るようお勧めします。</p>\n\n<figure class=\"\">\n<img src=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2025/06/16/2.jpg\" />   <figcaption>\n    <p>図２</p>\n  </figcaption>\n</figure>\n\n<p><strong>指紋</strong>：この横断幕を作るために材料に触れる際や横断幕そのものを扱っている時には、手袋を着用した方が良いでしょう。強化横断幕の作成は違法ではないものの、様々な理由から、作成への関与を知られたくないと思うのではないでしょうか。</p>\n\n<figure class=\"\">\n<img src=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2025/06/16/4.jpg\" />   <figcaption>\n    <p>図３</p>\n  </figcaption>\n</figure>\n\n<p>以下の凡例で図３の7つの要素を説明します。</p>\n\n<p>1.) <strong>金属</strong>：工事用仮設フェンスの一部を切り取って金属フレームを作ります。ボルトカッターも使えます。金属は、ネットフェンスのような薄っぺらで曲げやすいものではなく、しっかりしていて軽いものが必要です。切り取るサイズは、およそ高さ1メートル強、長さ75センチ強といったところです。測定する時の目安は、低くしゃがんだ時に金属で体を覆い隠せること・真っ直ぐ立った時に足の一部を覆いつつ金属の後ろに頭を隠せるようにすることです。</p>\n\n<figure class=\"\">\n<img src=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2025/06/16/8.jpg\" />   <figcaption>\n    <p>求める金属フェンスはこんな感じ。</p>\n  </figcaption>\n</figure>\n\n<p>2.) <strong>プラスチック段ボール</strong>：私達は、頑丈だが衝撃を吸収してくれるプラスチック段ボールを使っています。ヤードサインによく使われるような類いのものです。丈夫な段ボールでも同じ目的を果たせます。いずれにせよ、金属部分より長さも高さも大きなものが必要です。金属部分の後ろに大きな段ボールを接続すれば、金属が体に当たらないようになります。</p>\n\n<figure class=\"portrait\">\n<img src=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2025/06/16/9.jpg\" />   <figcaption>\n    <p>プラスチック段ボール。</p>\n  </figcaption>\n</figure>\n\n<p>3.) <strong>結束バンド</strong>：結束バンドを使って、プラスチック段ボールや段ボールを金属部分と繋げます。この2層目が金属としっかり固定されていることを確認するのを忘れないようにしてください。</p>\n\n<p>4.) <strong>ハンドル</strong>：図４に示すように、ハンドルには3つの要素が必要です：（１）スポンジ（２）結束バンド（３）粘着テープ。スポンジは厚く、衝撃に強いものでなければなりません。衝撃から手を保護しつつ、スポンジの上に手を楽に置けなければなりません。プラスチックもしくは段ボールの層に穴を開け、結束バンドでスポンジを金属部分に留めます。スポンジの上下に別な穴を空け、金属に粘着テープを通せるようにします。丈夫なハンドルができるまで粘着テープを何度も編み合わせます。粘着テープのハンドルとスポンジの間に手が入るよう確認を忘れずに。</p>\n\n<figure class=\"portrait\">\n<img src=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2025/06/16/5.jpg\" />   <figcaption>\n    <p>図４</p>\n  </figcaption>\n</figure>\n\n<p>2つのハンドルを作る：1つは高い位置に、もう1つはその真下に、どちらも水平方向の中央に配置します。これで横断幕を持ち上げられるはずです。</p>\n\n<p>5.) <strong>端を覆う</strong>：金属の端を粘着テープで何重にも覆って、万一、横断幕が自分や他人に当たった場合でも怪我のないようにしておきましょう。</p>\n\n<p><strong>上記のステップを3回繰り返し、横断幕のパネルを3つ作ります。</strong></p>\n\n<p>6.) <strong>結束バンドでパネルを接続する</strong>：隣接する辺に沿って結束バンドで結んで3つのパネルを互いに接続します。例えば、2人用の横断幕を示す図２の場合、左右のパネルは中央を通る結束バンドで接続されます。結束バンドが蝶番の役割を果たし、横断幕を折り畳めるようになります。</p>\n\n<p>7.) <strong>塗装した防水布</strong>：3枚全ての前面に長い防水布を貼り付け、端を横断幕の後ろに巻き付け、結束バンドでしっかり固定します。防水布は強化横断幕の横断幕部分です。スローガンやシンボルなどを防水布に描きます。作業を簡単にするためにスプレーペイントを使うのなら、ステンシルを検討してください。さらに望ましい結果が得られるでしょう。</p>\n\n<figure class=\"\">\n<img src=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2025/06/16/6.jpg\" />   <figcaption>\n    <p>図５</p>\n  </figcaption>\n</figure>\n\n<hr />\n\n<h1 id=\"qiang-hua-heng-duan-mu-woshi-u\"><a href=\"#qiang-hua-heng-duan-mu-woshi-u\"></a>強化横断幕を使う</h1>\n\n<p>横断幕を運ぶグループを結成します。闘争の最前線に立つことになるので、<a href=\"https://crimethinc.com/2020/09/01/a-demonstrators-guide-to-helmets-everything-you-need-to-know\">ヘルメット</a>・<a href=\"https://crimethinc.com/GasMasks\">ゴーグル</a>・<a href=\"https://crimethinc.com/GasMasks\">マスク</a>・手袋を着用しなければなりません。目標と計画を事前に議論し、互いに共有する具体的な約束事や様々な情況を想定したバックアップ計画を決めておきます。</p>\n\n<p>必要な時に迅速に動けるよう、素早く連絡し意思決定をするための簡略な方法を作っておくことが大切です。行動前にはこの方法を確認しましょう。</p>\n\n<p>横断幕を持つ人達をサポートするチームを作ります。このチームは横断幕を持つ人達を守るために様々なツールを装備することになります。傘もその一例ですが、私達は群衆が横断幕の後ろからレーザーポインター・投射物・ペンキ入り消火器などのツールを使っているのを見たことがあります。</p>\n\n<p>横断幕の端が最大の弱点です。これに対処するには、シールドや傘を持った群衆で横断幕の側面を守るか、あるいは、片側を壁に寄せておいても良いかもしれません。包囲される危険に注意してください。横断幕を持つ人達を安全にしているのは、主に、横断幕の後ろのエリアを支配する群衆です。この群衆が彼等をバックアップしたり、必要であれば、安全な場所に引っ張って行ったりしてくれます。警察は、充分近づくことができれば、横断幕の上部や下部を掴んで引き下ろしたり引っ張り上げたりしようとするかもしれません。機動力を維持し、警察にそのような気を起こさせないようにしましょう。</p>\n\n<p>事前に信頼できる他のグループと<a href=\"https://crimethinc.com/2004/11/01/what-is-security-culture\">慎重に</a>調整し、自分達が強化横断幕を持ち込むと知らせても良いでしょう。自分達の計画が彼等の計画とどのように影響し合うか議論しておきましょう。</p>\n\n<p>事前に目標を特定し、横断幕をいつ・どこで展開するかを議論しておかねばなりません。不意打ちするために、行動する場所に折り畳んで－－例えば抗議プラカードの山に見せ掛けて－－こっそり持ち込む必要があるかもしれません。</p>\n\n<p>警察は、前もって知っていれば、闘争になりそうな場所に強化横断幕を持った人を立ち入らせないかもしれません。特に厳しい情況の場合、前もってそのエリアに強化横断幕を持ち込み、比較的安全な場所（例えば、使われていない建築現場に隠す）に置いておいたり、デモが始まるのを待って、警察が様々な出来事の対応に奔走している間に横断幕を持って参加したりすることもできます。この横断幕デザインは自転車で運ぶことができるほど軽いのです。</p>\n\n<p>もう1つの戦略的問題は抗議行動のどのエリアに横断幕を設置するか決めるというものです。特に、横断幕を使って注意を逸らしたり、防御したりしようとするのであれば。</p>\n\n<p>必要ならば、横断幕を捨てることを躊躇ってはなりません。私達は通常、行動が終わり解散する時になったら、横断幕を捨てます。横断幕は道具であって、持ち続ける所有物ではないのです。横断幕は人間ではありません。横断幕よりも人を守りましょう。警察が横断幕を回収できず、その構造を分からず、法医学的検査も行えないのが理想的ですが、そのために逮捕されたり、身元を特定されたりする危険を冒すなど無意味です。</p>\n\n<p>世界の他の場所では、金属製ショッピングカートなどの道具の上に作った可動式<a href=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2019/05/07/17.jpg\">フロート</a>を試している人達がいます。これは移動式バリケード、あるいは衡角としても機能します。</p>\n\n<p>私達は強化横断幕が定置型<a href=\"https://crimethinc.com/2025/04/03/a-demonstrators-guide-to-lockdowns-and-blockades#other-blockading-methods\">バリケード</a>構築の代わりになるとは思っていません。定置型バリケードは、一定エリアにいるより多くの人々を強化横断幕と同じように保護してくれます。</p>\n\n<figure class=\"\">\n<img src=\"https://cdn.crimethinc.com/assets/articles/2025/06/16/1.jpg\" />\n</figure>\n\n<hr />\n\n<h1 id=\"fu-lu-feng-qi-nibei-eyou\"><a href=\"#fu-lu-feng-qi-nibei-eyou\"></a>付録：蜂起に備えよう</h1>\n\n<p>2019年の<a href=\"https://crimethinc.com/2019/10/24/on-the-front-lines-in-chile-accounts-from-the-uprising\">チリ</a>と<a href=\"https://crimethinc.com/2019/09/20/three-months-of-insurrection-an-anarchist-collective-in-hong-kong-appraises-the-achievements-and-limits-of-the-revolt\">香港</a>の蜂起で、2020年の<a href=\"https://crimethinc.com/2020/06/17/snapshots-from-the-uprising-accounts-from-three-weeks-of-countrywide-revolt\">ジョージ゠フロイド叛乱</a>の際には<a href=\"https://crimethinc.com/2020/08/03/tools-and-tactics-in-the-portland-protests-from-leaf-blowers-and-umbrellas-to-lasers-bubbles-and-balloons#shields\">ポートランド</a>などの都市で、シールドが使われたのを見てきました。そして、アトランタのウィーラウニーの森を守る<a href=\"https://crimethinc.com/2023/12/12/dont-stop-continuing-the-fight-against-cop-city-six-more-months-in-the-movement-to-defend-the-forest\">戦い</a>のような闘争では強化横断幕を目の当たりにしました。</p>\n\n<p>今、社会不安は深まっています。ここに蜂起に向けての激励の言葉をいくつか挙げておきます。</p>\n\n<ol>\n  <li>\n    <p><strong>反乱</strong>：反乱は権力側の勢力に対する戦闘的直接行動で成り立っています。この種の街頭行動を選択するのであれば、それに集中しましょう。私達の街では、街頭行動の計画やインフラを標的とする計画をすぐに立案できたはずなのに、騒乱の最中に執筆活動・ソーシャルメディア・大きな会議に集中せざるを得なくなってしまうことがありました。蜂起の際は全てを脇に置いておかねばなりません。蜂起は、私達が生涯を掛けて待ち望んでいた瞬間です。儀式化された抵抗ではなく、私達がどこまで事態を進められるか・この瞬間をどれほど真剣に受け止めているかを示す行動を計画しましょう。</p>\n  </li>\n  <li>\n    <p><strong>親近感</strong>：自分が既に深く信頼している少人数のグループと共に活動することに集中しましょう。こうした人々は、自分と気が合い、考え・価値観・同程度のリスク許容度をもっているはずです。特に予測不可能なことが起こりそうな情況で、自信をもって協調して行動できるように、計画を立案し、準備するために会合を持ちます。最低でも、朝に簡単な会議をして、昼にツールの準備をして、夜に抗議行動に行くといった具合になるでしょう。団結して、お互いに気を配りましょう。同志を守るために必要なことを行いましょう。蜂起の最中もその前もその後も、相手をどれほど気に掛けているか示しましょう。</p>\n  </li>\n  <li>\n    <p><strong>自主組織</strong>：真の革命になるために、反乱にはアナキズム思想と社会組織が必要です。いつしか消え去るこうした蜂起の瞬間を最大限に生かすために、短期的優先事項の明快なリストを作成します。気負い過ぎてはいけません。街頭活動以外に時間を取れるなら、プロジェクトを選び、それをしっかりこなしてください。プロジェクトの例には、シールドなどのツール製作・ソーシャルメディア活動・フライヤーの配布・大群衆から離れた小集団による勧誘活動の企画・より大きなグループや連合での行動計画の立案があります。アイディアや戦略を議論する機会を作るために、口コミ・フライヤー・ソーシャルメディアを使って地区住民の<a href=\"https://crimethinc.com/2024/11/10/how-to-organize-an-assembly-preparing-to-respond-to-an-era-of-disasters-and-despotism\">集会を呼び掛けることもできるでしょう</a>。人々が出会う機会を開拓し、私達の観点を共有し、読書を広め、政府・ヒエラルキー・資本主義は不要で、自主組織を通じて生活全体を調整できるという自信を築ける場を育むことが重要なのです。</p>\n  </li>\n</ol>\n\n<hr />\n\n<h1 id=\"tui-jian-wen-xian-\"><a href=\"#tui-jian-wen-xian-\"></a>推薦文献：</h1>\n\n<ul>\n  <li><a href=\"https://crimethinc.com/2020/12/15/a-demonstrators-guide-to-body-armor-protecting-yourself-against-blows-batons-bullets-and-more\">デモ参加者への手引：防護服</a></li>\n  <li><a href=\"https://crimethinc.com/2020/09/02/a-demonstrators-guide-to-gas-masks-and-goggles-everything-you-need-to-know-to-protect-your-eyes-and-lungs-from-gas-and-projectiles\">デモ参加者への手引：ガスマスクとゴーグル</a></li>\n  <li><a href=\"https://crimethinc.com/2020/09/01/a-demonstrators-guide-to-helmets-everything-you-need-to-know\">デモ参加者への手引：ヘルメット</a></li>\n  <li><a href=\"https://crimethinc.com/2020/12/15/a-demonstrators-guide-to-understanding-police-batons-and-how-to-protect-against-them\">デモ参加者への手引：警棒を理解し、警棒から身を守る方法</a></li>\n  <li><a href=\"https://crimethinc.com/2021/01/04/a-demonstrators-guide-to-understanding-riot-munitions-and-how-to-defend-against-them\">デモ参加者への手引：暴動鎮圧弾の理解と防御法</a></li>\n</ul>\n\n<p>さらに読むなら：</p>\n\n<ul>\n  <li><a href=\"https://archive.org/details/BodyhammerTacticsAndSelf-defenseForTheModernProtestor/page/n8/mode/1up\">ボディハンマー</a>：世紀の変わり目に出版されたジン。シールド・ヘルメット・防護服・グループの動き・シールドウォールなどの構造について論じている。</li>\n  <li><a href=\"https://medium.com/protest-correspondent/how-the-white-overalls-beat-the-cops-with-tactics-of-radical-defense-b8cc6d85b657\">ホワイト゠オーバーオールズはいかにして急進的防衛戦術で警官隊を打ち負かしたのか</a></li>\n</ul>\n\n<hr />\n\n<p><em>Thanks to <a href=\"https://note.com/bakuto_morikawa/n/ne2d39376ad01\">Bakuto Morikawa</a> for the translation.</em></p>\n\n<div class=\"footnotes\" role=\"doc-endnotes\">\n  <ol>\n    <li id=\"fn:1\">\n      <p>例えば、『<a href=\"https://crimethinc.com/journals/rolling-thunder/1\">ローリングサンダー</a>』創刊号の表紙を参照してください。 <a href=\"#fnref:1\" class=\"reversefootnote\" role=\"doc-backlink\">&#8617;</a></p>\n    </li>\n  </ol>\n</div>\n"
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